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東品川のオフィスビルを取得、ロードスターキャピタル

東品川のオフィスビルを取得、ロードスターキャピタル

ロードスターキャピタルは2025年5月16日、東京都品川区東品川四丁目所在のオフィスビル「KDX東品川ビル」を販売用不動産として取得した。取得額は非公表だが、同社は自社バランスシートに仕込み、外部投資家向け出口を見据えた回転モデルを加速させる方針である。

対象物件は海岸通りに面する角地に立つ地下1階付地上5階建、延床約3,070坪、基準階約480坪の中規模ビルで、1993年竣工ながら維持管理状態は良好だ。りんかい線「品川シーサイド」駅徒歩5分、京急本線「青物横丁」駅徒歩9分と羽田空港・都心双方へのアクセスに優れるほか、周辺には再開発で整備された商業施設や水辺空間が点在し、就業環境の魅力度が高い。大型フロアを求めるテナント誘致と設備更新によるバリューアップ余地が残る点も評価された。

売主は開示されていないが、KDXブランドからケネディクス系ファンドのエグジット案件と推定される。ロードスターキャピタルは都心5区周辺の割安オフィスを仕入れ、賃料是正や環境性能向上で利回りを底上げしたうえで、機関投資家や私募ファンドへ売却する戦略を徹底しており、本件も同一スキームに沿う。インフレ下での賃料上昇局面を捉え、帳簿残高の拡大とキャピタルゲインの早期実現を図る構えだ。

足元では2月に「東池袋センタービル」(豊島区)を、3月に「麴町プレイス」(千代田区)を連続取得し、オフィス仕入れを強化している。一方、2025年度第1四半期(1〜3月期)には大幅にバリューアップした「ネストホテル東京半蔵門」を売却し、第1四半期営業利益を前年同期比2.1倍へ押し上げた。今回の取得により、2025年に入ってからの取得物件はオフィス3件目と見られ、同社のコーポレートファンディング事業の資産回転ペースが加速している。

物件概要

  • 物件名称:KDX東品川ビル

  • 買主:ロードスターキャピタル株式会社

  • 売主:非公表

  • 取引価格:非公表

  • 所在地:東京都品川区東品川四丁目10-13

  • 最寄駅:りんかい線「品川シーサイド」駅徒歩5分/京急本線「青物横丁」駅徒歩9分ほか

  • 竣工年月:1993年1月

  • 規模:地下1階付地上5階、基準階面積約480坪

  • 面積:延床面積 約3,070坪

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