世田谷区池尻の店舗・事務所ビルを取得 東急
東急は2026年3月、東京都世田谷区池尻三丁目の店舗・事務所ビル「MUTOH池尻ビル」を取得した。売主はMUTOHホールディングスで、物件の引渡後も賃貸借契約を結び引き続き本社として利用する。
物件は1990年竣工で東急田園都市線「池尻大橋」駅徒歩1分に位置する。地上8階・地下2階の建物で、延床面積は約3,500坪。地下にはカフェや書店・コンビニなどが入居する。
売主のMUTOHホールディングスは、産業用プリンターを手掛けるほか、不動産賃貸事業も展開する。同社グループは収益性の改善、保有資産の圧縮など、キャッシュフローを重視した施策に取り組んでおり、本社売却もその一環に位置付けられる。なお、同社は2026年3月にブラザー工業によるTOBが成立して完全子会社となり、同年6月10日付で東証スタンダード市場において上場を廃止している。
買主の東急は2024年3月発表の中期3か年経営計画で、東急線沿線エリアにおける不動産事業の積極的な展開の方針を示している。池尻大橋駅周辺では2025年3月にオフィスビル「第5麦田ビル」、2025年6月に賃貸マンション「FLEG池尻」を取得するなど、積極的な動きが続く。
池尻大橋駅徒歩10分圏内のオフィスビルの空室率は、直近4年間で6.45%から0.98%まで低下しており、需給は逼迫している(「estie オフィスリサーチ」をもとに編集部にて調査)。同物件は収益不動産としての運用に加え、将来的なバリューアップや再生型案件としての活用も想定されるが、具体的な取得目的や活用方法については確認できていない。
物件概要
- 名称:MUTOH池尻ビル
- 買主:東急株式会社
- 売主:MUTOHホールディングス株式会社
- 所在地:東京都世田谷区池尻三丁目1-3
- 最寄駅:東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩1分
- 竣工年月:1990年4月
- 規模:地上8階/地下2階(鉄骨鉄筋コンクリート造)
- 延床面積:約3,512坪
