ワシントンD.C.近郊で賃貸集合住宅を共同開発、中央日本土地建物

中央日本土地建物は住友林業および米不動産大手Hinesと共同で、バージニア州プリンスウィリアム郡に総戸数365戸・地上6階建ての賃貸集合住宅を開発する。着工は2025年7月、賃貸開始は2027年4月を予定し、日系2社とHinesがそろう協業は初めてである。計画地はポトマック川を望む約1,920エーカー(約780万㎡)で、コワーキングスペースやプールなど多彩な共用施設を整備して若年層からファミリーまで幅広く取り込む。上層5フロアは木造枠組壁工法を採用し、RC造比で建設コストとエンボディドカーボンを抑制する構造とした。
中央日本土地建物は、住友林業グループが2018年に米国集合住宅事業へ参入して以来6件目となる協業案件として本計画に参画する。同社にとっては米国13件目、ワシントン近郊では2件目の開発であり、海外ポートフォリオ拡充の要となる。なおパートナーの住友林業は、2024年の着工戸数5,344戸で全米4位に位置し、2027年までに1万戸超の供給を掲げている。
1957年創業のHinesは世界30カ国384都市で投資・開発・運営を展開し、運用資産残高は901億ドル、累計開発・取得実績は1,803件・総延床5,770万㎡に及ぶ。木造ハイブリッド建築やウェルビーイング指向の住宅開発で先行する同社の知見を取り込み、環境性能と市場競争力を高め、賃料成長と資産価値向上を狙う。
施設概要
名称:Potomac Shores
事業主:中央日本土地建物/住友林業/Hines 共同開発
所在地:米国バージニア州プリンスウィリアム郡1552 River Heritage Blvd.
建物規模:地上6階
総戸数:365戸
竣工年月:2027年7月
面積:賃貸面積 32,261㎡