日系パートナー向けプログラムで米ジョージア州に物流施設を開発、CBRE

CBREは2025年6月、日系パートナー向けに米国物流施設開発への投資機会を提供するプログラムを通じて、米ジョージア州に物流施設を開発すると発表した。2号プログラムとなる今回は、阪急阪神不動産、京阪神ビルディング、日鉄興和不動産が米国籍LPを通じ事業主となる予定だ。開発はCBRE現地傘下デベロッパーのTrammell Crow Companyが手掛ける。
計画地はアトランタ都市圏北東部、州間高速道85号・985号の結節点そばで都市配送と幹線輸送を両立できる立地だ。敷地約57.7 エーカー(約23万3,500㎡)に平屋3棟、延床約19,300坪を整備し、高天井や大型トレーラーバースを備える。2025年に5月着工済みであり、2026年9月竣工予定だ。
MSCIによれば、日本発商業不動産投資は2023年に約75億ドル(前年比約2.5倍)に拡大した。資産分散を目的に日本国外に投資機会を求めるプレイヤーは増え続けているが、現地拠点を持たない企業にとって安定した投資・運用を行うハードルとリスクは未だ高い。三菱地所は兼ねてより米国現地アセットマネジメント会社、TAリアルティを通じて日系投資家向けに米国への投資機会を提供しており、CBREが手がける本プログラムもアウトバウンド投資を加速させる重要なチャネルになると見られる。
案件概要
名称:Buford Creek Business Center
事業主:US Industrial Venture 2号LP(阪急阪神不動産、京阪神ビルディング、日鉄興和不動産)
所在地:3228 Whidby Road, Buford, GA, USA
建物規模:鉄骨造・平屋建て、3棟
面積:延床面積 約19,300坪
着工:2025年5月
竣工年月:2026年9月(予定)