グラスゴー・マンチェスターの学生住宅開発へ出資、安田不動産

安田不動産は2025年6月、シンガポールのFar East Orchardが組成・運用するファンドへLP出資し、英国で学生専用住宅の開発に参画する。初期案件はグラスゴーのOsborne Street（273ベッド）とマンチェスターのPlymouth Grove（239ベッド）で、計512ベッドを計画する。

英国では建設コストの高騰と許認可プロセスの長期化により、学生向け住宅の新規供給全体が鈍化しており、Savills によればグラスゴーでは学生1人当たりのベッド数が0.37床にとどまるなど深刻な需給ギャップが指摘されている。

安田不動産は2025年3月に相鉄アーバンクリエイツと50:50で現地JVを設立し、ロンドン金融街シティの駅直上オフィス「21 Moorfields」（延床約15,971坪、2023年竣工）の20％持分をLendleaseから取得して海外投資3号とし、欧州へ初参入した。本案件は英国における第2弾となる投資案件であり、英国内でアセットタイプと都市を拡張することでポートフォリオのリスク分散を図る方針だ。

物件概要

• 物件名称：Osborne Street PBSA

  • 所在地：Osborne Street, Glasgow, UK

  • 総ベッド数：273ベッド

  • 竣工年月：2027年予定

• 物件名称：Plymouth Grove PBSA

  • 所在地：Plymouth Grove, Manchester, UK

  • 総ベッド数：239ベッド

  • 竣工年月：2028年予定