名古屋近郊で大規模物流施設着工、プロロジス

プロロジスは2025年5月27日、「プロロジスパーク東海1」を同年9月に着工すると発表した。竣工は2027年5月を見込む。
本計画は、延床面積約48,400坪、1フロア最大約8,000坪の大規模マルチテナント型施設で、名古屋中心部から車で約30分という交通利便性の高い地点に立地する。中部圏における既存拠点の実績を活かして名古屋都市圏での高機能物流網をさらに拡充する目論見であり、隣接地ではBTS型の「プロロジスパーク東海2」も計画されている。
事業区域全体で34.4haに及ぶ大規模開発となるが、西知多産業道路の新たなインターチェンジ(仮称「大田IC」)も開設が予定されていることから、完成時には名古屋港~空港間の物流動線が一層強化される見込みである。加えて、周辺では商業施設や大学新キャンパス、住宅、ビジネスホテルなどの新規開発が予定されていることから、本計画も単なる物流拠点にとどまらない広域交流拠点としてのポテンシャルを帯びている。プロロジスは、施設敷地内に地域イベントに活用可能な広場を整備するなど、近隣住民との共生にも配慮した街区設計を採用。これまでの郊外大型物流施設に加えて、都市近郊の新たなランドマークとして位置付ける。
東海エリアでは近年、北名古屋・春日井など内陸部の物流施設供給が活発化してきたが、湾岸部での大規模新規供給は限定的だった。そうした中、空港・港湾・都市部のハブ機能を結ぶ本計画は、エリア需給のギャップを埋める重要なプロジェクトとなる。施設は冷凍・冷蔵倉庫や重量物対応仕様にも柔軟に対応可能で、先進的なカスタマイズを求めるテナントにとって魅力的な選択肢となる。
施設概要
名称:プロロジスパーク東海1
事業主:プロロジス
所在地:愛知県東海市大田町
最寄駅:名鉄常滑線 太田川駅 徒歩8分
最寄IC:西知多産業道路 加家IC 4.4km
規模:地上4階建
面積:敷地面積 約22,000坪、延床面積 約48,400坪
着工:2025年9月予定
竣工:2027年5月予定