ベトナム・ハノイにて鹿島建設が推進するクラスAビル開発に参画、サンケイビル
サンケイビルは2025年4月、ベトナム・ハノイにて鹿島建設と現地デベロッパーであるIndochina Capitalとの合弁会社であるIndochina Kajima Development(IKD)が推進するクラスA複合オフィス「Parc Hanoi(仮称)」へ参画した。着工は2024年11月、竣工は2027年3月予定で、同社にとって海外初の開発投資となる。
計画地は西湖の西側186haを再開発する「スターレイク」街区で、環状2・3号線および都市鉄道新駅に近接する。延床面積約24,500坪の23階建てで、低層部に商業、上層部にハイグレードオフィスを配置する。
サンケイビルは米国の賃貸レジデンスや物流開発への出資を通じて投資型海外事業を拡大してきたほか、2015年にはベトナムで不動産管理事業を開始しており、開発・運営一体の知見を蓄積している。本件は同社が培った複合開発ノウハウを海外でフルスキーム展開する初案件であり、収益源の多角化を加速する狙いだ。鹿島建設は北米・欧州・アジア・豪州などに拠点網を有し、2016年にIKDを設立して今後10年間で10億米ドル規模を投資する方針を公表済みである。海外大型再開発で蓄積した設計・施工力と、サステナブル建築の先進事例「The GEAR」(シンガポール)などの環境技術を本件にも投入し、国際テナント需要を取り込む。
「スターレイク」街区は、韓国Daewooグループがマスターデベロッパーを務める186ヘクタールの大規模複合都市。髙島屋(ベトナム2号店)など外資商業施設の進出が計画されており、将来のCBDとしての発展が期待される。2027年までに9万坪超のオフィス新規供給が予定され、うち約80%が同街区に集中、新たなオフィスの中心地として注目されている。
物件概要
所在地:ベトナムハノイ市 スターレイクタウンシップ内
着工:2024年11月
竣工:2027年3月予定
規模:23階建
用途:オフィス、店舗
面積:延床面積 約24,511坪、敷地面積 約3,424坪
設計・施工 :鹿島ベトナム