サービスログイン

estie
estie

札幌の共同住宅2件を売却、進学会ホールディングス

札幌に本社を置く進学会ホールディングスは2025年5月、同社が保有する販売用不動産2件の売却を決定した。

同社は東証スタンダード市場に上場し、教育サービスを中心に展開する一方で、不動産賃貸業にも注力している。2024年3月末時点では札幌市を中心に賃貸マンション14棟を所有しており、本件はその内2件を売却するものだ。

今回取引対象となる2物件は札幌市豊平区・西区に所在し、それぞれ延床面積は1,141.36㎡、783.24㎡と中規模程度の共同住宅である。西区所在物件の買主は札幌地場で分譲・賃貸事業を営む日動、豊平区物件については買主・価格とも非開示である。取引全体で2026年3月期第1四半期に約40百万円の売却益を計上する見込みだ。

買主の株式会社日動は、1977年に設立された北海道札幌市中央区に本社を置く分譲マンション事業者であり、同社は賃貸事業や物件管理事業も手掛けており、進学会ホールディングスが所有するマンションを委託管理している。

進学会ホールディングスは24年4月に日動との合弁で不動産子会社ホクシンビル開発を設立し、保有資産の開発・売買・賃貸を通じた収益多角化を掲げていた。本件西区の取引で買主となる日動は同子会社株式を30%保有しており、取得後にバリューアップを施して運用・再販を進める可能性が高い。価格上昇が続く札幌中心部で、地場デベロッパーとの協働により資産回転速度を高めるのが双方の思惑とみられる。

estie 不動産情報ポータルへの記事掲載をご希望の方はお問い合わせください。