大阪湾岸で全館冷凍・冷蔵物流施設「GLP南港Ⅱ」を着工、日本GLP

日本GLPは2025年6月、大阪市住之江区南港北で全館冷凍・冷蔵仕様のマルチテナント型物流施設「GLP 南港Ⅱ」の建設に着手した。敷地約7,000㎡に延床約2.1万㎡(約6,350坪)を計画し、竣工は2026年12月を見込む。
本施設は地上5階建で最大2テナントを想定。2~4階の冷凍庫区画は有効天井高6.0m、床荷重2.0t/㎡を確保し、移動ラック導入やパレット保管効率向上に対応する。1階の荷さばきエリアも断熱仕様で、将来的な超低温設備の後付けが可能だ。40ftコンテナ対応のバース計画や採暖室の設置など、港湾エリア特有の温度管理ニーズとドライバー負荷低減を図る設計とした。
南港エリアは冷凍・冷蔵倉庫が集積し、近接する大阪港と阪神高速湾岸線を活用した国際・広域配送拠点として機能してきた。日本GLPは1棟専用型「GLP南港Ⅰ」と合わせて湾岸冷凍ネットワークを強化し、拡大する食品・医薬系低温物流需要を取り込む。本物件についてはマルチテナント型とすることで、港湾近接型の冷凍倉庫を求める中堅荷主や3PLの柔軟な入居を促し、リージョナルポートフォリオの収益基盤を厚くする考えだ。
物件概要
物件名称:GLP南港Ⅱ
事業主:日本GLP株式会社
所在地:大阪府大阪市住之江区南港北3-8-2
最寄駅:大阪メトロニュートラム トレードセンター前駅 徒歩約13分
竣工年月:2026年12月(予定)
規模:地上5階
面積:延床面積 約21,000㎡(約6,350坪)