リモートワークで監視する目的は?監視ツールを導入する5つのメリット

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. リモートワークに監視は必要?
  2. 監視ツールでできること4つ
  3. リモートワークで監視ツールを導入する5つのメリット
  4. リモートワークで監視ツールを導入するデメリット
  5. 監視ツール導入で注意すべきこと4つ
  6. 監視ツールのメリットとデメリットを把握して導入しよう

リモートワークに監視は必要?

企業を経営している方の中には、社員にリモートワークで作業させる上で監視体制を整えておく必要性があるのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。


オフィスではなくリモートワークで社員に作業をさせる場合、監視体制を整えておかないと、業務の進捗状況の確認や社員一人一人の勤怠管理が難しくなってしまう恐れがあります。よって、従業員の負担にならない程度に監視を行う必要があります。

監視ツールでできること4つ

はじめに、リモートワークの管理ツールで行うことのできる事柄4つについて紹介していきます。


監視ツールを導入できれば、Webカメラで目視確認することで業務の勤怠を管理できたり、キーボードで入力した内容や無関係なサイトへのアクセスなども監視できるようになります。


大切な社員の適切な勤務評価のためにも、管理ツールによる管理体制を整えておきましょう。

1:キーボードの入力内容の監視

管理ツールで可能になることの1つ目にキーボードの入力内容の監視が挙げられます。


監視ツールを使うことができれば、リモートワークで作業している社員がキーボードで入力している内容をログとして取得し、打ち込んだ内容が業務中に好ましくない言葉ではないか監視することが可能となります、また、メールやSNSで文字を打つ際の入力内容を確認できます。

2:無関係なサイトへのアクセス禁止・監視

管理ツールで可能になることの2つ目に、業務に関係のないサイトへ訪問していないか監視できることが挙げられます。


あらかじめ管理ツールに含まれている機能でブラックリストやホワイトリスト設定をしておけば、業務に関係のないサイトへアクセスしていないか、また、ネットサーフィンをしていないか把握することができます。

3:勤怠管理の信憑性の確認

監視ツールで可能になることの3つ目に、勤怠管理の信憑性の確認が挙げられます。


管理ツールに含まれている機能を活用してWebカメラを連動させることで、社員が勤務にセオリー通り取り組んでいるのかを目視で確認できるようになります。


作業の進捗状況を正確に知るためにも、Webカメラによる勤怠管理を検討してみましょう。

4:業務に必要なアプリの稼働状況の確認

監視ツールで可能になることの4つ目に、業務に必要となるアプリの稼働状況の確認が挙げられます。


監視ツールを導入すると、リモートワークしている社員の表計算やワープロといったアプリケーションソフトやメールソフトなど、業務に必要となるアプリケーションが稼働しているのか知ることができます。

リモートワークで監視ツールを導入する5つのメリット

続いて、リモートワークで管理ツールを導入した際に得られるメリットについて紹介していきます。


リモートワークに監視ツールを導入できれば、Webカメラなどで目視による勤怠管理を行えるようになるため、業務の進捗状況を確認できるだけでなく、業務効率化も図ることができます。よって、企業全体の生産性を向上させることが可能になります。


また、監視ツールによって連絡を取りやすくなり、情報の共有もより簡単になります。以下でさらに詳しく解説していきます。

1:過剰労働を防ぐことが可能である

リモートワークに監視ツールを導入することで得られるメリットの1つ目に、過剰労働を防げるようになることが挙げられます。


監視ツールを導入しリモートでの作業を監視できるようになれば、成果を出そうと長時間働いている社員の抑止になるだけでなく、どのような業務内容を行なっていて何時間働いたのか把握できるようになるので、適切な業務評価を行えるようになります。

2:業務の生産性の向上に繋がる

リモートワークに監視ツールを導入することで得られるメリットの2つ目に、業務の生産性の向上に繋げることができる点が挙げられます。


監視ツールを導入すれば、社員は会社側に業務を監視されているという意識を持って働くようになり、その結果、緊張感が生まれて社員一人一人の仕事への集中力が上がることが期待できます。よって、企業全体での業務の生産性向上に繋がります。

3:業務の進捗状況を把握できる

リモートワークに監視ツールを導入することで得られるメリットの3つ目に、業務の進捗状況を把握できる点が挙げられます。


監視ツールを導入すれば、社員一人一人の業務内容や進捗状況、勤務時間などをリアルタイムで把握できるようになり、より正確な勤怠管理が可能になったり、業務に必要となる情報の共有もしやすくなります。

4:社員が社内ルールを守っているか確認できる

リモートワークに監視ツールを導入することで得られるメリットの4つ目に、社員が社内ルールを守っているか確認できることが挙げられます。


監視ツールを活用すればWebカメラの映像を目視で確認したり、キーボードで入力した内容を記録として残して監視できるようになるので、リモートワークを行なっている社員が社内ルールを守りながら仕事をしているのか知ることができます。

5:社員同士の連絡がとりやすい

リモートワークに監視ツールを導入することで得られるメリットの5つ目に、社員同士の連絡が取りやすいことが挙げられます。


監視ツールを導入すれば業務外の作業を行っていないかどうかを監視ツールのコミュニケーション機能で確かめることができます。また、監視ツールの通信機能を使えば、業務に必要な連絡も取りやすくなります。

リモートワークで監視ツールを導入するデメリット

リモートワークに監視ツールを導入すれば多くのメリットが得られますが、扱い方によってはデメリットが生じることにもなります。


監視が行き届きすぎてしまうと、社員のストレスとなったり、また、監視ツールを意識しすぎてしまうことが生産性を低下させる原因となる場合も考えられます。そのため、メンタル面も考慮しながら監視を行っていく必要があります。

監視ツール導入で注意すべきこと4つ

最後に監視ツール導入の際、注意しておくべきことについて紹介していきます。


監視が行き過ぎてしまうとパワハラ行為とみなされ、離職の原因になったり、社内でのトラブルに発展することもあるので、適切な範囲での監視に収めておきましょう。また、監視ツールを利用する際は情報漏洩やセキュリティ対策を行いながら活用していくことが大事です。


以下でさらに詳しく解説します。

1:場合によってはパワハラ行為とみなされる可能性がある

監視ツール導入で注意すべき事柄の1つ目に場合によってはパワハラ行為とみなされる可能性があることが挙げられます。


仕事を怠っていないのか社員に強い口調で注意勧告を行ったり、Webカメラなどによる監視が行き過ぎたりすると、パワハラと認識されてしまう可能性があります。職場内でのトラブルや訴訟問題に発展することにもなりかねないので、適切な範囲で監視をしていくことが大切です。

2:監視にリソースを割き過ぎないようにする

監視ツール導入で注意すべき事柄の2つ目に、監視にリソースを割き過ぎないようにすることが挙げられます。


会社の資産を監視ツールに多く割き過ぎてしまうと、より強力な監視が可能となりますが、監視が社員に与えるストレスも多くなり生産性が低下することがあります。


また、監視にリソースを割き過ぎてしまうと管理者と社員の信頼関係を築くことが難しくなり、離職者を増加させてしまうこともあります。


加えて、監視に必要な器具やツールに会社の費用をかけすぎないように意識することも大切です。

3:情報の漏えい

監視ツールで注意すべき事柄の3つ目に、情報漏えいの問題があります。


リモートワークの場合、オフィス以外の場所で仕事を行うことになるので、公共のWi-Fiなどを利用すると会社の情報が外部に漏れてしまう恐れがあります。また、リモートで作業している社員のセキュリティに対する認識が甘いとデータの盗難や紛失に繋がることがあるので、認識を強化するよう注意しましょう。

4:セキュリティ対策をしっかりする

監視ツール導入で注意すべき事柄の4つ目に、セキュリティ対策をしっかり行っておくことが挙げられます。


リモートワークはインターネットを介して業務を行なうので、常にパソコンやタブレットのシステムを最新のものに更新しておくようにしましょう。また、社員が急な怪我や病気になったときのことも考えてセキュリティ対策を練っておく必要があります。

監視ツールのメリットとデメリットを把握して導入しよう

リモートワークで用いる監視ツールのメリット、デメリット、導入する場合に注意すべき点や監視ツールで可能になることなどについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。


監視ツールは社員の業務を把握できるメリットがありますが、監視が行き過ぎると社員のストレスになり、業務の生産性を下げる原因となることがあるので、適切な範囲で監視を行なっていくことが大切です。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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