多摩市のデータセンターに20億円出資 産業ファンド投資法人
産業ファンド投資法人は、東京都多摩市のハイパースケール型データセンター「多摩データセンターⅠ」を裏付資産とする匿名組合出資持分を20億円で取得する。匿名組合出資総額の8.0%にあたり、同投資法人がハイパースケール型データセンターに投資するのは初めて。物件は総IT容量10MWのフルフィット型データセンターで、詳しい所在地やテナントは開示していない。
匿名組合の営業者であるトーラスワン合同会社が、2026年11月30日に信託受益権を620億円で取得する。鑑定評価額は746億円。匿名組合契約の期間は2031年11月30日までで、同投資法人は想定利益配当利回り3.8%、期間全体のIRR11.1%、期間中のNOI利回り4.9%を見込んでいる。また、同投資法人には同施設の信託受益権の購入に関する優先交渉権が付与される予定。
同投資法人は、データセンターの需要が拡大する一方、東京圏では電力供給や開発適地、建築費の高騰から新規供給が限られるとし、既存の高品質なデータセンターは中長期的に希少性が高いと判断した。
多摩市では、大型データセンターの開発が続いている。KDDIがIT電力容量18MWの「Telehouse TOKYO Tama 5-2nd」を2027年秋に開業する予定であるほか、日本GLPが、3棟・IT電力容量計31MWのデータセンター群「TKW1」を開発している。
新たなデータセンターに投資する一方、同投資法人は2026年8月、保有する築37年の「IIF品川データセンター」を95億円で売却することを決めている(参考記事:品川のデータセンターを売却、前橋の工場を取得 産業ファンド投資法人)。
取得資産概要(匿名組合出資持分)
- 名称:トーラスワン合同会社への匿名組合出資持分
- 買主:産業ファンド投資法人
- 出資金額:2,000百万円(匿名組合出資総額25,000百万円のうち8.0%)
- その他の出資者:国内大手機関投資家4社
- 契約締結日:2026年10月23日
- 出資持分取得日:2026年11月27日(予定)
- 匿名組合契約の有効期間:2031年11月30日まで
- 想定利益配当利回り:3.8%
- IRR:11.1%(運用期間全体)
- NOI利回り:4.9%(運用期間中)
- 営業者のアセットマネージャー:株式会社KJRMプライベートソリューションズ
- 裏付資産:多摩データセンターⅠ
- 資産の種類:不動産信託受益権
- 種類:データセンター
- 所在地:東京都多摩市(詳細は非開示)
- 営業者の取得予定価格:62,000百万円
- 営業者の取得予定日:2026年11月30日
- 鑑定評価額:74,600百万円(2026年7月1日時点、一般財団法人日本不動産研究所)
- 総IT容量:10MW
- テナント:非開示
- 信託受託者:株式会社SMBC信託銀行(予定)