企業にとっての空間デザインとは|空間デザインを変える際のポイント11選を紹介

田中 陸(Riku Tanaka)

企業にとっての空間デザインとは

「空間デザイン」とは、建物の室内外を含めたある一定の空間をインテリアやディスプレイ等の様々な手段を使ってデザインしていくことを指します。


働き方が多様化する中、企業にとっての空間デザインは単に見た目を美しく整えるだけでなく、顧客や社員の満足度向上のためにも注目されている領域です。オフィスは単に仕事をする作業場から、快適に気持ちよく社員が働ける空間へ変化しつつあります。

空間デザインを変えることのメリット6選

では、企業が職場を魅力的な空間デザインへ変えると具体的にどのようなメリットを得られるでしょうか。


メリットを6つの項目にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

空間デザインを変えることのメリット1:モチベーションの向上

2016年に働く人に対して「仕事に対するモチベーションの向上に影響を与える」という項目で70%以上の支持があったという結果もあります。


整頓された楽しく働きやすい環境を整備することは、仕事に対するモチベーションの向上につながると言えるでしょう。

空間デザインを変えることのメリット2:優秀な人材を呼び寄せる

仕事ができる優秀な人材ほど、デスクや作業スペースの効率化に余念がありません。仕事を行う環境が、いかに自分のパフォーマンスに影響を及ぼすか理解しているためです。


リモートワークも拡大している今日だからこそ、人々が集まるオフィスを働きやすい空間デザインに整えることで優秀な人材の獲得につながります。

空間デザインを変えることのメリット3:人材の離職を防ぐ

離職の原因は様々ありますが、大きな要因として会社への満足度の低下があげられます。職場環境も満足度を左右する一つの要因です。


社員にとって満足度の高い働きやすく整えられた空間デザインは、作業効率も良く、気持ちよく働くことができるため人材の離職を予防することができます。


人は過ごしやすい環境にいるとき、そこを離れたいとは思わないものです。

空間デザインを変えることのメリット4:企業ブランド力を高める

企業の採用ページや求人サイトを見ると、空間デザインにこだわったオフィスを強みにしている会社も多く見られます。


働きやすい環境をPRし企業ブランド力を高め、人材採用で効果を出している企業は少なくないようです。


また、オフィスは社内に出入りする顧客や取引先の企業に対する印象を左右することもあるので、空間デザインはブランディングの面からも注目すべき事だといえます。

空間デザインを変えることのメリット5:スムーズな動線が確保できる

動線とは人が動く経路の事で、なるべくシンプルに移動できるようデザインします。ただ見た目を整えるだけではなく、業種によって適切な動線を確保した空間デザインは使いやすく働きやすいものです。


よく使う機材や備品の棚への動線は、どこからもアクセスしやすく到達しやすい配置になっているでしょうか。無駄のない動きは、スムーズな仕事につながります。

空間デザインを変えることのメリット6:業務効率が上がる

空間デザインを変更しオフィス環境が改善されると、無駄な時間やコスト削減につながり、業務効率が上がることが期待できます。


無駄な移動時間を短縮するような空間デザインに変更すれば、短縮された時間を使って、本業に使える時間を増やすことが可能です。

空間デザインを変える際のポイント11選

2007年から経済産業省でも「クリエイティブ・オフィス」を推進しています。「クリエイティブ・オフィス」とは働く人の活動の中心である「場」に着目し、知的創造を誘発するオフィスのことです。


そのような空間デザインにするためには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。具体的なポイントをまとめました。

空間デザインを変える際のポイント1:社員へのヒアリングを行う

実際にオフィスを使用する社員へ、現状の課題や希望をヒアリングしましょう。「コミュニケーションが取りづらい」「いつもあの場所が混雑している」など、現場で働く社員だからこそ見える細やかな部分を知ることができます。


また、社員の話を聞くことで、本人の「働く環境をよりよくしたい」という会社への愛着心を持たせることもできます。


レイアウトを考える際どうしても解放感や見た目などに目が行きがちですが、実際に使う人のニーズに合ったデザインにすることが大切です。

空間デザインを変える際のポイント2:職場の現状を細かく分析する

ヒアリングから得た課題を、細かく分析し目的や目標を決めて空間デザインをしましょう。これまで挙げてきたメリットを享受するためには、現状の課題を踏まえて、日々の業務を見直し整備することが大切です。


仕事の内容によって、目的達成のために最も効率が良くなるレイアウトに変更しましょう。例えば「コミュニケーションが取りづらい」という意見があれば、社員交流の活発化の促進という目的を設定します。


個人作業が多い場合は、定位置が決まっていないフリーアドレス型を導入することでこれまで関わりがなかった人ともコミュニケーションが取れるようになります。

空間デザインを変える際のポイント3:コンセプトにこだわる

会社に企業理念があるように、空間デザインにも軸となるコンセプトがあると仕上がりに統一感が生まれます。軸を定めることで、悩んだ時には常に原点に立ち返り統一された認識でデザインしていくことができます。


一言で言い表せるような分かりやすいキーワードを決めておくのも一案です。「このような働き方をしたい」というような、オフィスから実現したい思いを軸にしましょう。

空間デザインを変える際のポイント4:デザインにこだわる

課題を解決するコンセプトが定まったあとは、それに沿ったこだわりのデザインを考えていきましょう。企業イメージやコンセプトに沿ったデザイン性のあるオフィス空間は、居心地がよく社員の満足度も高いです。


カフェのような落ち着く開放的な空間もトレンドです。フリースペースとしてデスク以外にソファを置いている企業もあります。その他、カフェテリアスペースやリフレッシュスペースなど小休憩を入れられる場所の導入例があります。

空間デザインを変える際のポイント5:レイアウトにこだわる

オフィスには様々なレイアウトが存在します。一般的なデスクを向かい合わせにする「対抗式」はグループ作業が多い業務に適しています。先ほどから出ている「フリーアドレス式」は個人作業が中心の企業に合っていると言えるでしょう。


また、ゾーニングといって用途別に場所をつくる方法も効果があります。気軽に予約なしで使えるミーティングスペースや作業に集中するための作業スペースなどを導入しているケースもあるようです。


達成したい目的とコンセプトに合わせてレイアウトにこだわりましょう。

空間デザインを変える際のポイント6:ブラインドにこだわる

窓があるスペースの場合、ブラインドの種類によっても雰囲気が大きく異なります。ブラインドは角度を変えるだけで光の入り方が変わるので、省スペースでオフィスにぴったりな窓装飾といえるでしょう。


アルミブラインドはシャープな印象になりますし、ウッドブラインドはカフェ風の優しい風合いを演出します。遮熱やUVカット効果のあるブラインドも存在し、省エネ対策として窓の向きにも着目して選ぶとよいでしょう。

空間デザインを変える際のポイント7:家具などをこだわる

レイアウトやデザインが出来上がったら、取り入れる家具もコンセプトに沿ったものを取り入れると統一感が出ます。


カフェ風の場合は木の質感がしっかり出ている素材のものを使用したり、ホテルのような空間の場合は高級感あるソファを置いてみたりと場合によってインテリアを選びましょう。


作業するワークチェアは特に長時間座ることも考えた座りやすいものを吟味する必要があります。パソコン作業に適した前傾姿勢を保ってくれるものや、女性の体に優しいチェアなど様々な商品が開発されてます。

空間デザインを変える際のポイント8:照明などをこだわる

照明計画は、空間の仕上がりを大きく左右します。照明は単に手元を照らすだけの商品ではなく、空間づくりに欠かせないインテリアです。


例えば、壁に向かってスポットライトを照らすと間接的な光を生み出し空間の広がりを演出してくれるでしょう。そのほかにも、ブラケットライトやペンダントライトなど様々な照明の種類があります。


一般的にオフィスでは、「昼白色」や「昼光色」など手元の細かな文字が見やすい青白さのある電球が使われます。受付や、リラックスしたいスペースでは「電球色」というオレンジ調の暖色の電球がおすすめです。

空間デザインを変える際のポイント9:色をまばらにしない

統一感ある空間に仕上げるためには、色をあまり使いすぎないことがポイントです。使う色の種類は天井や床・壁などベースとなる色と、ソファやテーブルなどの主役となるメインカラー、小物などのアクセントカラーの3つに抑えましょう。


ポップな雰囲気にしたい場合は、反対色を使うとアクセントになり可愛らしい雰囲気になります。落ち着いた雰囲気にしたい場合には、3色とも同系色でまとめるとよいでしょう。


また、企業にブランドカラーがある場合は企業コンセプトを空間からPRできるので、積極的に取り入れることをおすすめします。

空間デザインを変える際のポイント10:植物を取り入れてみる

植物など、グリーンをオフィスに置く企業が増えてきています。オフィスは機械的なものに囲まれがちなので、観葉植物は見ているだけで癒されリラックス効果が期待できます。


手入れを必要とする生木は、瑞々しさとそれを手入れする丁寧さをアピールできるでしょう。手間はかかりますが存在感やエネルギー、オリジナル性を感じられます。


また、手入れが行き届かない場合はフェイクグリーンも良いでしょう。壁に掛けるウォールグリーンも省スペースでインパクトがあるので人気が出てきています。

空間デザインを変える際のポイント11:リフレッシュスペースを導入してみる

リフレッシュスペースとは、これまでの椅子と机だけの”休憩室”とは異なり、社員がほっと一息つけるようなリラックス空間の事を指します。休憩することが目的ならばソファにこだわったり、ライブラリー風に本をディスプレイしたりしてもおしゃれです。


社員のみが使う場合と、訪問したお客様にも使えるようなスペースかで、設置場所やデザインが変わります。コンセプトやレイアウトを考える際に検討してみてください。

空間デザインを変える際の費用とは

このような空間デザインを外注する場合と、自社で企画する場合で費用は大きく異なります。


外注を行う場合はコンセプトと予算を伝え、複数の会社から見積もりを依頼しましょう。価格が安い会社でも、追加の費用が掛かる場合があります。ある程度余裕を持った予算を提示しておくことが大切です。


負担を減らすためには、部材のコストダウンや今あるものを有効利用することなどがあげられます。また、今あるオフィス家具を処分する際は処分費用も掛かるので注意が必要です。

空間デザインを変えて業績UPにつなげましょう

空間デザインは、働く人の現場をガラッと変えることができる重要な役割です。現状の課題を洗い出し、より良いオフィス環境になるよう社内で協議することから始めると良いでしょう。


快適なオフィス空間から得られるメリットを享受して、業績UPにつなげていきましょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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