北陸エリアで3件目となる物流施設を着工、関電不動産開発

関電不動産開発は2025年5月、石川県河北郡内灘町においてマルチテナント型物流施設「KRD-Logistics石川内灘(仮称)」を着工した。延床面積は約8,230坪で、同社にとって北陸エリアで3件目となる物流施設の開発事例である。竣工は1年後の2026年5月を予定しており、竣工後は複数企業が入居可能なマルチテナント型施設として稼働する。
本物件は、北陸自動車道「金沢東IC」から車で約15分、金沢駅からは約20分に位置する。内灘町は北陸3県の中心に位置しており、金沢市や小松市などの人口集積エリアや、白山市をはじめとした北陸有数の工業集積地に隣接する。このため、広域配送拠点としての機能と同時に、地場産業の供給網を支えるハブとしての需要も期待される。
施設は鉄骨造・地上2階建て。1階には柱スパン10mのトラックバースを24台分設け、1スパン当たり2台の同時接車が可能。加えて20台分のトラック待機スペースを確保し、繁忙期でも円滑な荷捌きを実現する。梁下有効天井高は5.5m以上、床荷重は1.5t/㎡とし、多様な保管ニーズに対応する汎用性を備える。環境面では全館LED照明の採用に加え、節水型トイレ・水栓を導入。BELS評価で最高ランクの「6つ星」並びに「ZEB Ready」認証の取得を目指すなど、脱炭素社会の実現を意識した設計となっている。
関電不動産開発は、これまで関西圏を中心に物流施設の開発を進めてきたが、近年は地方都市への展開を加速させており、本計画もその一環である。北陸エリアでは3件目の施設となり、関西と北陸を繋ぐ広域ネットワークの拠点整備が進むことになる。また、マルチテナント型とすることで、地元企業や全国の物流業者による柔軟な利用が可能となり、リーシングの柔軟性と安定的な稼働が期待される。
施設概要
名称:KRD-Logistics石川内灘(仮称)
事業主:関電不動産開発株式会社
所在地:石川県河北郡内灘町字千鳥台5-1
敷地面積:約8,400坪
延床面積:約8,230坪
構造規模:鉄骨造 地上2階
着工:2025年5月26日
竣工:2026年5月26日(予定)