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伊藤忠商事、赤坂トラストタワーに仮本社移転

伊藤忠商事、赤坂トラストタワーに仮本社移転

伊藤忠商事は5月26日、東京・北青山の本社ビルを建替える間の仮本社として、港区赤坂で開発が進む「赤坂トラストタワー」と隣接ビル「ATT EAST」に分散移転すると発表した。東京本社従業員を対象に2026年8月の稼働開始を予定し、建替え完了までの間は赤坂を拠点に事業運営を続ける計画だ。

赤坂トラストタワーは森トラストとNTT都市開発が手掛ける地上43階・地下3階、高さ210mの複合ビルで、2024年8月に第1期竣工済み。基準階は約1,025坪、天井高2,900mmと都内最大級のプレートを備え、溜池山王駅に地下直結する交通利便性に加え、5,000㎡の緑地を設けワーカーのウェルビーイングに配慮している。一方のATT EASTは1992年竣工、基準階約259坪の中規模オフィスで、赤坂トラストタワーと地下通路で接続予定とされる。メインの事務所を赤坂トラストタワーに置きつつ、一部部門の分散配置により、柔軟なフロア運用と低層区画での来客機能強化を図ると見られる。

伊藤忠商事は現在の北青山本社ビル(1980年竣工)を2027年4月頃の着工を目指し、神宮外苑再開発と歩調を合わせて新本社へ建替える計画である。当初の計画では、2021年に同じく森トラストの神谷町トラストタワーに移転し、現本社の建替えに着手する予定だったが、「(仮称)神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」のスケジュール変更に伴い、移転時期および移転先の計画変更を行っている。

大手総合商社各社が最新オフィスへの移転を進める中、伊藤忠商事は今回赤坂の最新オフィス仕様を暫定拠点とすることで脱炭素対応やABW(Activity Based Working)の実証を進め、再生エネルギー活用やBCP強化といった要素を新本社設計に反映する狙いがあると見られる。

移転概要

  • 移転時期:2026年8月(予定)

  • 移転元:伊藤忠商事東京本社ビル(東京都港区北青山2-5-1)

  • 移転先:赤坂トラストタワー(東京都港区赤坂2-17-22)

  • 移転先物件概要

    • 竣工:2024年8月(第1期)

    • 規模:地上43階/地下3階

    • 延床面積:約66,550坪

    • 基準階面積:約1,025坪

    • 天井高:2,900mm

    • OAフロア:有

    • エレベーター:33基

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