Interview 01

すべての人にデータの力を。理想のチーム・プロダクトを目指して

エンジニア

丸島 晃明 / 2021年11月中途入社

丸島 晃明(まるしま こうめい) 1993年静岡生まれ。静岡大学大学院総合科学技術研究科情報学修了。 その後、ヤフー株式会社へ入社。ヤフーではソフトウェアエンジニアとして Yahoo! JAPANのユーザーデータを扱う業務に従事。 2021年2月よりestieに業務委託として参画。同年11月に正社員として入社し、データパイプラインの開発やマネジメント業務を担当。

丸島さんのこれまでのキャリアを教えてください。

ヤフー株式会社に新卒で入社し、約4年半勤めていました。主にYahoo! JAPANのユーザーデータのデータベースを持っている部署で働いていました。

ヤフーは事業の軸をPCからモバイル、モバイルからデータへと変革させてきており、ビッグデータを生かした事業モデルを展開する「データドリブンカンパニー」を標榜しています。 「ビッグデータ」は単に量が多いデータというだけでなく、多様なサイトで蓄積された多角的なデータという意味もあります。そのため、Yahoo!検索だけでなく、Yahoo!ショッピング・Yahoo!カレンダーなどヤフー全体でユーザーデータを利活用することが不可欠でした。

ヤフー全体でデータを利活用するためには、まずデータの整理をする必要があります。大きい会社だからこそ、様々な形で各所にデータが格納されている状態でした。その問題を解決するため、部署を横断してデータを利活用できるようにするプロジェクトを担当していました。

あまり細かいことはお話しできないのですが、システム要件としては簡単ではありませんでした。私のプロジェクトが開発するシステムのレイテンシが大きい場合、それはそのままヤフーのサービス全体の遅さに繋がってしまいます。そのため、サービスを利用いただくユーザーはもちろん、社内の開発者のためにも高スループット・低レイテンシなシステムを提供することについて頭を悩ませながら開発をしていました。

estieではどのような仕事をしていますか?

データパイプラインというestieのデータ基盤を作るユニットでプロダクトオーナーを務めています。 データパイプラインユニットの主軸は2つあり、データの質・量の向上とestieだからこそ提供できるデータの創出です。

estieでは多数のデータソースを整理してデータを蓄積しています。ノーマライゼーションはもちろん行なっていますし、データソースを拡充して量を増やすだけでなく、その大量のデータを用いてバリデーションを洗練させています。これによって正解に近い確からしいデータの拡充や間違ったデータの除去を実現しています。これがパイプラインの主題の1つです。 もう1つの「estieだからこそ提供できるデータの創出」というのは、募集区画がいつからいつまで募集していたのかなどが該当します。

今までのオフィス不動産のデータは基本的に「今」を示すデータしかなく、新しいデータが出ると上書きされる構造になっていました。このため、「今」は分かっても「過去から今まで」がどうなっていたかが分かりません。私たちは日々のオフィス不動産業界のデータを上書きせずに蓄積しているため、こういった「過去から今まで」の履歴データを作り出すことができます。

このような履歴データを使えば、例えば貸主が所有するビルのうち、1棟だけ契約につながりにくい場合、なぜこのビルは募集期間が長いのか?という課題提起および意思決定に役立ちます。逆に、募集が決まるのが早すぎる場合は条件が良すぎる可能性を検討する余地が生まれます。 このように顧客の利用シーンに合わせたデータを作ることにより、データによる意思決定を支援してまいります。

今後やりたいことはありますか?

estieは創業してから今まで走り続けてきた過程で、残念ながらある程度技術的な負債を抱えています。

データが手動更新になっているところを自動更新にしたり、拡張性や変更容易性に乏しいアーキテクチャを変更しやすいアーキテクチャに変えるといった負債の解消は顧客への価値提供と並列してやっていきたいことの1つです。

他にも、データパイプラインのシステムは大規模なのでQAが大変になりがちです。機能的な変更を加えるたびに手動でQAしていると負担が大きすぎるので、QAを自動化する仕組みの導入を進めています。社外の人に相談したりしつつ、QAにコストをかけすぎず、本質的な業務に集中できるように進めています。

本当に幅広く活躍されているんですね

もちろん僕1人の力ではできません。 色々な方の力を借りて、助けていただきながらパフォーマンスを発揮しているだけです。社員だけでなく業務委託の方も多数活躍されていて、様々なサポートをいただいています。 ロードマップ上、顧客に価値を出すために必要なこともやっていただいていますし、負債の解消や機能改善を行ってもらったりと、社員と遜色なく深く業務に関わっていただいています。

データパイプラインも社員、業務委託メンバー含め関わっていただいているメンバーも増えてきています。メンバー全員が意思決定で混乱したり、やることがない、ネクストアクションが決定できないといったことで停滞しないよう、今後もコミュニケーションを密にしながらユニットを運営していきたいです。

プロダクトの将来構想についても教えてください

対外的なクオリティではデータパイプラインユニットの大前提として、顧客の期待を超えるデータを提供できるシステムを作り上げることを目指していきます。

対内的なクオリティでは、たくさんの負債を抱えている現在の状態から、アーキテクチャの構造やチームの考え方、組織の構造を改良することで、細かく負債を返せるチームにしていきたいです。

そして私は、「データパイプラインのプロダクトが良くなりました」だけでは間違いだと思っていて、estieという組織全体で大きな価値を素早く顧客へ届けられるようにしていきたいと思っています。データパイプラインユニットユニットは様々なサービスとお客様にデータを提供しているので、社内のアプリチームと密接に連携するだけでなく、営業に同行して直接顧客の声を聞くこともあります。

このように、データパイプラインだけではなく全社的な視点で機動性の高い組織を目指しています。 そのため最近は組織づくりにもとても興味が出てきました全社的な視点で機動性の高い組織とは何だろうかとよく考えるようになりました。

最後に、メッセージがあればお願いします

オフィス不動産業界のデータには人手で入力したものが多いため、あまり綺麗ではありません。その対応に四苦八苦することも多いのは事実ですが、整理されていないデータを綺麗にして、そこからデータの価値を創出することに楽しみを見出せる人はestieでの業務も楽しめると思います。

また、事業や会社規模が急拡大する中でこのままではシステムのアーキテクチャ起因で価値を届けられなくなってしまう未来が見えています。事業規模が小さい頃はそれでも回っていましたが、今はそのフェーズからスケールを意識した組織・アーキテクチャを作るフェーズへの過渡期であると言っても過言ではありません。

先程のデータから価値を生み出す話に加えて、新しいアーキテクチャやシステムのあるべき姿を考えられる人もとても楽しめる環境だと思います。

もしご興味を持っていただけたら是非ご連絡ください。まずは気軽にお話をしましょう。

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