自然豊かな練馬区のオフィス事情4つ|賃料相場や空室率はどのくらい?

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. 練馬区ってどんなところ?
  2. 練馬区のオフィス事情4つ
  3. 練馬区の特徴5つ
  4. 練馬区にあるオフィスの探し方
  5. 練馬区のオフィス事情を把握しておこう

練馬区ってどんなところ?

練馬区は東京23区の北西の位置にあり、埼玉県と隣接しています。


面積は約48キロ平方メートル、総人口は約70万人です。区内には、石神井川、白子川、田柄川、中新井川が流れており、古来より水と緑に恵まれた環境です。各河川沿いには、旧石器から江戸時代まで遺跡がおよそ100か所以上発見されています。


現在の練馬区も、農産地が多く、牧場や大きな公園がいくつかあり、住み心地の良い環境であるといえるでしょう。

練馬区のオフィス賃料相場

練馬区を走る鉄道は、西武鉄道の新宿線、池袋線、豊島線、東京メトロ有楽町線、大江戸線、副都心線などがあります。西武線は、池袋、新宿のターミナル駅につながり、東京メトロは東京23区内を繋いでいます。アクセスを重視する場合は、駅の選択がポイントです。


立地条件や広さで賃料相場は変わります。練馬区のオフィスの賃料相場は、30~50坪が約14,000円/1坪、50~100坪/1坪が約12,500円、100~300坪が約11,600円となっています。

練馬区のオフィス空室率

練馬区の賃貸オフィスについて、空室はどのくらいあるでしょうか。


資料によると、練馬区の賃貸オフィスの空室率は約19%といわれています。これは全国平均の約18%よりも若干高い数値となっています。空室率が低いといわれる中央区や千代田区に比べて、比較的物件を見つけやすいエリアです。

練馬区のオフィス事情4つ

緑が多く、空室率にも余裕があるイメージの練馬区ですが、賃貸オフィスの事情はどうでしょうか。練馬区の特徴も踏まえて、賃貸オフィスについて、気になるポイントをいくつか取り上げて紹介します。

1:練馬駅周辺に数件しかない

練馬区全体で見ても、オフィスビルの物件数が少ない、という傾向があります。そのため、利便性の高い練馬駅周辺にまで条件を絞ると、その数は非常に限られてきます。


練馬区でオフィスを探す際には、駅からある程度離れた物件も視野に入れなければなりません。

2:自然豊かなベッドタウンなためオフィス探しが難しい

練馬区には、牧場や大きな公園があり、住環境が良いことで好まれます。


例えば、「小泉牧場」は西武池袋線の大泉学園駅から、徒歩圏内にある、都会の中の希少な牧場です。また大泉学園駅前には、「ゆめりあホール」という、文化施設を中心とした高層ビルもあります。


このように練馬区は、オフィス街というよりも、住宅街(ベッドタウン)に適した街であるため、オフィスを探すことは比較的困難でしょう。

3:登記は可能であるが利用するスペースに限りがある

ではオフィス用の空室がない場合、賃貸マンションなどをオフィスとして利用できるのでしょうか。住居用の賃貸マンションの場合、オフィスとしての利用はできない場合が多いです。これは、ほぼすべての賃貸契約書に記載されています。


どうしてもオフィス用の物件が見つからない場合は、レンタルオフィスなどを利用してみましょう。レンタルオフィスであれば法人登記も可能です。


レンタルオフィスは人数に応じてスペースを文字通りレンタルできます。しかし共有スペースなどは他の契約者と共有である場合もあります。


通常のオフィスよりも使用できるスペースに限りがある点には注意が必要です。

4:個室ブースはパーティションで区切られたもの

レンタルオフィスに似た、シェアオフィスという言葉を聞く機会が増えたのではないでしょうか。


シェアオフィスとは、レンタルオフィスと違いフリーアドレスである場合が多く、自分の専用スペースというものが決まってない場合が多いです。


個室ブースの場合も、場所によってはパーティションで区切られただけの作りなので、機密保持が必要なものを取り扱う際には注意が必要です。

練馬区の特徴5つ

練馬区は農産地が多く、書き切れないほどの農産物が栽培されています。練馬区の公式HPでは、練馬区内の108か所の農産物直売所を紹介したガイドブックを紹介しています。


前述した小泉牧場に加えて、多くの公園もあり、緑豊かで住み心地のよいエリアです。ここからは、練馬区の主な特徴5つを取り上げて紹介します。

1:自然豊かなエリアである

練馬区の魅力は、都会にありながら、自然豊かなエリアがたくさんあるという点でしょう。


例えば、安全な環境で子育てをしたい場合など、自然豊かな住環境にこだわる方にはとても好まれる場所です。また住宅街から近いこともあり、通勤時間も短縮できます。オフィスの立地条件として、必ずしもオフィス街である必要がない場合は、練馬区はおすすめです。

2:治安が良い

警視庁が公開している犯罪データを元にRoochが作成した資料によると、練馬区は23区の中で3番目に犯罪が少ないという結果になっています。


住宅を選ぶ際は、治安が良いところを探すことは当然ですが、オフィスに関しても同じといえるでしょう。社員が安心して通勤できる環境が理想的です。文京区、杉並区、に次いで治安が良い練馬区は、オフィスの場所を選ぶ際に、おすすめポイントの一つです。


出典:東京23区内で治安の良い区ランキングTOP5
参照:https://blog.ieagent.jp/eria/joseihitorigurashi-osusume-machi-117831#chapter-1

3:都心へのアクセスが良好

オフィスを構える場合、アクセスが良好であることは重要な条件の一つです。


練馬区は、西武新宿線、池袋線、東京メトロ有楽町線、大江戸線、副都心線など、都心につながるアクセスが豊富です。また、新宿区、豊島区に隣接しているエリアからは、自転車や車などの直線距離での移動も可能です。


通勤のしやすさや、来客のしやすさ、取引先への訪問のしやすさなどを踏まえて、都心へのアクセスが良好な練馬区は、オフィスにおすすめの場所といえるでしょう。

4:光が丘駅はビジネス世代に人気

光が丘エリアは、アメリカ空軍の家族宿舎だった場所が、70~80年代に再開発されたニュータウンです。光が丘団地は規模が大きく、3万人近い人々が暮らし、同エリアには小学校・中学校・都立高校が多数あります。


光が丘エリアの人気の理由の中でも、東京メトロ大江戸線の始発駅という点は、通勤が必要なビジネス世代にポイントが高いといえるでしょう。

5:ひとり親家庭自立応援プロジェクトを実施している

練馬区では、平成29年から「ひとり親家庭自立応援プロジェクト」を実施しています。総合相談窓口を開設して、「生活」「就労」「子育て」などの支援と各種支援事業も行っています。


このようなプロジェクトがあり、比較的治安の良い点などから、練馬区はあらゆる家庭環境の方が暮らしやすいエリアだといえるでしょう。


出典:ひとり親家庭支援について
参照:https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/jinken/hitorioya/index.html

練馬区にあるオフィスの探し方

オフィスの探し方として、都が運営する東京都企業立地相談センターを利用するという方法があります。


東京都企業立地相談センターは、東京都内でオフィス、店舗、工場などを検討している企業や個人事業者様を対象に、登録している不動産事業者へ物件情報の一斉照会や、各種支援制度等の情報提供をおこなっています。専門のアドバイザーが対応するので非常に心強いです。


練馬区のオフィスを様々な方法で探してみましょう。

練馬区のオフィス事情を把握しておこう

練馬区で賃貸オフィスを探す場合は、大型のビルが少なく、限られたエリアになることを念頭に置かなければなりません。しかし練馬区は、公園や牧場などの緑豊かな区であり、治安も良く、環境条件は良好です。


練馬区にオフィスを構える場合は、情報収集とともに、妥協点を見出すことも必要です。レンタルオフィスやシェアオフィスのような、新しい方法を取り入れることも検討してみましょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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