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福岡・博多の宿泊施設を取得、野村不動産マスターファンド

福岡・博多の宿泊施設を取得、野村不動産マスターファンド

野村不動産マスターファンド投資法人は2025年6月、福岡市博多区冷泉町の宿泊施設「&HOTEL HAKATA 」を株式会社ビーロットから取得する。取得価格は3,800百万円となる見込みだ。同投資法人は同時に、東京都および福岡市内の賃貸住宅4件、総額2,700百万円を売却する。

今回取得した施設は、福岡市営地下鉄「祇園」駅から徒歩4分、七隈線「櫛田神社前」駅からも徒歩7分と、交通利便性の高い立地にある。2021年竣工の鉄筋コンクリート造9階建で、延床面積は約585坪。周辺にはキャナルシティ博多、中洲エリア、「マリンメッセ福岡」などの集客施設が集積しており、観光・ビジネス双方の安定した宿泊需要が見込まれる。

近年、福岡市はインバウンド観光の増加によりホテル投資の注目度が高まっている。2024年の延べ宿泊者数は約2,316万人に上り、全国8位の規模を誇る。うち外国人比率は約30%と全国平均を大きく上回り、特に韓国・台湾・中国など近隣アジア諸国からの短期滞在需要が堅調だ。さらに2025年3月には福岡空港の第2滑走路が供用開始され、今後のインバウンド回復加速が確実視されている。

本取得によって、野村不動産マスターファンドが保有するホテル物件は計8棟、総額28,300百万円となり、REITポートフォリオに占める比率は2.6%へ上昇。ホテルセクターの拡充を図る背景には、観光資源に裏付けられたエリアの中長期的な集客力と、運営オペレーターの実力に対する評価がある。運営は福岡市内で6棟のホテル実績を有するLocal Design社が担い、施設管理効率や稼働安定性も担保される見込みだ。

一方で譲渡された4物件はいずれも築年数が進み、競争力の低下と将来発生し得る大規模修繕によるキャッシュフローの低下リスクを抱えていた。これらを早期に売却し、高収益型のホテル物件に再投資する動きは、REITとしての分配金向上と資産効率の最大化を志向する戦略に沿ったものである。

施設概要

  • 物件名称:&HOTEL HAKATA

  • 買主:野村不動産マスターファンド投資法人

  • 売主:株式会社ビーロット

  • 取引価格:3,800百万円

  • 所在地:福岡県福岡市博多区冷泉町9-6

  • 最寄駅:福岡市営地下鉄空港線「祇園」駅 徒歩4分/七隈線「櫛田神社前」駅 徒歩7分

  • 竣工年月:2021年6月

  • 規模:地上9階建、68室

  • 面積:延床面積:約585坪

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