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千葉県成田市で国際物流拠点を開発、ヒューリック・JAL

千葉県成田市で国際物流拠点を開発、ヒューリック・JAL

ヒューリックと日本航空(JAL)は7月15日、成田市下福田地区で国際物流拠点「WING NRT」を共同運営する計画を発表した。2029年の開業を目指している。同施設は航空貨物ターミナル(上屋)と物流棟を隣接配置した国内初の一体型プロジェクトで、第3滑走路の完成による貨物増を取り込み、首都圏のハブ機能強化とサプライチェーンの高度化を狙う。

造成済み用地は約13.6万坪。2027年に建築工事へ着手する予定だ。延床は約12.7万坪に達し、このうち約4.5万坪を保税上屋棟とし、冷凍庫・冷蔵庫や定温庫、自動倉庫を配置する計画である。東関東道成田ICと、2028年度末延伸予定の北千葉道路を利用すれば、空港から約10分で保税一括輸送が可能というアクセス性が差別化要因となる。また、同地区は地域未来投資促進法の重点促進区域として千葉県で初承認を受けており、税制優遇やインフラ整備支援を背景に物流関連企業の誘致と雇用拡大が見込まれる。

ヒューリックは再生医療拠点「東京CPF(羽村)」底地を100億円で取得(2025年6月)し、幕張海浜公園で約2万席のアリーナ開発(2030年開業目標)を表明するなど、新領域投資を加速している。一方、JALは上屋に最先端テクノロジー機器を導入し、医薬品や生鮮品など高付加価値貨物の取り扱いを強化して貨物郵便事業の収益機会拡大とリードタイム短縮を図る構えだ。

施設概要

  • 名称:WING NRT

  • 事業主:ヒューリック株式会社・日本航空株式会社

  • 所在地:千葉県成田市下福田地区

  • 最寄駅:JR成田線「下総松崎」駅 車約8分

  • 面積:延床面積 約12.7万坪

  • 着工:2027年予定

  • 竣工:2029年3月予定

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