サンケイリアルエステートに2度目のTOB、福岡の大型ビルも売却

シティインデックスフィフスは2026年9月25日、サンケイリアルエステート投資法人の投資口に対する公開買付け(TOB)を、9月28日から11月10日まで実施すると発表した。買付価格は1口12万5,000円で、同投資法人の非公開化を目的とする。同投資法人は同日、TOBに賛同する意見を表明し、応募するかどうかは投資主の判断に委ねるとした。
買付価格は、前営業日の終値10万5,100円に18.93%のプレミアムを上乗せした水準で、2026年2月期の1口当たりNAV(11万4,099円)も上回る。トーセイらが2026年1月に同じ価格で開始し、不成立に終わったTOBに続く2度目のTOBとなる。シティインデックスイレブンス、ATRA、C&I Holdings、野村絢氏の特別関係者4者は、計29.90%を保有する。TOBが成立すれば投資口併合を行い、2027年2月末までに非公開化を完了する予定だ。
公開買付者側の特別関係者は、サンケイビルの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスが不動産事業への外部資本導入を水面下で検討しているとみられるなか、同投資法人が入札手続きを経ずに前回のTOBに賛同したことに問題意識を持ち、買付価格も割安と判断して2026年1月から投資口を買い進めたとしている。今回、一定の条件を満たすより高い価格の対抗TOBが出た場合には、それに応募する契約の締結を交渉する意向も示している。
同投資法人は同日、福岡市早良区百道浜の「福岡グリーンビルディング」を、国内の株式会社に55億円で売却すると決めた。引き渡しは10月13日。1996年竣工の地上14階・地下1階建てで、基準階面積は約322坪。2025年9月に一棟借りのテナントと賃貸借契約を合意解約して以降、稼働率は低迷が続き、2026年2月末時点では0%だった。譲渡価格は帳簿価額の51億200万円と、鑑定評価額の49億1,000万円を上回る。
公開買付けの概要
- 公開買付者:株式会社シティインデックスフィフス
- 対象者:サンケイリアルエステート投資法人
- 買付価格:投資口1口当たり125,000円
- 買付期間:2026年9月28日~2026年11月10日(30営業日)
- 買付予定数:375,636口(下限118,732口、上限なし)
- 決済開始日:2026年11月17日
- 特別関係者の保有:139,646口(所有割合29.90%)
- 目的:非公開化(成立後に投資口併合を予定)
- 対象者の意見:賛同(応募は投資主の判断に委ねる)
譲渡物件概要
- 名称:福岡グリーンビルディング
- 売主:サンケイリアルエステート投資法人
- 買主:非開示(国内の株式会社)
- 譲渡対象:不動産信託受益権
- 譲渡価格:5,500百万円
- 帳簿価額:5,102百万円(2026年2月末時点)
- 譲渡価格と帳簿価額の差額:288百万円(譲渡関連諸費用を差し引いた参考値)
- 鑑定評価額:4,910百万円(価格時点2026年8月31日、一般財団法人日本不動産研究所)
- 契約締結日:2026年9月25日
- 譲渡予定日:2026年10月13日
- 所在地:福岡県福岡市早良区百道浜二丁目1-1
- 竣工:1996年2月
- 規模:地上14階/地下1階(鉄骨・鉄骨鉄筋コンクリート造)
- 用途:事務所
- 所有形態:土地・建物とも所有権
- 面積:敷地面積 約3,013坪/基準階面積 約322坪/延床面積 約8,022坪/賃貸可能面積 約4,413坪
- テナント数:0/稼働率:0.0%(2026年2月末時点)