佐賀県ほか全国で産業まちづくり事業に本格参入、東急不動産株式会社

東急不動産は7月16日、製造業の国内回帰やサプライチェーン強靭化需要の高まりを受け、産業団地・工業団地開発を軸とする大規模産業まちづくり事業への本格参入を発表した。また、事業ブランド「GREEN CROSS PARK(グリーンクロスパーク)」の創設も同時におこなう。既存の物流施設・データセンター・植物工場等で培った開発運営ノウハウと、業界トップクラスの実績を有する環境エネルギー事業を組み合わせ、再エネ100%対応型の産業拠点ネットワーク構築を掲げる。
ブランド名は工業団地を意味する“Industrial Park”を基に“GREEN(環境・持続可能性)”と“CROSS(交流・革新性)”を掛け合わせたもの。都市の活力と文化的豊かさを活かし、自然との共生を大切にするGX(Green Transformation)・DX(Digital Transformation)とまちづくりを融合し、産業と暮らしが調和する新たな産業基盤の創出を狙う。
同社は高速道路IC(スマートIC)至近エリアを面的に整備し、物流施設・産業団地を全国でネットワーク化する方針である。代表案件として、佐賀県・鳥栖市連携の「(仮称)サザン鳥栖クロスパーク」開発事業者に選定され2024年3月に基本協定を締結済み。九州縦横両高速の結節に近い交通優位性を生かし、自動運転モビリティに対応した工場・物流複合拠点とする計画で、企業間交流や地域公共施設との連携による地域活性化を図る。造成着工2028年度、造成完了2030年度予定。敷地は約34ha。共同事業者に日本国土開発、丸紅都市開発、九州旅客鉄道が参画する。
このほか岩手県金ケ崎PJ、京都府城陽PJ、埼玉県白岡PJなど、地域課題解決と産業振興を両立させるラインナップを順次展開する。
施設概要
物件名称:(仮称)サザン鳥栖クロスパーク
事業主:東急不動産株式会社、日本国土開発株式会社、丸紅都市開発株式会社、九州旅客鉄道株式会社
所在地:佐賀県鳥栖市飯田町・酒井東町・酒井西町
最寄IC:九州自動車道 小郡鳥栖南スマートIC 約600m
面積:敷地面積 約34ha
着工:2028年度予定
竣工:2030年度予定
物件名称:岩手県金ケ崎PJ
事業主:東急不動産株式会社、株式会社平野組
所在地:岩手県胆沢郡金ケ崎町
最寄IC:東北自動車道 北上金ケ崎IC 約5.6km
面積:敷地面積 約45ha
着工:2026年度予定
竣工:2028年度予定
物件名称:京都府城陽PJ
事業主:東急不動産株式会社
所在地:京都府城陽市東部丘陵地青谷先行整備地区
最寄IC:新名神高速道路 宇治田原IC 近接
面積:敷地面積 約11ha
竣工:2030年度以降予定
物件名称:埼玉県白岡PJ
事業主:東急不動産株式会社、株式会社サラダボウル
所在地:埼玉県白岡市篠津地区
最寄IC:東北自動車道 久喜IC 約3.7km
面積:敷地面積 27ha(土地改良事業全体)
開業日:2028年度開業予定