組織拡大に伴い本社を移転、Craif
バイオAIスタートアップのCraif株式会社は7月22日、本社を東京都新宿区の複合オフィス「THE PORTAL iidabashi」に移転した。延床面積は旧拠点比で約3倍の約1,418坪へ拡大し、組織拡大による人員増に対応する狙いである。
新拠点はJR・東京メトロ「飯田橋」駅から徒歩8分に立地し、1991年竣工のRC造地上4階、地下2階、基準階約199坪。2021年の共用部リニューアルで個別空調・OAフロア・機械警備を整備している。
Craifは名古屋大学発のディープテック・スタートアップで、尿・唾液に含まれるmiRNAやDNAを独自の解析基盤「NANO IP®」とAIで解析し、がんの超早期発見を目指している。リスク判定サービス「マイシグナルシリーズ」は全国1,000以上の医療機関に導入済み。累計資金調達額は約82億円に達し、米FDA承認と保険償還を見据えたグローバル展開を進行中だ。
2024年以降はR&D体制に加え、事業開発・営業部門も急速に拡大しており、2025年4月には名古屋ラボを増床しシリーズCを完了。こうした中長期的な組織成長と継続的な採用拡大に対応できる執務スペースを確保することが移転の主目的となる。
移転概要
移転時期:2025年7月22日
移転元:ITP本郷オフィス(東京都文京区湯島2-25-7)
移転先:THE PORTAL iidabashi(東京都新宿区新小川町8-30)
移転先物件概要
竣工:1991年10月
規模:地上4階/地下2階
延床面積:約1,418坪
基準階面積:約199坪
天井高:2,500mm
エレベーター:2基