テキサス州で宅地開発に参画 西日本鉄道

西日本鉄道は米国テキサス州ワクサハチ市で宅地開発事業に参画する。事業運営会社を通じて現地デベロッパーのAlpine Start Developmentと共同で進めるもので、敷地面積は約84,100坪となる。用途は商業用地、タウンホーム用地、賃貸住宅用地で構成され、引き渡しは2026年10月から2027年1月にかけて段階的に行われる予定である。
計画地のワクサハチ市はダラス・フォートワース大都市圏に属し、郊外住宅地として開発が進むエリアである。都市圏への通勤圏内に位置し、自家用車利用を前提とした居住ニーズが厚いことから、商業と住宅を併せた大規模開発が可能な規模を持つ。
今回の参画は同社の海外事業戦略における新たな段階となる。同社は現在、ベトナム、インドネシア、アメリカ、タイ、フィリピン、インドの6カ国で住宅・収益用不動産事業を展開している。東南アジアで現地デベロッパーとの共同開発を重ねてきた実績を踏まえ、法制度の整備が進んだ市場で宅地開発に取り組むことで、事業領域の拡大と地域分散を図る狙いがあるとみられる。JV方式により、認可手続きや造成工事などの現地リスクをパートナーと分担する体制としている。
テキサス州は人口と雇用の伸びを背景に住宅需要が堅調な州の一つであり、郊外型の戸建や賃貸住宅の開発が続いている。同社にとって米国での宅地開発は初の取り組みとなるが、今後の事業の成果次第では、北米での追加案件や賃貸住宅ポートフォリオ拡充につながる可能性もある。
物件概要
名称:Waxi Land開発計画(仮称)
事業主:西日本鉄道株式会社/Alpine Start Development, LLC
所在地:878 Palmetto Road, Ellis County, Texas, USA
着工:2025年11月
竣工予定:2026年10月~2027年1月(段階的に引き渡し予定)
面積:敷地面積 約84,100坪