大阪城至近に日本初進出となるラグジュアリーホテルを開業、NTT都市開発
NTT都市開発は5月1日、大阪市中央区法円坂でラグジュアリーホテル「パティーナ大阪」を開業した。大阪城公園と難波宮跡公園の間に位置し、両公園と都心の景観を同時に望めるロケーションが特徴だ。運営はカペラホテルグループ、経営はグループ会社のUDホスピタリティマネジメント(UDHM)が担う。
カペラホテルグループはシンガポールに本拠を置く高級ホテル運営会社で、親会社ポンティアック・ランドの不動産開発ノウハウを背景に「Capella Hotels & Resorts」と「Patina Hotels & Resorts」の二大ブランドを展開する。旗艦の「カペラ・シンガポール」をはじめ、バンコク、ハノイ、上海などで運営し、Travel + Leisure誌の「世界最高のホテルブランド」に2023・2024年連続で選出された。ライフスタイル志向の新ブランド「Patina」は2021年にモルディブで初開業し、本件が日本初進出となる。
UDHMは「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu」「Ace Hotel Kyoto」ど6ホテル約1,050室を運営中で、2025年の「カペラ京都」など開業予定2件を含めると8ホテル約1,300室体制に拡大する計画だ。
本物件は全221室で、デラックスルーム162室(50㎡)、プレミアルーム24室(63㎡)、ジュニアスイート18室(75㎡)、デラックススイート11室(103㎡)、アーバンスイート5室(127㎡)、最上位のパティーナスイート1室(233㎡)の6タイプから成る。全室50㎡超のゆとりと角部屋バルコニーからの眺望を備え、音楽文化を象徴するレコードプレーヤーや畳シーティングなど滞在体験に差別化を図る。
周辺では2025年3月、難波宮跡公園北部ブロックで同じくNTT都市開発が主導する商業施設「なノにわ」が開業した。公園とホテルを結ぶ歩行者ネットワークを整備し、歴史公園の回遊性向上を図ることにより、インバウンド・富裕層の長時間滞在を促し、2025年大阪・関西万博を見据えたエリア全体の観光消費拡大が期待される。
施設概要
施設名称:パティーナ大阪
所在地:大阪府大阪市中央区馬場町3-91
最寄駅:Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅 徒歩8分/JR大阪環状線「森ノ宮」駅 徒歩10分
規模:地上21階・地下3階
客室数:221室
竣工年月:2025年2月
面積:延床面積 約38,940㎡
運営会社:カペラホテルグループ