中央区のオフィス事情4選|ビルの型別賃料相場もあわせてご紹介!

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. 中央区ってどんなところ?
  2. 中央区のオフィス事情4選
  3. 中央区の賃料相場3つ
  4. 今後の中央区のオフィス事情
  5. 中央区のオフィス事情を参考に移転を検討しよう!

中央区ってどんなところ?

中央区は、江戸情緒を残しながら再開発で近代的な街並みになっている東京の中央に位置する区です。中央区には、いくつかのエリアに分けられます。


まず一つ目が日本橋・京橋エリアです。江戸時代の商人や職人の街になります。二つ目が、銀座エリアです。日本屈指の高級店が並ぶ商店街になっています。そして三つ目のエリアが、築地・明石町エリアです。このエリアは、昔は水路輸送に関して栄えていたエリアです。その名残で工場や倉庫などが並んでいます。

日本の中央商業地域

中央区は、銀座を中心として日本の中央商業地域になっています。銀座は、世界有数の高級ブランドがあり、銀座三越や松屋銀座などの大型デパートをはじめ商業の中心地になっています。


そして中央区の商業地域の特徴として、新宿や渋谷、六本木のような高層ビルが立ち並ぶ街ではなく、ハイセンスな雰囲気をまとっています。

交通の便がいい

中央区は、JRや地下鉄が高密度に整備されていて交通の便がとてもいいです。バス路線についても、都営バスに加えて、中央区コミュニティバス「江戸バス」があり、行きたいところへ自由に移動できます。


また中央区内の多くの駅がバリアフリー化しており、車いすを使う人にも優しい環境になっています。

中央区のオフィス事情4選

中央区の「金融オフィスが立ち並ぶエリア」、「華やかな商業エリア」、「下町エリア」、「高層マンションが多いエリア」におけるオフィス事情を紹介していきます。


それぞれのエリアにどれくらいオフィスがあるのかについて紹介していきます。

1:金融オフィスが立ち並ぶエリア

茅場町・兜町・人形町・新川という金融オフィスが立ち並ぶエリアは、中小のオフィスが点在するエリアとなっています。このエリアは、ビジネス街の拠点となるエリアで、交通網の利便性も良く、多くのオフィスが立ち並んでいます。

2:華やかな商業エリア

銀座を中心とした華やかな商業エリアのオフィス事情は、マスコミ・メディアの割合が全体の18%で一番多くなっています。かつて朝日新聞、読売新聞、毎日新聞の本社がこの付近にあったためです。


銀座のオフィスを建てる場合には、もともとあった銀座ルールと呼ばれる地区計画があり、建てられる建物の高さや容積率が決まっています。例えば、銀座通りでは56メートル以上のビルを建てる場合は、「2分の1以上が商用用途かつ事業所用途は3分の1以下」となっています。


この銀座ルールは、現在見直しの議論が進んでいます。

3:下町エリア

中央区の下町エリアにもオフィスは多く存在します。茅場町や日本橋駅などへのアクセスがよく、賃貸オフィスビルが多く立ち並んでいます。


鉄道は、東京メトロ日比谷線や都営浅草線が通っており、オフィスで使うには便利です。

4:高層マンションが多いエリア

高層マンションが立ちならぶ勝どき、晴海といったエリアは、住宅エリアとしてだけでなく、ビジネス街としての側面もあります。


中でも大きなものが、晴海愛ラウンドトリトンスクエアです。これは、オフィスビル、商業施設、住居の複合施設となっています。


勝どきのエリアは、それまで工場や倉庫ばかりだったところから、徐々に高層マンションが建ち並び人口が増加するとともに、オフィスビルや商業施設も建ち並ぶようになりました。


2019年の勝どき駅の拡張工事も完了しており、さらに発展していくでしょう。

中央区の賃料相場3つ

中央区の賃料相場を、小型ビルの場合、中型ビルの場合、大型ビルの場合それぞれについて紹介していきます。東京駅から近い八重洲・日本橋エリアには、大型ビルがありその中に有名企業が存在します。


その他にも、エリアによって中型ビル、小型ビルも多く存在します。それぞれの賃料相場について紹介します。

小型ビルの場合

20坪~50坪の小型ビルの家賃相場は、銀座エリアはブランドもありかなり高くなっていますが、築地や人形町などのエリアであればかなり安くなっています。


例えば、中央区銀座8丁目にある小型ビルの物件は、地下1階から地上4階建てで、20.60坪で賃料約197,000円、管理費約86,108円となっています。

中型ビルの場合

中央区の中型ビルの場合は、大型ビルのある八重洲や日本橋エリアよりも、銀座エリアは高くなっています。銀座エリアの中型ビルの家賃相場は、坪単価25,000円程度となっています。


様々なブランドショップや老舗百貨店があるため、銀座というブランドで高くなっています。


中央区にオフィスを構えたいけど、予算をおさえたいという場合は、東日本橋や人形町エリアであれば、坪単価13,000円前後もあります。

大型ビルの場合

100坪以上の大型ビルは、八重洲や日本橋、京橋エリアをはじめ銀座や築地にもあります。100坪以上の大型ビルの坪単価は、26,000円程度となっています。


東京駅から近い八重洲・日本橋エリアは、有名企業が揃っており大型ビルが多数並んでいますが、家賃も高めになっています。


家賃をおさえたいのであれば、東日本橋や人形町などのエリアになります。このエリアは、大型ビルの家賃相場が坪単価14,000円程度になっていて、とてもリーズナブルです。

今後の中央区のオフィス事情

今後の中央区のオフィス事情は、職住近接を求めている人たちが流入してきています。職住近接とは、職場と住居が近いことで、ワークライフバランスを重要視している人から注目されています。


中央区のオフィス街近くのタワーマンションなどに住み通勤するという人が増えてくるのです。毎日片道30分から1時間も満員電車に乗りながら通勤するのはつらいという人が増えているのでしょう。

中央区のオフィス事情を参考に移転を検討しよう!

中央区には、金融オフィスや商業の中心街などが密接しており、オフィスを構えるにはとても適したエリアです。


最近では、オフィスの選択肢というものは増えており、新規オフィスやオフィス移転におけるコストも下げられています。


中央区という立地を考慮しながら、オフィスにどのような点を重視するのかを検討して、移転を考えていくのがいいでしょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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