estie 不動産情報ポータル
estie 不動産情報ポータル

東芝、東京・浜松町の本社を川崎へ移転

東芝、東京・浜松町の本社を川崎へ移転

東芝は2025年7月2日から8月25日にかけて、港区芝浦の「浜松町ビルディング」に置く本社機能を川崎市の「スマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)」へ段階的に集約する。8月1日付で本店登記も川崎へ変更予定で、本社が都外に移るのは約24年ぶりとなる。

今回の移転は、コーポレート部門と事業・研究開発部門を同一拠点に集約して意思決定を迅速化する「東芝再興計画」の要である。自社物件への移転で賃料を含む固定費を削減しつつ、免震構造や72時間非常電源、ABW・フリーアドレス化によりレジリエンスと生産性を高める。HQは23部門から13部門へ再編され、最大4,000人規模の人員再配置を通じて統治と成長支援に特化する。

移転先はJR「川崎」駅西口とペデストリアンデッキで直結し徒歩1分、京急「川崎」駅から徒歩5分の再開発地区に立地。延床約31,600坪、基準階約2,000坪の無柱空間と天井高3,000mmを備え、画像センサー連動BEMSやセントラル+個別のハイブリッド空調により、従来ビル比でCO2排出を50%以上削減するZEB Ready相当の環境性能を実現している。同センターは2013年3月竣工の地上15階建て大型オフィスで、野村不動産ビルディング(旧NREG東芝不動産)が保有し、東芝グループが一括賃借。1,500kVA非常用発電機2基と大容量受水槽を備え、停電時でも最低72時間の事業継続が可能という強固なBCP対策も特徴だ。

一方、浜松町の旧本社敷地を含む約14,200坪ではJR東日本と野村不動産が国家戦略特区「BLUE FRONT SHIBAURA」を推進しており、高さ約230m・延床約166,000坪のツインタワーを建設中。南側「TOWER S」は2025年2月に竣工済み、北側「TOWER N」は2030年度竣工予定で、オフィス、商業施設、賃貸住宅を配置する計画だ。

移転概要

  • 移転時期:2025年7月2日〜8月25日

  • 移転元:浜松町ビルディング(東京都港区芝浦1-1-1)

  • 移転先:スマートコミュニティセンター(神奈川県川崎市幸区堀川町72-34)

  • 移転先物件概要

    • 竣工:2013年3月31日

    • 規模:地上15階

    • 延床面積:約31,600坪

    • 基準階面積:約2,000坪

    • 天井高:3,000mm

    • エレベーター:29基

estie 不動産情報ポータルへの記事掲載をご希望の方はお問い合わせください。