テナント募集物件をオフィス利用する場合のポイント8つ|テナントの形態も紹介

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. テナントとは?
  2. テナントの3形態とは?
  3. テナント募集物件をオフィスとして使用する際の確認するポイント8つ
  4. テナントやオフィスに関する用語の意味4つ
  5. テナント募集物件のオフィス利用も検討しよう

テナントとは?

貸物件を見つけてオフィスとして利用したい方の中には、テナントがどのような賃貸形態であるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。


良い物件を見つけて賃貸契約するには、テナントという言葉の意味を知ることが大切です。テナントは英語で借り手という意味で、日本では主に大家と賃貸契約を結んで入居できる店舗や事務所を指す場合が多いです。

テナント募集物件のオフィス利用は可能?

テナント募集物件であればオフィスとして利用できます。


テナント募集している物件は店舗、オフィス、倉庫として利用してもらうことを目的に募集しているので、テナントという言葉が賃貸物件に掲げられていればオフィスとして利用可能です。


1つのテナントの建物にいくつもの店舗やオフィス入っていることがあるので、自身の事業目的に近いテナントを選び、お互いの迷惑にならない物件を選びましょう。

テナントの3形態とは?

オフィスとして利用できるテナント物件にもさまざまな形態があるため、事業内容や用途に合わせて選ぶことが大切です。


テナントとして利用できる賃貸物件には店舗、オフィス、倉庫として使える物件がテナント物件として不動産会社に紹介されているので、貸しオフィスとして活用できる空き物件を選ぶようにしましょう。


ここでは、テナントのさまざまな形態について紹介します。

1:店舗

テナントの形態の1つ目に、店舗として利用できる賃貸物件があります。


飲食店やクリニック、美容院など店舗経営が目的であれば借りることが可能です。店舗利用を目的に貸し出している賃貸物件は水回りやガス、下水、電気などの設備がしっかりしている物件が多いので店舗として利用しやすい環境が整っています。

2:オフィス

テナントの形態の2つ目に、オフィスとして利用できる賃貸物件があります。


オフィスとして利用できるテナントは、不特定多数の顧客が訪れることを想定して作られています。テナント室内にある程度の広さを確保できる物件がほとんどなので、多くの人が過ごしやすいように設計されています。


店舗とオフィスの機能を併せ持っているテナントもあり、それらの物件は店舗事務所として利用されることがあります。

3:倉庫

テナントの形態の3つ目に、倉庫として利用できる賃貸物件があります。


店舗やオフィスに置いておけない物を保管する場所として利用されることも多く、テナント事態に窓が少ない場合や、店舗・オフィスとして利用できる室内よりも環境が整っていない場合があります。


そのため、倉庫として利用されるテナントは人が長期間過ごさないことを想定して作られています。

テナント募集物件をオフィスとして使用する際の確認するポイント8つ

テナント募集物件をオフィスとして利用する場合、8つほど確認しておきたいポイントがあります。


人が毎日通う場所になるので、交通の便の良さやオフィスの広さ、働いている人の安全を守るためにも比較的新しい物件をオフィスとして選ぶ必要があります。


ここでは、テナント募集物件を選ぶ上で押さえておきたいポイントについて説明します。

1:オフィス利用の可能性はあるか

テナント物件をオフィスとして利用する際、オフィス利用の可能性はあるのか調べておくことも良い物件を見つけるためには大切なことです。


店舗や倉庫としてテナントを募集している賃貸物件ではなく、初めからオフィスとして利用できるのか確認して物件を選びましょう。


家賃が安く、ある程度の広さがあってもオフィスとして相応しくない物件ならば仕事場として利用しづらい場合があります。

2:交通の便は良いか

テナント物件をオフィスとして利用する際、公共交通機関を利用しやすい場所なのかどうかを確認しておきましょう。


郊外の物件は公共交通機関を利用しづらくなり、移動する際も社員や顧客、取引先に迷惑を掛けてしまうので交通の便が良い場所をオフィスとして借りるようにしましょう。また、官庁街の側をオフィスとして選ぶことで郵便局や区役所を利用しやすくなります。

3:オフィス面積は十分であるか

テナント物件をオフィスとして利用する際、オフィス内の面積は十分な広さを確保できるのか確認しておくことも良い物件を選ぶ上で必要なことです。


オフィスで働く社員の人数に対して十分な広さを確保できるのかどうか、将来増えるかもしれない什器やオフィス機器を置く場所なども考慮し、テナント面積を十分取れるのか確かめておきましょう。

4:周辺環境はどうか

テナント物件をオフィスとして利用する際、周辺環境が整っているか確認することも良いオフィス選びに大切なことです。


食事をするための施設がある程度整っており、交通による騒音があまりなく、仕事をする場所として適しているか確認しておくことも、テナント物件をオフィスとして利用する際に確かめておきたいポイントになります。

5:建物の外観や築年数について

テナント物件をオフィスとして利用する際、建物自体の外観や築年数を確認しておくこともオフィス選びに必要なことです。


建物自体の築年数が古いと震災などが起きた際、建物が揺れに耐えきれない場合があるので社員の安全を確保するためにも、セキュリティ面が整備されたテナント物件を選択しましょう。

6:通信環境は整っているか

テナント物件をオフィスとして利用する際、通信環境が整っている物件であるか確かめておくことも大事なことです。


大手キャリア会社のモバイルを問題なく利用できる場所であり、電話回線が敷かれていて電話や光ファイバーのインターネットを使える環境ならば、支障なくオフィス業務を進められるでしょう。

7:費用は予算内か

テナント物件をオフィスとして利用する際、費用は予算内で済ませられるのかも確かめておきたいポイントです。


テナントの立地や交通の便が良い場合、オフィスを借りるための費用が高くついてしまうことがあります。予算内で済ませられるのか、企業の近年の業績などを踏まえて確認しオフィスを選びましょう。

8:入居中の他のテナントの種類について

テナント物件をオフィスとして利用する際、他に入居しているテナントの種類を把握しておくことも良い物件選びのポイントになります。


自社の評判を落とさないためにも、物件の内覧時に他のテナントがどのような業種の店舗やオフィスであるのか、過去にトラブルが起きていないかを大家に聞き、問題ある物件ならば入居を控えるようにしましょう。

テナントやオフィスに関する用語の意味4つ

オフィスにするためのテナントを見つける際、テナントに関する用語の意味を知ることで有利にオフィスを探せます。


テナントに関する用語を知ることで、どのような賃貸物件なのかを理解できます。自社が展開している事業を有利に進めるためにもテナント用語について学び、理想の仕事場探しを成功させましょう。


ここでは、テナント用語について紹介していきます。

1:キーテナント

テナントやオフィスに関する用語にキーテナントという言葉があります。


キーテナントは、ショッピングセンターやアウトレットモールの中にあるテナントで、他のテナントに人が集まりやすい特性を持っているので、集客するために有利な物件です。


知名度が高い企業店やディスカウント内のテナントなので、毎月の家賃は高くなりますが集客に予算を割く必要がないというメリットがあります。

2:テナントシーリング

テナントやオフィスに関する用語にテナントシーリングという言葉があります。


テナントシーリングとは、テナント募集中の物件入居者を探すための仲介業務で、不動産会社を通じて賃貸物件として借りることが可能なテナントです。


この言葉は店舗を用途にした物件に使われることが多いので、住居や事務所として使うには不向きな場合があります。

3:マルチテナント型とBTS型

テナントやオフィスに関する用語にマルチテナント型とBTS型があります。マルチテナント型もBTS型も物流施設として使われることがほとんどです。


マルチテナントはテナント自体の汎用性が高くテナントの入れ替えなどに特化した物件で、BTS型は特定のテナントのオーダーメイドで作られた賃貸が可能な物流施設です。

4:テナントのフリーレント

テナントやオフィスに関する用語にテナントのフリーレントという言葉があります。


フリーレントという言葉の英訳は無料で貸し出すという意味で、テナントのフリーレントとは家主がテナントを貸す際、借主に期間を決めて無料で貸し出すことを指します。


そのため、フリーレントで借りられる期間は家主によって決められるため、1カ月間もあれば半年間の場合もあります。

テナント募集物件のオフィス利用も検討しよう

テナント募集物件をオフィスとして利用する際の確認ポイントや店舗形態について紹介しました。


テナント募集物件のオフィス利用は、立地や交通の便が良い場所をいかに安く有利に借りられるかが重要なため、テナント物件についての知識を身に付けておくことが大切です。


テナントを借りる際は、オフィスとして利用できる物件なのか判断し、借りるべきか考えて賃貸契約を結びましょう。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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