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八丁堀にデザイナーズオフィスを着工、株式会社マーキュリー

株式会社マーキュリー(東京都港区)は2025年4月末、中央区新川二丁目でデザイナーズオフィス「マーキュリー八丁堀(仮称)」の新築工事に着手した。地上10階・延床756.5㎡で、竣工は2026年3月を予定する。

マーキュリーは2004年設立の不動産会社で、2025年3月期の売上高は11,439百万円、不動産開発・権利調整・再生・管理の4事業を軸に、借地権や底地を含む複雑案件のソリューションで実績を持つ。同社は「小規模×高機能×視認性」の差別化を掲げ、小粒案件での収益ビル開発を拡大する方針だ。本件は錦糸町Ⅱ(2025年4月竣工予定)に続く都心型プロジェクトであり、港区新橋本社ビルで培ったフルLEDファサードと細長形平面のギャラリー型オフィスを踏襲した物件である。

計画地は東京メトロ日比谷線・JR京葉線八丁堀駅徒歩4分、東京メトロ東西線茅場町駅徒歩7分に位置する。銀座・大手町・新橋など主要ビジネス拠点をワンストップで結びつつ、隅田川テラスの潤いと歴史的な倉庫街の静穏さを享受できる“都心×水辺”のハイブリッドロケーションである。1階は飲食対応型区画、2〜10階は1フロア約18.15坪〜約21.18坪のスケルトンオフィスを積層し、スタートアップやリテールテナントのニーズに応える。

周辺では、野村不動産が手掛けるサービスオフィス「H¹O八丁堀」(2025年3月竣工)、NTT都市開発のセットアップ型オフィス「owns八丁堀」(2025年6月竣工予定)等、1フロア20〜200坪クラスのスモール~ミッドサイズオフィス供給が相次ぐ。マーキュリーはこうした近隣ストックとの差別化を図り、準プレミアム帯の賃料を安定的に確保することで、賃料ギャップの残るミドルレンジ市場を取り込む戦略とみられる。

物件概要

  • 名称:マーキュリー八丁堀(仮称)

  • 事業主:株式会社マーキュリー

  • 所在地:東京都中央区新川2-15-1

  • 最寄駅:東京メトロ日比谷線・JR京葉線「八丁堀」徒歩4分/東京メトロ日比谷線・東西線「茅場町」徒歩7分

  • 規模:地上10階

  • 着工:2025年4月

  • 竣工:2026年3月(予定)

  • 面積:敷地面積 約36.7坪、延床面積 約229坪

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