オフィスにおける具体的なコロナ対策8選!対策のポイント4つも紹介

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. オフィスで新型コロナウイルスに感染した場合
  2. オフィスにおけるコロナ対策のガイドライン
  3. オフィスにおけるコロナ対策のポイント4つ
  4. オフィスにおける具体的なコロナ対策8選
  5. コロナ対策アイテム4選
  6. オフィスにおけるコロナ対策を徹底しよう

オフィスで新型コロナウイルスに感染した場合

新型コロナウイルスが感染拡大しており、職場での感染事例も報告されています。日々過ごすオフィスで感染した場合、感染者のみならず濃厚接触者も出社が難しくなり、取引先やお客様に感染を拡大させてしまうなど、事業継続のリスクになります。


事業継続のためには感染を防止する対策に加え、仮に感染者が出ても感染拡大や濃厚接触を防ぎ、被害を最小化に留めることが必要です。

オフィスにおけるコロナ対策のガイドライン

オフィスにおけるコロナ対策のガイドラインは、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)がまとめています。一般的な感染予防の対策から、勤務中の注意や対策、設備面に至るまで、具体的な対策と考え方が示されています。

オフィスにおけるコロナ対策のポイント4つ

オフィスで新型コロナウイルスの感染が発生すると、濃厚接触により多くの従業員が就業に制約を受け、企業活動に多大な影響を及ぼす可能性があります。


ここでは、オフィスにおけるコロナ対策として重要な4つのポイントを紹介します。

1:密閉を避ける

密閉とは換気の悪い空間のことで、密閉を防ぐには、窓を開けるなど適度な換気が効果的とされています。


窓が固定されたオフィスでも換気扇の設定を「強」にする、ドアを開放する、扇風機や空気清浄機で風の流れをつくるなど、空気が循環するように工夫するとよいでしょう。

2:密接を避ける

密接とは間近で会話や発声する場面のことです。他人との会食、会議、講演などがリスクと言われています。


オフィスでは会議や会話する機会が多いと考えられますので、直接間近で会話することを防ぐ対策が効果的です。

3:密集を避ける

密集とは多数が集まる場所のことです。オフィスでは、エレベーター、喫煙所、休憩スペース、食堂などは比較的人が密集しやすい場所と考えられます。


従業員の休憩時間をずらす、喫煙所および、エレベーターの定員を決めるなどの対策が考えられます。

4:衛生管理を入念に行う

共有備品やスペースを中心に、消毒などの衛生管理をすることが重要です。特に、受付やお茶出しなど不特定多数の来訪者と接触する場面では、使用する備品をこまめに掃除、消毒し、マスクの着用を徹底するなどルールを定めると感染予防になります。


また、通常の感染症同様、加湿器でオフィスの湿度が下がりすぎないようコントロールしましょう。

オフィスにおける具体的なコロナ対策8選

新型コロナウイルスの感染を防ぐために、オフィスで実施できる具体的な対策を紹介します。お金のかからない対策もありますので、オフィスの感染対策を進めていきましょう。

1:オフィスのレイアウトを変更する

お金をかけずに実施可能なのがレイアウトの変更です。新型コロナウイルスは人同士の接触、会話での飛沫によって感染が広がるとされています。


机のレイアウトを、対面ではなく一席ずつ空けて互い違いにする方法でも接触リスクを低減できます。厚生労働省ではソーシャルディスタンスとして2m程度(最低1m)の間隔を要求しています。これは、オフィスではデスクを1席空ければ確保可能な間隔です。


出典:新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例を公表しました|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

2:キャッシュレス化サービスを取り入れる

接触を避けるため、キャッシュレス化サービスを取り入れるのもコロナ対策の1つです。オフィスでは、食堂、休憩スペース、自動販売機などでお金を扱う場面が想定されます。


クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス化サービスを取り入れれば、現金を介した接触リスクを低減できます。

3:新しい働き方を取り入れる

新しい働き方として、テレワークや時差出勤などが推奨されています。テレワークでは通勤中や社内での感染リスクを低下できます。


情報セキュリティとの両立やどうしても出社が必要な業務内容などの課題はありますが、最近ではテレワークに対応するサービスも充実しています。


在宅勤務を推進する代わりに、定期代の支給を取りやめる企業もあります。台風や大雪で交通機関に障害が発生した場合にも、テレワークの体制が整っていればある程度の業務を遂行できます。


コロナ対策に限らず、BCPの一環でテレワークの体制を整備することがと有効と考えられます。

4:消毒を徹底する

新型コロナウイルスはアルコール、次亜塩素酸ナトリウム水などによる消毒で除菌できるとされています。ドアノブや共有物など、こまめにアルコールや次亜塩素酸ナトリウム水で消毒することでコロナ対策になります。


対象物によってはアルコールや次亜塩素酸ナトリウム水で変質したり、腐食したりすることもあります。また、体に触れるとかぶれる体質の方もいますので、実施する際は説明書などをよく読み、注意して実行しましょう。

5:マスク着用を徹底する

マスクには自分が感染していた場合飛沫を拡散しない効果と、周囲からの飛沫を取り込むのを防ぐ効果の2つがあると考えられています。


第一波の時と違い、現在ではマスクも入手しやすくなっています。マスク着用を徹底させ、マスクを忘れてしまった従業員や来訪者にも支給や販売できる体制が整えられると安心です。

6:オンラインでの名刺交換を行う

仕事で不可欠な「名刺交換」も感染リスクを伴う行動です。名刺を直接手で触れてやり取りするため、接触感染のリスクが伴います。


最近では会議だけでなく、オンラインで名刺交換するケースが多いので積極的に活用するとよいでしょう。

7:共有備品を減らす

共有備品も不特定多数の人が触るため、接触感染リスクがあります。文房具など単価が安く補充頻度の高いものは、個人管理にするのも対策になります。


共有にする場合も、管理や使用部署を決めて、接触する人を限定することでコロナ対策になります。今一度、共有備品の運用を見直すとよいでしょう。

8:オンライン会議を検討する

会議も対面で長時間会話しますので、感染リスクのある行動と考えられます。特に、狭い会議室での長時間に亘る会議は三密をすべて満たすリスクのある条件です。


会議もオンラインにすればコロナ対策になります。最近は便利なアプリも増えており、カメラを通じて顔を見ながらの会話や、背景を隠すような機能もあります。マイク付きのヘッドフォンがあれば、普通に話すような感覚で家でも会議に参加できます。


たとえ社内の、向かいの人との会話であっても、オンライン会議を活用すれば声量を抑えられ感染リスク低下につながります。最初は違和感がありますが、どこでも気軽に参加できるメリットは対面での会議では得られないものです。

コロナ対策アイテム4選

コロナ対策のためのアイテムとして具体例を4つ紹介します。


従業員や関係者のマスク、咳エチケットなどの協力も不可欠です。事業者として適切な対策を施したうえで、関係者と協力して感染拡大を防止しましょう。

1:机上パネル

飛沫感染を物理的に防止するアイテムが机上パネルです。透明なアクリル板を用いれば、相手の姿も見えるので、コミュニケーションの取りづらさもなく感染防止を図れます。


また、ダンボールやビニールシートを活用した安価なものも市販されています。机上パネルは、安価な材料でも簡単に手作りできますので、アイデア次第で比較的容易に導入できます。

2:アルコールスタンド

アルコールスタンドは、手指の消毒用アルコールを供給するためのスタンドです。ペダルを足で踏むと間接的にボトルをプッシュし、容器に触れることなくアルコールを噴射できます。また、電動のものも市販されています。


不特定多数の人が出入りするエントランスでは、来訪者に消毒を促すためにもアルコールスタンドの設置が有効です。

3:パーテーション

机上パネルよりも大きく、部屋の空間自体を仕切るのがパーテーションです。リフォームする機会があれば、部屋を小さくしたり間仕切りを設置することで感染リスクを低減できます。


リフォームは難しい場合でも、衝立やカーテンで簡易的に仕切るだけで、飛沫拡散を防止できます。特に大きい部屋や大人数を収容する部屋では検討するとよいでしょう。

4:消毒液のラバーマット

手先や顔回りの消毒は気を遣いますが、意外におろそかになりがちなのが、靴底の汚れからの持ち込みです。専用のラバーマットに対応する除菌液を染み込ませることで、靴裏が消毒できます。


コロナ対策としてはあまり見かけませんが、鳥インフルエンザ発生時に鶏舎を出入りする人が消毒液マットを通過する様子をニュースで見た方もいるでしょう。

オフィスにおけるコロナ対策を徹底しよう

オフィスにおけるコロナ対策のポイントと具体例、コロナ対策アイテムについて紹介しました。オフィスでの感染を防止し、従業員や来訪者が安心できるよう参考にしてみましょう。


また、オンライン会議やキャッシュレス化の推進は、もともと社会の流れとして進みつつありました。仮に感染のリスクがなくなったとしても、一度定着した流れはが元に戻る可能性は低いでしょう。


積極的にコロナ対策を進め、会社の力をアップさせましょう。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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