リモートワークで効率が下がってしまう原因とは?効率性を上げる5つの方法

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. リモートワークは効率が悪い?
  2. リモートワークで効率が下がってしまう4つの原因
  3. リモートワークの効率性を上げる6つの方法
  4. リモートワークを行う時に注意すべきこと
  5. リモートワークの効率化の効果を見る方法
  6. リモートワークによる効率の低下を事前に防ごう

リモートワークは効率が悪い?

近年では新しい働き方としてリモートワークを導入する企業も増えています。しかし実際にリモートワークを体験してみた方の中には、効率が悪いと感じる方も多いようです。


それではなぜリモートワークは効率的ではないと感じるのでしょうか。本記事ではリモートワークで効率が下がってしまう原因などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

リモートの効率の良し悪しは人による

リモートワークは人によって効率が上がるタイプ、下がるタイプがあります。たとえば自分で自発的に動けたり、自己管理ができるタイプの人であれば、リモートワークなら他の社員に仕事を中断させられることもないため効率が上がるケースも多いです。


一方、普段上司から指示を受けたりサポートしてもらったりしながら仕事を行っているタイプの人は、自分で仕事を進めるのが苦手なため、業務効率が下がるケースがあります。

リモートワークで効率が下がってしまう4つの原因

リモートワークは人によって効率が下がるケースがあることをご紹介しましたが、他にも環境要因などによって業務効率を下げてしまっているケースもあります。そのため、場合によってはリモートワークの運用方法を変えるだけで効率を上げることもできるようになるでしょう。


ここではリモートワークで効率が下がってしまう4つの原因をご紹介しますので、どのような原因が考えられるのか参考にしてみてください。

1:モチベーションが上がらない

オフィスと違って自分が働いている姿を誰も見ていないという環境では、仕事に対するモチベーションが上がらないというケースも多いです。


また、他のメンバーとコミュニケーションも取りづらいことから、仕事に対する気持ちの共有が難しくなり、オフィスで仕事をしている時よりもモチベーションが下がってしまうということもあるでしょう。

2:環境が不十分である

完全にリモートワークができる環境が整っていないというケースもあります。たとえば業務の中でハンコをもらわなければいけないようなアナログな内容が残っていると、他の業務はリモートワークで対応できるのにハンコをもらうためだけに出社する必要が発生します。


このような環境では完全なリモートワークができず非効率なので、リモートワークを導入する場合は各業務のペーパーレス化を進める必要があります。

3:通常とは異なるストレスがある

リモートワークはオフィスに出社して業務を行うのと異なり、他の社員が働いている姿を見ることができません。そのため、上司としては部下が本当に働いているのかどうか気になるというケースもあるでしょう。


一方で、部下のほうも働いているかどうか疑われていれば、ストレスを感じるのも無理はありません。特にカメラなどを付けたままにして働いていることをチェックされているような状態であれば、よりストレスは高くなってしまうでしょう。

4:コミュニケーションがとれない

他の社員とのコミュニケーションが取りづらいことから、業務効率が下がってしまうというケースもあります。


リモートワークは他の社員から話しかけられることがなくなるため、効率的に仕事が進められるという人もいますが、仕事中の些細な会話などを求めている人にはそれがかえって逆効果になるでしょう。


また、コミュニケーションが取りづらくなることで、進捗管理もしにくくなるなどのデメリットもあります。

リモートワークの効率性を上げる6つの方法

ここまでさまざまな原因によってリモートワークでの業務効率が下がるケースをご紹介しましたが、どのような対策を行えばリモートワークの効率性を上げることができるのでしょうか。


ここではリモートワークの効率性を上げる6つの方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:朝礼などコミュニケーションの場を設ける

毎日同じ時間に朝礼などのコミュニケーションをとる場を設けることで、リモートワークであっても社員同士の意思疎通が図りやすいため、生産性を向上することができます。


また、直接話してコミュニケーションをとるわけではなくても、オフィスで働いている時と同じようにいつものメンバーと顔を合わせるだけでもモチベーションを上げやすくなるでしょう。

2:ツールを導入して業務の可視化・共有化をする

リモートワークでは誰がどのような仕事をしているのか把握しにくくなるため、ビジネスチャットやタスク管理ツールなどの便利なツールを導入することで業務の可視化や共有化を行いましょう。


それぞれの仕事を可視化し、メンバーで共有できれば、進捗管理漏れなどのトラブルを避けるだけでなく、疎外感や孤独感なども感じにくくなるでしょう。

3:社員の自主性に任せるようにする

リモートワークで重要になるのは社員自身の自主性です。そのため具体的なKPIを設けたり、しっかりとしたタスク管理を行うことで自主的に業務を進められるような環境を作ることが重要です。


また、リモートワークでは従来以上に社員自身で判断して仕事を進めてもらう必要があるため、目的の共有を行い、社員が目標に向かって意思決定できるようにしましょう。

4:チャットツールを導入する

リモートワークはオフィスで仕事をする場合よりもコミュニケーションが取りづらくなります。そのため、ビジネス向けのチャットツールを導入してコミュニケーションを円滑にしましょう。


Eメールは複数のメンバーとやり取りを行うには不向きですが、チャットツールであれば同時にやり取りを行いたいメンバーとグループを作ることで、簡単に情報共有が図れます。

5:社員への手当支給

社員にリモートワークを行ってもらう場合、インターネット環境の構築や必要なデバイス、長時間でも働きやすいチェアなどの家具を用意するために費用がかかります。また、このような初期費用だけでなく、長期間リモートワークをする場合には光熱費や通信費なども高額になります。


そのため、社員がスムーズにリモートワークを行えるように在宅勤務手当を支給するようにしましょう。

6:仕事モードに切り替わる服装に着替える

自宅で仕事をするとなると、テレビ会議などがなければパジャマ姿のまま仕事をしているという人もいるでしょう。しかしパジャマのままでは仕事モードへの切り替えがうまくいきません。


そのため、スーツとまではいかなくても、服を着替えて身だしなみは整えるようにしましょう。服を着替えるという行動によって仕事モードへ気持ちを切り替えることができます。

リモートワークを行う時に注意すべきこと

リモートワークはオフィスで仕事をするのと違い、誰からも見られていないことから、知らない間に長時間労働を行ってしまうケースがあります。


また、仕事をしている姿が見えないことから、成果を出さなければいけないというプレッシャーを感じて長時間労働を行ってしまうケースもあります。


そのため、リモートワークではどのような働き方をして、どのような結果を出してほしいのかを社員と共有することが大切です。

リモートワークの効率化の効果を見る方法

リモートワークを導入したら、効果測定を行うことで実際に効果があったかどうかもチェックする必要があります。そのため、業務が効率化したかどうか効果を測定するためのチェック項目をあらかじめ決めておきましょう。

リモートワークによる効率の低下を事前に防ごう

近年ではリモートワークを取り入れる企業が増えていますが、リモートワークではコミュニケーションが取りづらいなどの理由から業務効率が下がると感じる人も少なくありません。


ぜひ本記事でご紹介した効率が下がってしまう原因や効率性を上げる方法などを参考に、ポイントを押さえて効率的なリモートワークの実現を目指してみてはいかがでしょうか。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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