渋谷ヒカリエのテナントになるメリット7選!代表的なテナント4つも紹介

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. 渋谷ヒカリエとは?
  2. 渋谷ヒカリエの概要
  3. 渋谷ヒカリエのテナントとなるメリット7選
  4. 代表的な渋谷ヒカリエの入居テナント4つ
  5. 渋谷ヒカリエ周辺の賃料相場
  6. 渋谷ヒカリエのテナントになるメリットを知りオフィス移転を検討しよう

渋谷ヒカリエとは?

渋谷ヒカリエとは、東京都渋谷区の渋谷駅東口に建つ複合商業施設です。


渋谷は新宿・池袋と並ぶ三大副都心の一つであり、音楽、ファッション、映像といった様々なジャンルのエンターテイメントや多くの企業が集結し、常にトレンドや文化の先端を切り開いてきた街です。


そんな渋谷のシンボルタワーとして、2012年に渋谷ヒカリエはオープンしました。


多くのショップやレストラン、劇場、映画館などの商業施設が揃っており、最先端のライフスタイルを提案するとともに高層部にはオフィスを配し、現代を担う企業が多く入居しているため建物全体で、文化や情報の発信を行う役割を果たしています。

渋谷ヒカリエの概要

渋谷ヒカリエは、2005年に渋谷が都市再生緊急整備地域に指定されて以降、進められている大型プロジェクトの第一弾として開業した高層複合商業施設です。


『渋谷から未来を照らし、渋谷から世の中を変えていく光になる』という意志が込められてHikarie(光へ)と名づけられており、そのロゴマークは光が昇っていくイメージを表現し、明るいゴールドが用いられています。


渋谷ヒカリエは、斬新な発想の高層複合施設として街のシンボルになるとともに、複合施設の枠を超え人やモノ、情報などが活動的に行き来する場を生み出しています。

所在地

渋谷ヒカリエの所在地は、東京都渋谷区渋谷二丁目21番1号です。


「渋谷ヒカリエ」は渋谷駅と直結しているため利便性が高く、渋谷という交通の結節点として5つのフロアで人々の動線の確保も担っており、歩行者のネットワークを形成することで渋谷の街全体の活性化に役立っています。

竣工

渋谷ヒカリエの竣工は2012年3月で、その工事は東急・大成建設共同企業体によって2009年6月から2012年3月までの33か月間に渡って進められました。


多くの人が行き交う通路を確保しながら高低差12mの建物を上空で築造したり、駅構内への換気塔としての機能を妨げないよう配慮し、期間内の完成のために地下、地上、中層、高層部を同時に施工する多段施工方式が用いられるなど、繊細かつ安全性が求められる難工事となりました。


出典:About Shibuya Hikarie|渋谷ヒカリエ
参照:https://www.hikarie.jp/about/

構造・階数

渋谷ヒカリエの構造は、地上部は鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)、地下部は鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)です。


階数は、地上34階・地下4階・塔屋2階となっています。


出典:渋谷ヒカリエ|東急オフィスビル
参照:http://www.t-build.com/build/hikarie/

敷地面積・延床面積

渋谷ヒカリエの敷地面積は9,640.18㎡(2,916.15坪)、延床面積は144,545.75㎡(43,725.08坪)です。


用途別面積は、商業が約32,000㎡、オフィスが約50,000㎡、文化施設が約24,000㎡、その他が約38,000㎡となっています。


出典:渋谷ヒカリエ|東急オフィスビル
参照:http://www.t-build.com/build/hikarie/

渋谷ヒカリエのテナントとなるメリット7選

渋谷ヒカリエのテナントになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。


立地や施設、構造などあらゆる面から渋谷ヒカリエを見ることで、テナントになったときのイメージが現実味を帯びて想像することができます。


移転を検討している方にとって気になるそのメリットを7つご紹介します。

1:コミュニケーションが簡易

渋谷ヒカリエの11階には、2019年7月に心地よくカジュアルに過ごすことができるレンタルスペース「RoomO(ルームオー)」が開業しました。


ドーナツ型のソファがあり、丸くなって語り合うことで「おっ!」とひらめきが生まれ、コミュニケーションの輪が広がる空間になっています。


そのソファをカスタマイズして、部屋のレイアウトを好みに変化させることが可能です。


ワークショップや座談会、スクールやセミナーといった堅い雰囲気のものから、懇親会やパーティーといったカジュアルなものまで、様々な用途によって使い分けることができる点が特徴といえるでしょう。


渋谷ヒカリエの11階には、その他4つのカンファレンスホールがあり、あらゆるシチュエーションで利用することが可能で、コミュニケーションを取るのが簡易な環境が整備されています。

2:多くのワークスタイルに対応

渋谷ヒカリエの8階には、コワーキングスペース『MOV』があり多くのワークスタイルに対応しています。


Wi-Fi・電源が完備されており、リモートワークが推奨されている現代に多い「自宅だと集中できない」、「ネットワークが不安定」といった問題を解決してくれるスペースで、MOVはリモートワークの場としてだけでなく、ミニマムなオフィスとしても利用できます。


24時間365日アクセス可能なセキュリティドアで仕切られた空間のレジデンス・シェアテーブルは、名刺やWEBサイトにヒカリエの住所の記載ができるほか、郵便物の受け取りもでき、これから起業する方などが準備に専念できるスペースでしょう。


来客に備えて席を予約することも可能なため、大切なお客様との打ち合わせもスムーズに行うことができます。


また、1年単位で契約可能なプロジェクトルームがあり、チームで専有できる空間として利用でき、最大12名まで登録可能で24時間アクセスや、法人登記の場所としても利用が可能となります。


さらに、モニターやホワイトボードといった必要最低限の家具が用意されているため、サイズや機能を最小限に抑えながらも、オフィスのように管理することが可能な空間です。


プロジェクトルームは週に一度だけ、固定の曜日のみの利用もできるため定期ミーティングなどの場としても利用できるでしょう。


その他、カメラやスピーカーの用意がありオンライン会議が気兼ねなくできる貸し会議室があったり、ラウンジにはテーブル席・ソファ席・スタンディングデスク・集中ブース・電話専用エリアなどが設けられていたりと、その日の気分や用途で使い分けが可能となっています。

3:建物の多様な機能

渋谷ヒカリエは各階に多くの施設を兼ね備えており、ビジネスシーンで活用できる多様な機能を持っています。


まず8階には、先ほど紹介したコワーキングスペース『MOV』だけでなく、そのエントランスには3つのショーケース『SHOWCASE aiiima』があります。


商品やアートの展示のみならず、ビジネスとアイデア・プロダクトとスケッチといった”合間”をテーマに、クリエイティブを生み出す過程を公開する場としても利用できるでしょう。


ギャラリーである『CUBE』は、稼働壁で分けることもつなげることも可能なフレキシブルな3つの空間となっています。こちらはアート、建築、ファッション、プロダクト、工芸作品の発表の場や、地域の観光・特産物のプロモーションの場として利用可能です。


また、8階フロアの中心に位置する172㎡の広さがあるグリーンのカーペットスペース『COURT』は、展示イベントやワークショップのみならず、スクリーンを装備しているため講演会や上映会にも対応できる開放的な空間です。


そして9階には『ヒカリエホール』があり、渋谷とは思えない立地とスケールを誇るイベントスペースとなっているため、様々な情報発信の場として使われています。


さらに、11階には貸会議室『Hikarieカンファレンスホール』があり、ビジネスでの利用はもちろん、お客様を招いてのイベントやセミナーなど様々な場面に対応できるスペースとなっています。

4:多様なアクセス方法

渋谷ヒカリエには多様なアクセス方法があり、通勤での利便性が高いのはもちろん来客の際もお客様が様々な手段で来やすい場所です。


最大の特徴は、渋谷ヒカリエはさまざまな路線が利用可能で駅と直結しているという点でしょう。


JR線と井の頭線の「渋谷駅」と2階連絡通路で直結しており、ほかにも東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結、東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結しています。


また、駐車場や駐輪場も完備されており、6:50~23:00まで利用可能となっているため自家用車・バイク・自転車でもアクセス可能です。

5:壮大な景色の眺望が可能

渋谷ヒカリエの11階には展望スペース『スカイロビー』があるほど、そこからの景色が壮大で見晴らしの良さはピカイチです。


まるでジオラマのように眼下に広がるJR渋谷駅東口や、首都高を走る車、バスターミナルに連なるバスや電車の各線も見下ろすことができ、活動的に動く東京の風景が広がります。


昼間の渋谷らしい景色はもちろんですが、夜景も雰囲気があり観光客にも人気があります。さらに直線距離で3~4km離れた新宿の高層ビル群も見ることが可能です。


このように、東京の壮大な景色を見ながら開放的な気持ちで仕事やランチができるのは、渋谷ヒカリエならではの環境といえるでしょう。

6:照明自動調光システム

渋谷ヒカリエの17階~34階の賃貸オフィスエリアは、基準照明にLED照明を採用しており、専用部にはマルチグリッドLED照明器具、廊下などの共用部にはLEDダウンライトを設置しています。


これにより照明消費電力約43%、年間270t相当のCO2削減を実現しており、それに加え、自動調光システムを取り入れることで省エネルギー推進につとめ、国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されています。


出典:「渋谷ヒカリエ」のオフィスフロア、基準照明にLED採用/東京急行電鉄
参照:https://www.re-port.net/article/news/0000025389/

7:耐震性能の徹底

渋谷ヒカリエは「官庁施設の総合耐震設計基準」における構造体Ⅱ類の耐震安全性を確保しています。


また、強固な土丹層を支持地盤とする直接基礎と、大地震においても弾性状態を保つスーパービームを設置している中間層という高度な耐震性能を持っており、災害時に予想される帰宅困難者を一時的に収容するスペースを確保しています。


館内には約72時間分の予備電源があり、災害時も一部のトイレが利用できるほか、1万3,000食の飲料水と食料の備蓄もされており、いざという時の災害に備えて徹底した準備も特徴の一つです。

代表的な渋谷ヒカリエの入居テナント4つ

では、渋谷ヒカリエには実際にどのようなテナントが入っているのでしょうか。


調べてみると、ITからファッションまで幅広く、文化と流行の集積地である渋谷らしい日本を代表する企業が多く入居しています。


代表的な4つのテナントを紹介します。

1:KDDI

日本を代表する通信会社であるKDDI株式会社は、渋谷ヒカリエにテナントをもつ企業の一つです。


革新的なインターネットサービスのアイデアを有するスタートアップ企業やエンジニアを対象としたプログラム「KDDI ∞ Labo」のスペースを2012年に渋谷ヒカリエに移転しました。それにより従来の2倍の面積を有し、様々な人たちとの交流の場として提供しています。

2:DeNA

仮想ライブ空間『Showroom』などの多様な事業を手がけ、最近はAIの開発にも力を入れている株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)も、渋谷ヒカリエにテナントをもつ企業の一つです。


2012年のヒカリエが竣工したばかりの時期に本社を移転しました。


DeNAが大切にしている、チームとして最大限のパフォーマンスを発揮するための共通意識『DeNA Quality』に基づき、「社員がつながるアイデア創造型オフィス」というコンセプトで、社員が過ごしやすい設計の内装となっています。

3:アダストリア

ニコアンドやローリーズファームといった人気ブランドを多く国内外に展開している株式会社アダストリアも、渋谷ヒカリエにテナントをもつ企業の一つです。


渋谷ヒカリエには2017年7月にオフィス移転しました。


社員が毎日利用したいと思える心地よい空間、そしてお客様がゆったりと落ち着ける雰囲気を目指して創られたというオフィスは、渋谷にありながら五感で自然を感じることができます。その空間が社員の活力やエネルギー源となり、独創的で上質なプランを誕生させています。

4:LINE(NHN)

LINE株式会社も、渋谷ヒカリエにテナントをもつ企業の一つです。


2012年10月にオフィスを移転しました。


オフィスは、ゲンスラー・アンド・アソシエイツさんによるデザインで、テーマは「アナログな遊び心」だという通り、いたるところに発想を刺激されるようなモノやスペースがちりばめられています。


ルールをガチガチに決めるのではなく、使う人たちがどう使うのかを決めることができる余裕のある空間になっており、快適でありながら工夫したり遊ぶことの楽しさを忘れないオフィスとなっています。

渋谷ヒカリエ周辺の賃料相場

渋谷ヒカリエ周辺の坪単価の賃料相場は、100坪以上の大型ビルは約24,000円、50坪~100坪の中型ビルは約22,000円、50坪以下の小規模ビルは同じく約22,000円です。


ビジネス街の代表格といえば千代田区や中央区、港区がありますが、渋谷はこれらのエリアをしのぐ勢いで需要が伸びてきています。


物件に差はあるものの、千代田区や中央区よりも賃料が高くなっているなど、高額な賃料を支払ってでも渋谷区のオフィスを利用したいという企業が多いです。

渋谷ヒカリエのテナントになるメリットを知りオフィス移転を検討しよう

オフィス、商業、劇場をはじめとする文化施設からなる地上34階建ての複合タワーである渋谷ヒカリエのテナントになると多くのメリットがあります。


渋谷の街を行き交う人々の多様性や躍動感を感じながら、多様なワークスタイルに対応できる渋谷ヒカリエは、一歩先のビジネスを展開するのにふさわしい場所だと言えます。


渋谷のランドマークタワーである渋谷ヒカリエへの移転を検討してみてはいかがでしょうか。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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