ベトナム・ドンナイ省の大規模都市開発へ参画、東急株式会社

東急株式会社は7月30日、現地ディベロッパーのNam Long Investment Corporation(ナムロン社)および阪急阪神不動産株式会社と戦略的パートナーシップを締結し、ドンナイ省で進む大規模都市開発「IZUMI CITY」へ参画した。計画はドンナイ川沿い約170haのエリアに、低層分譲住宅約2,900戸を中心として商業施設・学校・公園など生活利便施設を一体で整備するもので、2021年にナムロン社と阪急阪神不動産が始動し、総戸数275戸の第1期低層住宅は2023年末に竣工した。2025年内に約500戸の第2期を着工し、販売を開始する計画である。
ドンナイ省はホーチミン市に隣接し人口約440万人を擁する成長エリアで、ロンタイン新国際空港や高速道路整備、工業団地の集積が進む。計画地からホーチミン中心部へは車やバイクを利用し、約1時間でアクセス可能。また、今年3月に事業化検討が開始されたホーチミン都市鉄道1号線のドンナイ省側延伸は、プレフィージビリティスタディ段階ながら実現すれば本計画地から都市鉄道を利用できるようになる見込みで、さらなる経済発展と人口増が期待される。
東急は2012年以降、ビンズン新都市でベカメックス東急を通じ住宅・商業・交通の一体運営を展開し、7月31日には分譲マンション「SORA gardens III」を着工するなど、分譲と賃貸をバランスさせた持続可能な事業ポートフォリオを志向してきた。本件でも日越双方の知見を持つ3社体制により、住宅と生活利便施設の融合を進め、コミュニティの自律的成長を促す街づくりを標榜する。
施設概要
名称:IZUMI CITY(イズミシティ)
事業主:Nam Long Investment Corporation/阪急阪神不動産株式会社/東急株式会社
所在地:ベトナム国ドンナイ省ロンフン町
建物規模:約2,900戸
着工:第2期 2025年内予定
竣工年月:第1期 2023年末