サービスログイン

ENGLISH
estie 不動産情報ポータル
estie 不動産情報ポータル

日本橋発着のフル電動旅客船を建造、舟運プロジェクト始動 三井不動産

日本橋発着のフル電動旅客船を建造、舟運プロジェクト始動 三井不動産

三井不動産は、舟運プロジェクト「&CRUISE」を始動する。フル電動旅客船「Nihonbashi e-LINER」2隻を建造・保有し、2026年4月から日本橋・豊洲間で定期航路の運行を開始する予定だ。民間企業がフル電動船で定期航路を開設するのは国内初。デベロッパーが開発エリアの価値向上のためにモビリティ事業まで自ら整備する、新しい街づくりのモデルと言える。

同社が船主となった背景には、日本橋・豊洲・築地という舟運で結ぶ3拠点がいずれも自社の開発エリアであることが関係しているとみられる。日本橋では創業の地として2004年から「日本橋再生計画」を推進し、5つの再開発区域(約11ha)を展開中。2026年3月には延床約11万坪・地上52階の「日本橋一丁目中地区」が竣工予定で、第一三共や野村證券などが本社移転を予定している(参考記事:第一三共、三井不動産等が進める日本橋再開発C街区に本社移転)。

豊洲では2006年に「ららぽーと豊洲」を開業し、2020年には駅直結の「豊洲ベイサイドクロス」も竣工。日本ビルファンドが追加取得を進めるなど投資家からの評価も高い(参考記事:日本橋・豊洲の2物件を約470億円で取得 日本ビルファンド)。築地市場跡地(約19ha)の再開発でも、2024年に代表企業として事業予定者に選定されている。自社開発エリア間の回遊性を高め、不動産価値の最大化を図る狙いがあるとみられる。

本船は全長17m、定員62名(うち船員2名)のリチウムイオン二次電池を電源としたフル電動旅客船で、約300kWhの電池を搭載する。航行中のCO2排出はゼロで、実質ゼロエミッション船となる。東京都は2023年10月から豊洲〜日本橋間で「TRY!舟旅通勤」の実証実験を行ってきたが、2026年3月末で終了する。三井不動産は協力会社として同事業に参画しており、実証で得た知見を活かして民間事業として引き継ぐ。

事業概要

  • 船名:Nihonbashi e-LINER

  • 船主:三井不動産株式会社

  • 運航会社:観光汽船興業株式会社

  • 全長:17m

  • 総トン数:約17t

  • 最大搭載人員:62名(うち船員2名)

  • 推進装置:永久磁石式水冷電動モーター(90kW×2基)

  • 電池:チタン酸リチウムイオン二次電池(240個・298.08kWh)

  • 航路:日本橋・豊洲間(2026年4月運行開始予定)

  • 設計・建造:大洋電機株式会社

estie 不動産情報ポータルへの記事掲載をご希望の方はお問い合わせください。