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空間伝送型ワイヤレス給電のエイターリンク、丸の内へ本社移転

空間伝送型ワイヤレス給電システムを開発するスタートアップ、エイターリンクは2025年5月7日、本社を東京・錦糸町から丸の内の「三菱ビル」13階へ移転した。2020年創業で累計約68億円を調達済みの同社は、量産体制と海外展開を本格化させる局面にあり、分散していた拠点を集約して研究開発とビジネス開発を一体化させる狙いがあると見られる。

移転先の三菱ビルは1973年に竣工、丸の内エリアを代表するランドマークの一つだが、同エリアでは昨今、100〜700坪規模区画を求めるスタートアップの本社移転が活発化している。 三菱地所が2025年4月に開業したフレキシブルオフィス「xLINK丸ビル」には衛星データ解析のSolafuneや人材SaaSのsteerが相次いで入居した。WeWork丸の内北口や大手町ビルヂング内のサービスオフィスも高稼働で推移し、成長企業が丸の内のブランディングと大手取引先企業との至近性を同時に獲得できる環境が整いつつある。今回のエイターリンクの移転は、同エリアが次世代テック企業の集積地として再評価される潮流を象徴する。

エイターリンクは創業からわずか5年で、FA(ファクトリーオートメーション)、ビルマネジメント、メディカルの3領域に向けて「AirPlug™」の量産を進める急成長スタートアップである。同システムは長尺ケーブルや電池交換を不要にする給電プラットフォームとして評価され、大手メーカーや病院との共同実証を経て2024年に初期ロットを出荷した。2025年からは北米・東南アジアでの販売網構築を本格化させる計画で、丸の内移転により大口取引先との来訪効率を高めるとともに、採用競争力も一段と強化される見込みだ。

移転概要

  • 移転時期:2025年5月

  • 移転元:ヒューリック錦糸町コラボツリー(東京都墨田区錦糸4‑17‑1)

  • 移転先:三菱ビル(東京都千代田区丸の内2‑5‑2)

  • 移転先物件概要

    • 竣工:1973年3月

    • 規模:地上15階・地下4階・塔屋2階

    • 延床面積:約18,281坪

    • 基準階面積:約635坪

    • 天井高:2,450 mm

    • 空調:セントラル空調

    • OAフロア:有

    • エレベーター:乗用15基

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