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渋谷から「横浜コネクトスクエア」へ本社移転、CCCグループ

CCCグループ(カルチュア・コンビニエンス・クラブ、CCCMKホールディングスほか5社)は2025年5月7日、渋谷ガーデンタワーに分散していた拠点を集約し、横浜・みなとみらいの大規模複合ビル「横浜コネクトスクエア」に本社機能を移転した。 創立40周年を前に、データマーケティング、出版、ライフスタイルサービスなど部門横断の連携を深め、ハイブリッドワークと共創に最適化した次世代オフィスを構築する狙いだ。

「横浜コネクトスクエア」は2023年1月竣工、地上28階、延床面積約36,800坪を誇るみなとみらい最大級のタワービルで、基準階約1,256坪の無柱空間を備える。みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩4分、JR「桜木町」駅ともペデストリアンデッキで接続し、上層階には三井ガーデンホテルが入る複合構成が特徴だ。主たるテナントとしてニコンシステム、横浜冷凍などが本社を構える。

東京から横浜・みなとみらいへの本社移転は、2009年の日産自動車に始まり、2022年のいすゞ自動車(横濱ゲートタワー)、2024年のボッシュ(都筑区新本社)など製造・モビリティ系が中心だが、コンテンツ・デジタル系企業が横浜に根を下ろせるかについては明暗が分かれる。 代表例がクックパッドだ。同社は2021年5月、恵比寿から「WeWork オーシャンゲートみなとみらい」へ本社を移転したが、わずか2年後の2023年10月に2024年8月目処で東京都目黒区へ再移転すると発表した。公式理由は「事業成長に備えた適切な執務スペース確保」だが、採用マーケットが渋谷・五反田など東京のエンジニア集積地に依存していることが背景にあるとも指摘される。

みなとみらい21地区では2023年以降、延床約55,000坪の「横浜シンフォステージ」や本物件の竣工を契機に、郊外企業の集積が加速している。今後は2027年に延床約3.5万坪の「みなとみらい21中央地区52街区」、2028〜29年に延床約3.9万坪の「Linkage Terrace」が竣工予定で、合計約7.4万坪の新規オフィスが市場に流入する見通しだ。研究開発拠点やDX部門の統合需要は堅調に推移するとみられる。

CCCの従業員数は最新で約2,300名。グループシナジー強化とオフィス分散解消を目的にワンフロア集約を図り、コミュニケーション活性化と業務効率向上を目指す。また、横浜市が推進するクリエイティブ産業集積と連携し、新規事業創出にも注力する考えだ。

移転概要

  • 移転時期:2025年5月

  • 移転元:渋谷ガーデンタワー(東京都渋谷区南平台町16‑17)

  • 移転先:横浜コネクトスクエア(神奈川県横浜市西区みなとみらい3‑3‑3)

  • 移転先物件概要

    • 竣工:2023年1月

    • 規模:地上28階・地下1階

    • 延床面積:約36,800坪

    • 基準階面積:約1,256坪

    • 天井高:2,900 mm

    • 空調:ゾーン別個別空調

    • OAフロア:100 mm

    • エレベーター:18基

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