オフィスのイメージを考えるときのポイントとは?イメージが与える効果も解説

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. オフィスのイメージが従業員に与える影響とは?
  2. オフィスのイメージを考えるときのポイント4つ
  3. オフィスのイメージに役立つ配色のポイント4つ
  4. 考慮するポイントを知ってよりよいオフィスのイメージを考えよう

オフィスのイメージが従業員に与える影響とは?

オフィスの内装などによって、従業員に与える効果は様々です。レイアウトやカラーコーディネイトによって、従業員のイメージが変わり、働き方に対する考えが変化するというメリットがあります。


ここでは、様々な工夫をすることでどのような効果があるのかを紹介します。

オフィスのイメージが持つ心理的効果

オフィスの内装によって従業員にもたらす心理的効果は、業務内容の結果に大きく影響を与えます。特に、色調や明るさ、素材、スペースといった要素は、心理的効果をもたらす素材となるでしょう。


オフィスのイメージを一新することで作業効率がアップしたという事例も多く、職種や内容によって適切な環境を整えることが重要視されています。

オフィスのイメージを考えるときのポイント4つ

実際にオフィスのイメージを変えることになった場合、その方法に明確な「決まり」はありません。イメージは限りがないため、自由な発想で、目的意識を持って取り組むことが必要です。


ここでは、オフィスづくりに必要な4つのポイントについて紹介していきます。

1:対外的な役割と従業員への効果を考える

オフィスのイメージを一新することで、従業員のコミュニケーションが活性化されます。人は新しい環境になると心や体がリフレッシュされ、行動力が高まります。その結果、モチベーションの向上にも期待が持てます。


また、対外的な効果として、企業のブランドイメージを変えることができます。オフィスの基調を統一するだけで、外部から訪れる人々に大きな影響を与えることが可能です。


このように、イメージの効果は、内部だけではなく外部にも重要な役割を果たします。

2:コンセプトを決めて統一感を持たせる

オフィスづくりでは、コンセプトを明確にすることで良い結果をもたらす効果が期待できます。


コンセプトとは、オフィスの方向性を明確にしたものです。従業員の集中力をサポートできる環境や、従業員同士のコミュニケーションが自由にとれるといったメリットとなる意見をリストアップすることで、動線やデスクの配置などを決めていきます。


コンセプトを決めて統一感を持たせることで、従業員にとって利益のあるオフィスづくりができるでしょう。

3:流行を取り入れる

時代によって求められる働き方が変化するように、オフィスも様々なスタイルが提案されています。


オフィスでありオフィスでないといった傾向のコンセプトが増えています。例えば、フリースペースの使い方、一般的な観葉植物をコンセプトの一部としてメインに扱うデザイン、仕上げ作業をあえて行わない内装スタイル「スケルトン」などが、現在の流行として挙げられます。


快適で働きやすいオフィスであるために、企業の風土や働き方のニーズに合わせ、トレンドを取り入れていくとよいでしょう。

4:色を活用する

色には人に心理的な効果を与える力があります。人は、色が持つ効果によって様々な感情が湧きあがってきます。


色調を統一することはもちろんですが、壁の1面だけ色を変える「アクセントクロス」という方法も効果的だと言われています。


イメージやコンセプト、また企業のブランドイメージとの関係性などを考えながら、配色を決めるのがよいでしょう。

オフィスのイメージに役立つ配色のポイント4つ

配色といっても、モノトーンや暖色系、寒色系など様々な選択肢があります。外観や内装、家具などの配色を変えることによって、業績も大きく変化する可能性があります。


ここでは、色が人にもたらす効果を系統別に紹介していきます。

1:寒色・暖色

寒色とは青・紫系統の色を指します。


青には人の心を落ち着かせる効果があると言われています。黙々と作業したい場合や、冷静な判断を必要とする場合にはピッタリです。また、時間の流れを早く感じさせる効果もあり、待合室などに使用するのもよいでしょう。


暖色は赤・黄色系統の色を指します。


赤には活発さ、やる気、独創的アイデアを引き出す効果があると言われています。また、コミュニケーションを向上させたり、緊張を和らげたり仲間意識を高めたりする効果もみられます。


従業員の心理的効果を引き出すために、スペースによって、寒色、暖色を使い分けるとよいでしょう。

2:黒色・白色

黒や白といったモノトーンカラーは、都会的で洗練されたイメージをもちます。


白は膨張色であり、空間を広く感じさせる効果があります。反対に、黒はシャープなイメージを持ちますが、収縮色であり圧迫感や空間を狭く感じさせる効果があります。


モノトーンの中に、木目調の素材やオフィスグリーンを配置することによって、より洗練された空間を演出することが可能です。ただし、オフィスの広さによっては、白・黒の使い方を考える必要があります。

3:コーポレートカラー

コーポレートカラーとは、会社を表す色、企業のイメージカラーを指します。ロゴやカラーを配置することで、対外的なイメージや企業に対する愛着、親近感も持ちやすくなります。


多くの企業がコーポレートカラーに意味を持たせ、国内外のブランディングに活用しています。従業員は、日常的に目にするコーポレートカラーによって、自社に対する意識を高めることが期待できます。

4:バランスとアクセント

アクセントカラーを取り入れる際、メインカラーを引き立たせる色を選ぶことで、より良いバランスを保つことができます。


インテリアのカラーバランスは床・天井・壁などのベースカラー、ソファーやキャビネットといったメインカラー、置物などにアクセントカラーといった3つの要素で構成されています。前述しました、アクセントクロスやコーポレートカラーも要素と考えられます。


アクセントカラーを効果的に使い、オフィス全体の印象をより良いものにしましょう。

考慮するポイントを知ってよりよいオフィスのイメージを考えよう

ワークスタイルの多様化にあわせて、オフィスも様々な変化を遂げています。従業員が快適に、また、いきいきと働ける環境づくりが、結果的に生産性の向上へ繋がるでしょう。


オフィスには、従業員のモチベーションや愛着を高める役割があります。どのように働きたいか、また働いて欲しいかを体現できるのもオフィスができることです。


良い結果を生み出すためにも、ポイントを押さえ、どのようなオフィスにしたいのかイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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