板橋の賃貸マンションを取得、オープンハウス・リアルエステート
オープンハウス・リアルエステートは、2025年3月、東京都北区滝野川の賃貸マンション「ラフィネジュ板橋駅前」を取得した。取引価格は非公表である。
本物件は、JR埼京線「板橋」駅から徒歩2分の好立地に位置し、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上13階建、総戸数65戸の規模。2007年4月に竣工した同物件は、延床面積約804坪で、共同住宅のほか低層階には店舗が併設されている複合型賃貸物件である。
JR板橋駅のほか、都営三田線「新板橋」駅徒歩6分、東武東上線「下板橋」駅徒歩10分、3路線が交差する交通利便性の高いエリアだ。また、駅周辺にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、飲食店、ドラッグストアなどが充実しており、生活の利便性も非常に高い。
買主のオープンハウス・リアルエステートは、東京23区内や都心近郊の駅前立地を中心に、積極的な不動産取得・投資活動を展開している。今回の物件取得もその戦略の一環であり、賃料収入の安定性が高く、空室リスクの低い好立地物件を取得することで安定した収益確保を目指すと考えられる。さらに同社が持つ不動産再生のノウハウを活かし、建物のリニューアルや共用部の改善、テナントミックスの見直しを行うことで、物件の資産価値をさらに高める方針である。
板橋駅周辺では、近年大規模な再開発が進行中である。特に西口エリアでは、JR東日本や板橋区、野村不動産などが参画する「板橋駅板橋口地区第一種市街地再開発事業」が進められており、地上34階建、高さ約126mの複合施設が建設される予定である。この施設には、商業施設、公益施設、子育て支援施設、分譲住宅(約388戸)が含まれ、2027年6月の竣工を目指している。
また同エリアでは、大京・三菱地所レジデンス・三井不動産レジデンシャル・安田不動産が参画する「板橋駅西口地区第一種市街地再開発事業」も進行中であり、A街区には地上37階、地下2階、高さ約140m、延床面積約13,319坪の高層複合ビルが建設される予定で、住宅、店舗、事務所、公益施設、駐車場などが含まれる。B街区には地上6階、高さ約25m、延床面積約452坪のビルが建設され、店舗や事務所が入居する計画である。2026年7月の着工、2029年9月の完成を目指している。
板橋駅前という立地特性を考えると、近年の都市部への人口回帰や駅周辺再開発の進行によって今後もさらなる需要の拡大が見込まれる。同物件の売買は、市場における駅前エリアの需要の高さを改めて示す事例となった。
物件概要
物件名称:ラフィネジュ板橋駅前
買主:株式会社オープンハウス・リアルエステート
売主:ワイムシェアリング株式会社
取引価格:非公表
所在地:東京都北区滝野川7丁目8番1号
最寄駅:JR埼京線「板橋」駅 徒歩2分
竣工年月:2007年4月
規模:地上13階建、65戸
面積:延床面積 約804坪