渋谷と原宿をつなぐSHIBUYA CAST. /渋谷キャストとは?

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. SHIBUYA CAST./渋谷キャストの基本情報
  2. SHIBUYA CAST./渋谷キャストのオフィスフロア情報
  3. 居住者の交流を促す次世代型住宅施設
  4. 終わりに
ビル

ここ数年で最も再開発が進んだエリアと言っても過言ではないのが渋谷エリア。これまで「渋谷スクランブルスクエア」「渋谷ストリーム」「渋谷フクラス」「渋谷ヒカリエ」など、渋谷駅に近接する大規模オフィスビルを紹介してきました。

しかし、渋谷の再開発は駅前だけに限ったものではありません。駅から少し離れたエリアでも複数のオフィスが開発されています。

今回は、渋谷から原宿に向かう道中、キャットストリートの入口に位置する「渋谷キャスト」をご紹介します。

SHIBUYA CAST./渋谷キャストの基本情報

マップ

名称渋谷キャスト(SHIBUYA CAST.)
住所東京都渋谷区渋谷1-23-21
竣工2017年4月12日
開業2017年4月28日
高さ約71m
階数地上16階、地下2階
敷地面積5,020.0㎡(約1,520坪)
延床面積約35,000㎡(約10,600坪)
事業者渋谷宮下町リアルティ株式会社(出資者:東急株式会社、大成建設株式会社、サッポロ不動産開発株式会社、東急建設株式会社)

ロゴ

出典:https://shibuyacast.jp/about/ 渋谷と原宿の結節点に集まる個性豊かなクリエイター達をCast(配役)と見立て、「キャットストリート」と掛け合わせて名付けられた「渋谷キャスト」。

元々は渋谷区の都営住宅「宮下町アパート」の跡地事業であったこの土地に、個性豊かなクリエイター達を呼び、交流を促す複合施設としてこの渋谷キャストを開発することで、地区全体の魅了の向上を目指しました。 渋谷キャストの設計を担当した日本設計のチーフ・アーキテクトは以下のようにコメントしています

多様性に満ちた渋谷の街では、あらゆる人やモノが混ざり合いながらも、それぞれが個性として輝いています。『渋谷キャスト』は、多様性をエネルギーに変えていける施設でありたいと考えました。それをデザインに昇華する中で、多様な要素が集まり、それぞれが個性を表しながらも、違和感なくデザインとして成立する、そんなイメージに思い至りました

引用:https://shibuyacast.jp/journal/detail/people-building/

続いて、多種多様な個性の交流・連携を創出する拠点と位置付けられたこの渋谷キャストの中身について、更に掘り下げていきましょう。

SHIBUYA CAST./渋谷キャストのオフィスフロア情報

フロアず

出典:https://shibuyacast.jp/floor/

13F〜16F賃貸住宅
3F〜12Fオフィススペース
1F〜2Fシェアオフィス「co-lab」
GF〜1F商業・飲食店舗
GF広場・多目的ホール

渋谷キャストの全17フロアには、入居者間のコミュニケーションを深める賃貸住宅、クリエイティブ産業の集積を支えるオフィス、クリエイターの交流を促進するシェアオフィスなど様々な機能が揃っています。

現在(2019年12月時点)渋谷キャストのオフィスには、BAYCREW’S GROUP(ベイクルーズグループ)(3F〜10F)とauコマース&ライフ株式会社(11F〜12F)が入居しています。

中でもBAYCREW’S GROUP(ベイクルーズグループ)は、ジャーナルスタンダードなどのブランドを展開するアパレル企業であり、渋谷と原宿の結節点であるこの物件にぴったりマッチしたテナントと言えますね!

クリエイティブプラットフォーム「co-lab」

colab

出典:https://www.co-lab.jp/base/shibuya-cast/

渋谷キャストの1F・2Fには、「co-lab」という会社が運営するシェアオフィスが入居しています。

このシェアオフィスの会員になると、起業家向けの法務相談会に参加できたり、朝食から夕食まで便利に使える食堂カフェが利用できたり、渋谷キャストのイベントスペースを優待価格で利用できるなど、様々な特典が用意されています。

colab

出典:https://www.co-lab.jp/base/shibuya-cast/

それ以外にも起業家交流のためのワークショップも頻繁に開催され、スタートアップやクリエイターの活躍をサポートする機能が用意されています。

数年前のオフィスにはこういった機能は中々用意されていませんでしたが、渋谷の再開発による盛り上がりに加え、スタートアップビジネスの高まりもあって、渋谷の他の新規オフィスにもこういった交流施設やシェアオフィスが頻繁に入居するようになりました。近年の大規模オフィスビルのトレンドと言えるかもしれません。

居住者の交流を促す次世代型住宅施設

渋谷キャストのもう1つの特徴は、最上部13F〜16Fに位置している賃貸住宅スペース。

このスペースは一般的な賃貸マンションとは一風変わった機能が付加されています。

15F〜16Fは通常のレジデンスフロアとなっていますが、14Fは全室短期利用者のためのサービスアパートメントが提供されています。

そして、13Fには全入居者が利用可能な共有ラウンジが用意されており、パーティ用のキッチンまで完備されています。もちろん各部屋にもキッチンは設置されているため、プライバシーは確保されていますが、このコモンスペースを利用する入居者同士が交流することで、通常の賃貸マンションでは生まれなかった新しい出会い・機会を創出することが可能です。

この共有部にはコンシェルジュも用意されており、入居者をサポートする万全の体制が整えられています。

終わりに

渋谷駅から原宿に向かって少し歩いた場所にある、「渋谷キャスト」。渋谷・原宿というエリアの持つ個性を存分に反映し、多様なクリエイターたちをつなげるために様々な工夫が施されていることがわかりました。

直近だと「渋谷スクランブルスクエア」や「渋谷ストリーム」など、駅前に目立ったビルが竣工しており、そちらに目を奪われてしまいがちですが、駅前以外のエリアでも特徴的・個性的なビルが開発されているため、そちらにも目を向けてみると面白いかもしれません。

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監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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