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建設DXのアンドパッド、住友不動産三田ガーデンタワーへ本社移転

建設DXのアンドパッド、住友不動産三田ガーデンタワーへ本社移転

建設DXプラットフォーム「ANDPAD」を展開するアンドパッドは2025年10月、本社を住友不動産東京三田ガーデンタワー37階へ移転する。2019年から入居してきた住友不動産秋葉原駅前ビルからの同一デベロッパー間の移転となる。

ANDPADは写真・工程・原価をクラウドで一元管理し、利用社数21.6万社、ユーザー数55万人を擁する国内シェア首位の建設テックである。事業拡大と採用強化に伴い、より大規模でフレキシブルなオフィス環境が求められていた。

新拠点は「ANDPAD ENGAGE STUDIO」を掲げ、約200名収容の多目的ホール「ANDPAD STADIUM」とカフェを設けてユーザーや協力会社が集う共創のハブを目指す。オフラインイベントで得た現場の声を開発へ即時反映することで、サービスの磨き上げと業界ネットワーク形成を加速する。また、建設資材調達プラットフォームを手がけるコンベックスとのフロア統合によって開発・営業の一気通貫体制を整え、建設DXのトップランナーとして販路拡大と経営効率化を図る。

三田・田町駅周辺のオフィス市場は、2023年に竣工した本物件や「田町タワー」等大型ビルの新規供給に伴い、空室率が一時7.5%を上回る水準まで上昇していたが、直近ではこれら新築ビルの空室も消化が進み、足元4%前後まで低下している。コロナ禍以降一貫して長期化傾向が続いていた同エリアの募集期間も、昨年末を境に短縮傾向に切り替わり、今年8月に竣工予定の「ミタマチテラス」についても、竣工前時点で大半の区画が成約済みと見られる(「estie マーケット調査」を元に編集部にて調査)。

一方、2030~32年にはNTT都市開発や鹿島建設が進める「東京工業大学田町キャンパス土地活用事業」の大型供給が予定されている。NTT都市開発・鹿島・JR東日本・東急不動産グループの提案書によると、同プロジェクトのメイン棟では地上36階、延床面積約74,929坪の建物が新たに建設予定であり、今後の市場動向に引き続き注視が必要だ。

移転概要

  • 移転時期:2025年10月

  • 移転元:住友不動産秋葉原駅前ビル(東京都千代田区神田練塀町300)

  • 移転先:住友不動産東京三田ガーデンタワー(東京都港区三田三丁目5-19)

  • 移転先物件概要

    • アクセス:JR「田町」駅 徒歩5分、都営三田線「三田」駅 徒歩4分

    • 竣工:2023年2月

    • 規模:地上42階/地下4階

    • 延床面積:約60,400坪

    • 基準階面積:約889坪

    • 天井高:3.0m

    • OAフロア:10cm

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