再開発進む八重洲、東京駅前の築古ビルを取得 テンワス
テンワスは、東京都中央区八重洲一丁目の「八重洲ロータリービル」を取得した。売主は八重洲栄屋。東京駅正面の外堀通りに面する角立地の物件で、周辺では「TOFROM YAESU」をはじめとする大規模再開発が進行中であり、エリアポテンシャルの高まりを見据えた取得とみられる。
地上10階・地下3階建てのSRC造ビルで、地下1~3階・1~3階の店舗区画と4~10階の事務所区画で構成される。専有面積は店舗部分が約129坪、事務所部分が約182坪で、合計約311坪となり、1966年竣工の築60年の物件である。
売主の八重洲栄屋は、1897年(明治30年)に日本橋で創業した老舗企業で、本社所在地は当該物件と同一の八重洲一丁目7番17号。2014年に金山商事を合併し現社名となった。約12年間の保有を経ての売却であり、自社ビルを外部に譲渡した形だ。
買主のテンワスは、東京都心エリアを中心に商業ビル・オフィスビル・賃貸マンションの開発・運営を手がける不動産デベロッパーである。自社ブランドとして商業ビル「ワモール」、オフィスビル「ハビウル」、レジデンス「ハルーワ」を展開しており、築古物件のバリューアップを得意とする。
八重洲エリアでは、2026年に東京建物が本社を移転する「TOFROM YAESU TOWER」(地上54階・高さ約250m)が竣工予定であるほか、2028年には日本一の高さ390mとなる「Torch Tower」の完成も控える。再開発の進展に伴い、周辺の築古ビルについても建替えや売却の動きが加速する可能性がある。
八重洲エリア主要再開発一覧
プロジェクト名 | 竣工予定 | 規模 | 特徴 |
TOFROM YAESU TOWER | 2026年2月 | 地上54階・250m | 東京建物本社移転、バスターミナル直結 |
TOFROM YAESU THE FRONT | 2026年7月 | 地上10階・45m | 商業・医療施設 |
八重洲二丁目中地区 | 2028年 | 地上43階・226m | ホンダ本社移転予定 |
Torch Tower | 2028年 | 地上63階・390m | 日本最大級の高層オフィスビル |
物件概要
物件名称:八重洲ロータリービル
買主:テンワス株式会社
売主:株式会社八重洲栄屋
所在地:東京都中央区八重洲一丁目7番17号
最寄駅:JR「東京」駅 徒歩1分
竣工年月:1966年1月
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:地上10階/地下3階(一棟)
面積:専有面積 約129坪(店舗部分)、約182坪(事務所部分)、合計約311坪