テラドローン、事業拡大に伴い渋谷でオフィスを拡張移転
ドローンおよびAAMソリューションを手掛けるテラドローンは2025年6月下旬、事業拡大に伴い渋谷区「A-PLACE渋谷南平台」へ本社を移転した。同社は創業9年で連結従業員数は約620人に達し、2024年にはDrone Industry Insightsの世界ドローンサービス企業ランキングで首位を獲得している。専有フロア化により開発と営業の動線を統合し、複数事業を並走させる体制を強化する。
移転先の「A-PLACE渋谷南平台」は渋谷駅徒歩7分に位置し、成長期スタートアップが求めるセキュリティと拡張性を両立する。旧オフィスを構えていた東建インターナショナルビルは「渋谷二丁目西地区第一種市街地再開発事業 」の再開発街区に含まれており、解体が決まっている。
同社は2022年3月のシリーズBラウンドで7,000万USD(約80億円)、続く2023年1月にはWa'ed Ventures(Saudi Aramco系)から1,400万USD(約18.2億円)の追加出資を受け、累計調達額は約9,800万USD(約127億円)に拡大した。これらの資金は、空飛ぶクルマ向け運航管理(UTM)の開発強化や海外M&A、さらに研究開発拠点の拡充に充当されている。2024年11月29日の東証グロース市場上場によって資本基盤を一段と厚くした同社は、今回の本社移転もグローバル連携強化策の一環と位置付ける。
こうした事業拡大に合わせて、空飛ぶクルマ向けUTMや海外子会社との協業案件が増加しており、部門横断の情報共有や顧客向けデモスペースの拡充が急務となっていた。専有フロアへ移ることで柔軟なレイアウト設計が可能となり、セキュリティ確保と動線の最適化を同時に実現しつつ、国内外拠点を結ぶハイブリッドワークのハブとして機能させる狙いだ。
移転概要
移転時期:2025年6月下旬
移転元:東建インターナショナルビル(東京都渋谷区渋谷2-12-19)
移転先:A-PLACE渋谷南平台(東京都渋谷区南平台町2-17)
移転先物件概要
竣工:1989年7月
規模:地上8階/地下1階
延床面積:約1,978坪
基準階面積:約194坪
天井高:2,600mm
空調:個別空調
エレベーター:2基
駐車場:26台