Interview 05

理想の体験を実現するために。縦横無尽に動き続けるデザイナー

デザイナー

大原 菜帆 / 2021年8月中途入社

大原 菜帆(おおはら なほ) 1993年岐阜生まれ。女子美術大学デザイン・工芸学科 プロダクトデザイン 卒業。 新卒でUI/UXデザイナーとして株式会社みんなのウェディングに入社。2019年末に同グループの株式会社Da Vinci Studioへ転籍し、新規サービスやメディアの立ち上げを経験。 副業期間を経て、2021年8月よりデザイナーとしてestieへ参画。 入社後は、オフィス賃貸業務を高度化・効率化するestie マーケット調査のデザインと開発に携る。

大原さんのこれまでのキャリアを教えてください

大学卒業後、結婚式場の口コミサイトを運営している株式会社みんなのウェディングにUI/UXデザイナーとして入社し2年、グループ会社の株式会社Da Vinci Studioに転籍し1年半勤めた後、estieに入社しました。

大学は椅子や雑貨などを作る学科でしたが、作る過程でカスタマージャーニーマップなどを使いユースケースやその時に利用者が抱く感情など「コト」のデザインを学び、興味を持ち始めました。そのため卒業後の進路として「コト」から形にするまでを一気通貫でデザインできる会社を探しました。

みんなのウェディングではユーザーインタビューからデザイン、マークアップ、数値計測まで施策の一連の流れに関われるところに興味を持ち、応募しました。 選考ではアプリのUIを作ってみる課題が出されたのですが、提出した課題に対して「コト」を考えながら形に落とし込む過程を面談で話したことが楽しく、みんなのウェディングに入社することに決めました。

実際、UI作成だけでなく、花嫁さん花婿さんへのユーザーインタビュー、要件整理・数値計測からコーディングまで幅広い経験ができました。これによって、狭義の表層的なデザインに止まらない、幅広い視野と実行力をつけることができました。

転籍したDa Vinci Studioは、くふうグループのデザイン/開発を担当する会社で、私は新規サービスやメディアの立ち上げを行いました。4名程度のエンジニアとデザイナーで要件整理、ワイヤーフレーム作成、UIデザイン、実装等全てを担当することがほとんどでした。少人数ということから、全員がPMという気持ちで責任感を持って動いていました。

転職しようと思った経緯を教えてください

前職はコロナ禍以降、フルリモートの勤務体制にスムーズに移行し、ルール設計も工夫されていました。毎日の朝会や夕会はもちろん、もくもく会や勉強会が定期的に行われ、リモート勤務でもメンバーの交流が活発に行われていました。とても働きやすく、良い環境だったと今でも思います。

一方、転籍を機に業務の中心が自社事業の開発からクライアントワークに変わり、クライアントとの距離を縮める難しさを感じていました。当時はビジネスの最前線で顧客と一緒にサービスを作っている実感を得られていなかったのだと思います。ただ、これは自分にデザイン以外のスキル、特に顧客と相対して交渉や事業を進めるスキルが欠けていたことが原因の1つとしてありました。

私はビジネス全体の仕組みや関係者の気持ちを理解した上で広範囲に動けるデザイナーになりたいと思っています。そのため、成長の機会を求め、外の会社に視野を広げました。 エンジニア/ビジネス/デザイナーの間を行き来し、繋ぐ人が求められる昨今、越境型デザイナーのようなスタイルで働き、スキルを磨ける会社を探し始めました。

転職の軸はどのようなものがありましたか?

職能の縦割りがないかどうかは意識的に見ていました。「顧客と会って話をして課題を見つける人」、「その人の考えを聞いてデザインする人」のような形の縦割りがあると、自分の求める働き方が難しそうだと考えていました。

「何のために作っているんだろう?」と腑に落ちないままデザインを進めても良いプロダクトはできません。自ら顧客に会いに行き、なぜ作るか/どんな課題を解くかをチームで議論し、全員でビジネスを進めるカルチャーがあることを大事にしていました。 このようなトライができる会社を探していたところ、会社の先輩にestieを紹介してもらい、最初は副業として関わり始めました。

3ヶ月ほど副業でestie マーケット調査の開発を経験する中で、副業ながらもチームで動けることを実感できたのでestieへの入社を決意しました。

入社前後で何かギャップはありましたか?

前職ではtoC系のサービス改善/立ち上げに関わることがほとんどだったため、toBかつ商業用不動産のみを扱う業界特化型のSaaSのデザインをすることに少し不安がありました。 これまでの人生でビルを売買したり貸借したりしたことはもちろんありませんし、業務で不動産業界に関わった経験もありません。一方で、デザインをする上でドメイン知識は必須なので、スピーディにキャッチアップしていく必要がありました。

完全に未経験な領域ですので、最初はかなり苦労するだろうなと覚悟を決めていましたが、想像以上に早く業界や業務に関する理解を深めることができました。estieには不動産業界出身者による勉強会や顧客との定例など、様々な形でドメイン知識を吸収する場が用意されていたことが大きな理由です。 特に、様々なキャリアのバックグラウンドを持つメンバーが勉強会を通して互いに知見を共有し合うestieの文化は素晴らしいと思っています。

また、estieの「産業の真価を、さらに拓く。」というPurposeの説明を聞いた際は、改めて大きなチャレンジをしていく会社だと感じました。現在はオフィスを中心とした商業用不動産に関する課題に挑んでいますが、長期的にはそれに限らない姿勢がPurposeに表れていて、気に入っています。

estieのデザイナーはどんな仕事をしていますか?

プロダクトがユーザーの目的達成のために最適な設計になっているかを考えています。ユーザー自身が、直感的に操作できるようなデザインを心がけています。

estieは少人数の開発グループに分かれて、同時に複数の機能を開発しています。その中でデザイナーは、ユーザーが直接目にする部分の開発には必ず関わるようにしており、検討段階からデザインを中心に議論を進めます。社内外を問わずデザインの力を発揮し、会社の成長を加速させる存在を目指しています。

また、estieはオンラインイベントから展示場出展まで幅広い企業活動をしているため、必要なデザインも多岐に渡ります。デジタルプロダクトのデザインだけでなく、バナーやパネルのデザインも担当することがあります。 バナーのデザインは経験したことがありましたが、3メートル以上のブース用パネルのデザインは流石にestieが初めてでした。

プロダクト開発において意識していることはありますか?

ユーザーが使いたいと望んでいるものを正しく設計できているか細かくチェックしています。 例えば、簡単なプロトタイプの段階からユーザーにこまめに確認することで早めに意見をいただいています。見た目の良し悪しだけでなく、そもそも開発中の製品に価値を感じてもらえるかを調査し、早い段階で軌道修正をしながら、使いやすいプロダクトを作るためです。

また、estieでは少人数の開発グループに分かれて、同時に複数の機能を開発しています。そのため、高頻度でアップデートが行われます。プロダクトの改善ループが高速に回っても既存ユーザー/新規ユーザーが迷わず操作できるかを意識しています。誰でも迷いなく使えるプロダクトの品質に、デザイナーとして責任を持っています。

少人数の開発グループとはどのようなものでしょうか?

estieでは「ユニット」と呼んでいます。ユニットはPdM/エンジニア/デザイナーがそれぞれ1人以上いる、だいたい5人のグループです。メンバー全員で顧客の生の声に向き合い、今1番成長につながるポイントや、顧客の抱える課題の大きさを見極めます。PdMを中心に優先度を決め、エンジニアとデザイナーで一緒に要件とUIを議論しながら、高速にプロトタイピングしていきます。

estieにユニット制度が導入されたのは途中からですが、それ以降はユニットメンバー内での議論が活発になり、全員が納得して開発を進められています。

最近はユーザーの行動ログを定量的に見られるように環境整備も進めているので、数値に基づく仮説を考え、改善を進めるのも楽しみです。

どんなメンバーと働いてみたいですか?

estieのValuesの4つを体現している人が良いと思います。estieのデザイナーは、デザインする対象と領域が広いため、「アナタシテン」を持ち「ジブンドリブン」に進める姿勢が特に大切だと感じています。未経験なことにも果敢にチャレンジし、それを楽しみながら自分と会社の成長にコミットするような方と一緒にestieのデザインを作っていきたいと思っています。

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