武蔵小杉のオフィスビルを取得、日本ビルファンド投資法人
日本ビルファンド投資法人(NBF)は、2025年7月2日付で川崎市中原区に所在するオフィス「フロンティア武蔵小杉」N棟・S棟を取得する。取得価格は29,000百万円で、仲介にはCBREが入った。
対象物件は、「武蔵小杉駅」から徒歩2分、全6路線が利用可能という交通利便性を有し、都心部や横浜方面へのアクセスも良好であることから、電子機器・IT・教育関連企業などのテナントニーズが集積するオフィスマーケットとなっている。武蔵小杉のオフィス市場は決して大きくはなく、コロナ禍以降在宅勤務の普及やテナント退去により空室率が一時10%超まで上昇したが、その後中小テナントによる移転が着実に進行し、3~5%台後半まで回復している(「estie マーケット調査」を元に編集部にて調査)。
今回の投資判断の背景には、武蔵小杉エリアにおけるオフィス供給が極めて限定的であるという市場構造があると見られる。住宅や商業施設の開発が先行したこの地域では、延9,000坪超のオフィスビルは希少性が高く、今後も同規模の新規供給計画は確認されていない。NBFとしては、こうした供給面での優位性を活かしつつ、長期安定運用と資産価値の維持・向上を両立させることを視野に入れていると考えられる。
物件概要
物件名称:フロンティア武蔵小杉 N棟・S棟
買主:日本ビルファンド投資法人
売主:非開示
取引価格:29,000百万円
所在地:神奈川県川崎市中原区中丸子13-2(N棟)、13-31(S棟)
最寄駅:JR横須賀線・湘南新宿ライン 武蔵小杉駅 徒歩2分/東急東横線・目黒線 武蔵小杉駅 徒歩7分
竣工年月:2010年2月
規模:N棟 地上14階/S棟 地上6階
延床面積:N棟 約7,148坪/S棟 約2,478坪