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大阪オフィスをグランフロント大阪へ移転、シミックヘルスケア

大阪オフィスをグランフロント大阪へ移転、シミックヘルスケア

シミックホールディングスのグループ会社であるシミックヘルスケア・インスティテュート株式会社は、2025年9月末に大阪オフィスを現在の摂津市千里丘から、「グランフロント大阪 タワーB」へ移転する。立地改善により移動時間短縮など業務効率化を図り、医療関連施設を中心に高付加価値なサービス支援を提供する体制構築を目指す。

新オフィスであるグランフロント大阪はJR大阪駅直結であり、既存の医療機関との連携強化や、大阪に本社を構える製薬企業との協業を見据えたものとみられる。対面でのつながりが再び重視される中、オフィスを社員同士の自然な対話や交流が生まれる場とすることで、働きやすさの向上と人材獲得力の強化を図る。次世代ヘルスケア人材の採用と定着を通じて、事業成長の加速を図る方針だ。特に梅田駅周辺の市場は、うめきた2期の開業に伴い一段と活性化する見通しである。

シミックヘルスケアは、CRO(医薬品開発支援)事業で知られるシミックグループの中核企業の一つとして、SMO(治験施設支援)業務やヘルスケア情報サービスを展開している。特に大阪では、長年にわたって関西エリアの医療機関と連携し、治験や臨床研究の支援で高い実績を持つ。

親会社であるシミックホールディングスは、2023年11月から2024年1月にかけて創業者・中村和男氏主導によるMBOが行われ、 株式の非公開化に至った。国内での治験の減少が見込まれるなど事業環境が大きく変わろうとするなか、同社の狙いは「迅速に構造改革を行うため」とされており、今回の移転もそれらの意思決定と関連した動きである可能性が高い。

移転概要

  • 移転時期:2025年9月末(営業開始日:2025年9月22日予定)

  • 移転元:健都イノベーションパークNKビル(大阪府摂津市千里丘新町3-17)

  • 移転先:グランフロント大阪 タワーB(大阪府大阪市北区大深町3番1号)

  • 移転先物件概要

    • 竣工:2013年2月

    • 規模:地上38階

    • 延床面積:約89,268坪

    • 基準階面積:約790坪

    • 天井高:2,800mm(基準階)

    • 空調:VAV方式(全空気方式)・1フロア26分割ゾーン

    • OAフロア:有(100mm)

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