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三井倉庫グループ、水天宮へ本社移転を完了ー本社機能を集約し意思決定を迅速化

三井倉庫グループ、水天宮へ本社移転を完了ー本社機能を集約し意思決定を迅速化

三井倉庫ホールディングスを含むグループ5社は2025年5月12日、中央区日本橋箱崎町「MSH日本橋箱崎ビル」へ本社機能の統合移転を完了した。港区など3拠点に分散していた意思決定ラインを集約し、ABW型のレイアウトで部門横断の協業を促進することで、グループ一体経営と新規事業創出を加速させる狙いだ。

同ビルは隅田川リバーサイドに立地し、半蔵門線「水天宮前」駅徒歩3分など複数路線が利用可能である。三井倉庫が自社にて所有し、地上25階・地下3階、基準階約1,029坪の無柱空間を備える。日本橋箱崎町は大手町・八重洲に比べ賃料水準が抑えられながらも交通利便性とリバーサイドの開放感を兼ね備えるため、昨今は物流・ITベンチャーの本社集積が進む。

都心では事業会社が自社不動産を戦略的に活用する動きが顕著だ。森永製菓は2024年3月、建て替えた自社ビル「森永芝浦ビル」に本社を戻し、ウェルネスや脱炭素を前面に打ち出した。一方で、岩谷産業は品川区上大崎に所有する旧本社ビルを売却し、最新鋭の日本橋浜松町クレアタワーへ移転する等、資本効率を高めるケースも増加している。 KDDIはJR東日本と共同開発する「TAKANAWA GATEWAY CITY」の自社区画へ7月に移転予定で、スマートシティ実証の拠点として活用予定だ。今後も事業会社によるCRE活用の動向に注目が集まる。

移転概要

  • 移転時期:2025年5月12日

  • 移転元:MSC御成門ビルほか3拠点(東京都港区など)

  • 移転先:MSH日本橋箱崎ビル(東京都中央区日本橋箱崎町19‑21)

  • 対象会社:三井倉庫ホールディングス株式会社、三井倉庫株式会社、三井倉庫エクスプレス株式会社、     三井倉庫ロジスティクス株式会社、三井倉庫サプライチェーンソリューション株式会社

  • 移転先物件概要

    • 竣工:1989年3月

    • 規模:地上25階・地下3階

    • 延床面積:約41,106坪

    • 基準階面積:約1,029 坪

    • 天井高:2,900 mm

    • 空調:セントラル方式

    • OAフロア:有

    • エレベーター:29基

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