照明工事は業者に依頼するべき?工事が必要な照明設備5種と工事相場を紹介

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. オフィスの電球設備は照明工事が必要?
  2. 工事が必要な照明器具の種類5つ
  3. オフィスの照明工事を依頼する際のポイント3つ
  4. 照明工事の費用を抑えるコツとは?
  5. オフィスに照明を取り付けるなら照明工事を依頼しよう

オフィスの電球設備は照明工事が必要?

照明設備はオフィスをつくる際には必須となるものです。照明器具にはいろいろな種類があり、取り付け方もそれぞれ異なっています。


オフィスに限ったことではありませんが、照明器具を新しく取り付けたり増設したりする場合は、電気工事士による照明工事が必要です。また、既存の照明器具を交換する場合も、取り付け方によっては照明工事が必要となる場合があります。

照明工事とは

照明器具を新しく取り付けたり、古くなった照明器具を交換したりする工事のことを照明工事といいます。照明器具は耐用年数が10年と言われており、見た目に変化が見られなくても内部が劣化している可能性もあるため、専門業者による点検や交換が必要となるでしょう。


しかし、引掛シーリングと呼ばれるコンセントのような配線器具や、ダクトレールなどがもともと設置してある場合は、業者による工事は必要なく、個人でも照明器具の取り付けや交換が行えます。

工事が必要な照明器具の種類5つ

オフィスに照明器具を取り付ける際は、部屋の広さや用途、雰囲気などを考慮し、適切な照明器具を選ぶ必要があります。


今回は、照明工事が必要な5つの照明器具について紹介していきます。

1:埋め込み型

天井に穴をあけて埋め込む形で設置する照明器具です。オフィスでのメインとなる照明として、棒状の蛍光灯を天井に埋め込んだものがよく使用されています。


埋め込み型の照明器具は、天井がフラットになり、すっきりとした印象になるため、空間を広く見せたい場所に適しています。また、埋め込まれている分、高い位置から照らすことができるので、部屋全体を広く明るく照らすことができます。


しかし、埋め込み型の照明器具は天井に穴をあけて取り付けるため、取り付けたあとに位置を変更したり、取り外したりすることが困難です。そのため、取り付ける際はしっかり構想を練り、イメージに合うように設置しなければなりません。


また、天井の断熱施工など制限があり、誤って取り付けると火災の原因となることもあるため、取り付ける際は専門業者に依頼する必要があります。

ダウンライト

代表的な埋め込み型の照明器具の1つです。先ほどの蛍光灯を取り付けるタイプとは異なり、天井を丸くくり抜き、電球を取り付けて使用します。蛍光灯よりおしゃれで、落ち着いた雰囲気になるのが特徴です。


ダウンライトは、蛍光灯より照らせる範囲は狭いですが、個数を増やすことで明るさも確保できるので、廊下やトイレなどのほか、会議室でも使用されています。

2:シーリングファン型

空気を循環させるファンと、ライトが一体型になっている照明器具です。ファンを使用することで空気を循環させることができるので、冷暖房効率を高めることができる点が特徴です。また、見た目もおしゃれで存在感があるため、インテリアとしても楽しめます。


使用する場所としては、空気が滞留しやすい天井の高い部屋や、吹き抜けがある空間が適しているでしょう。


大きく重いものが多いので、取り付ける際は天井を補強しなければならず、専門業者に依頼する必要があります。

3:ブラケット型

壁面に取り付ける照明器具です。壁面に取り付けるので、広い部屋の補助照明として使用されているほか、階段や玄関などでも多く使用されています。


取り付ける際は、配線を壁の内部に通さなければならず、配線と照明器具の接続方法も電源直結式となっている場合が多いので、電気工事士による照明工事が必要です。


また、照明器具によっては取り付ける方向が決まっていたり、ビスを使って固定しなければならなかったりと難しい作業も多いので、やはり専門業者に依頼するのがいいでしょう。

4:ペンダント型

コードやチェーンなどで天井から吊るして設置する照明器具です。サイズやデザインが豊富なため、いろいろな場所で使用することができます。


小型のものはテーブルなど狭い範囲を照らす際に使用したり、大型のシャンデリアなどは吹き抜けのある空間や広い部屋で使用することも可能です。


ペンダント型の照明器具は存在感がありデザイン性が高いので、来客時に使用する部屋やエントランスなどインテリアにこだわりたい場所で使用するのに適しています。

5:水回りの照明

給湯室やトイレなど水回りで使用する照明器具も専門業者による照明工事が必要です。水回りで使用する照明器具は、浸水しないように器具によって取り付ける方向が決まっていたり、パッキンによる防水性が損なわれないように正しく設置しなければいけません。


間違った設置方法では感電する危険性もあり大変危険なため、専門業者に依頼しましょう。

オフィスの照明工事を依頼する際のポイント3つ

実際に照明工事を専門業者に依頼する前に、費用に関することや工事区分など事前に知っておかなければいけないことがいくつかあります。


ここでは、オフィスの照明工事を専門業者に依頼する際に知っておきたいポイントを3つ紹介していきます。

1:照明工事の費用の見積もり確認をする

照明工事を専門業者に依頼すると、工賃のほかに出張料金などの追加料金がかかる場合があります。そのため、事前に見積もりをとり、しっかりと確認しておかなければなりません。


照明工事費用は、取り付ける照明器具の種類や取り付け方、取り付ける場所によって異なりますが、大体数千円から1万円前後が相場のようです。しかし、業者による価格差もあるので、複数の会社から見積もりをとり検討する必要があります。

2:照明器具は部屋の使い方によって選ぶ

先ほど紹介したように、照明器具にはいろいろな種類があります。


部屋の広さや、用途、雰囲気などによって適している照明器具は異なるので、それぞれの特徴を考慮したうえで、事前に候補を挙げておくとよいでしょう。

3:工事区分を把握する

オフィスビルなどを借りて照明工事をする場合、工事区分を把握しておかなければなりません。工事区分とは、誰が工事を行い、誰が費用を負担するのかを決めた区分のことで、A工事、B工事、C工事の3つの区分があります。


A工事は業者の選定から工事費用の負担まですべてオーナーが行います。B工事は借主が工事の要望を出し、費用も負担しますが、業者の選定はオーナーです。C工事は業者の選定も借主が行う区分となります。


照明工事がどの工事区分になるかはオーナーによって異なりますが、B工事かC工事になることが多いようです。トラブルを防ぐために、工事区分の把握は必須となります。

照明工事の費用を抑えるコツとは?

照明工事費は、照明器具の種類や取り付け方、取り付ける場所によって変わってきます。


例えば、シーリングファン型の照明やシャンデリアなどは、本体の価格自体も高価なものが多く、取り付け費用も高くなる場合が多いです。また、新しく電源やスイッチを取り付ける場合は、既存のものを使う場合に比べて費用が高くなります。


照明工事費は業者によってばらつきがありますので、複数の会社から見積もりをとり、比較することをおすすめします。

オフィスに照明を取り付けるなら照明工事を依頼しよう

照明工事を専門業者に依頼すると費用がかかりますが、電気工事士の資格を持っていなければ取り付けることはできません。


照明はオフィスをデザインするうえで、重要な役割を担う部分です。おしゃれで快適なオフィスをつくるために、照明にこだわってみるのもいいでしょう。

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監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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