閑静なエリア世田谷区のオフィス事情4つを解説|賃料相場や空室率は?

束原 悠吾(Yugo Tsukahara)

目次

  1. 世田谷区ってどんなところ?
  2. 世田谷区のオフィス事情4つ
  3. 世田谷区の特徴6つ
  4. 世田谷区にあるオフィスの探し方
  5. 世田谷区のオフィス事情を把握しておこう

世田谷区ってどんなところ?

東京23区の南西にある世田谷区は、緑の多い美しい住宅街と利便性の高い商業地域のある街です。


歴史的に見ると、明治以前は農業が盛んな地域でしたが、鉄道の発達により住宅地や商業地域が徐々に開発され、現在のような形になりました。


世田谷区はエリアによって特色が全く異なり、そこに住む人や働く人の雰囲気も違います。例えば、中央〜北の三軒茶屋や下北沢にはキャンパスも住宅街もあるため、学生に人気の店から家族向けの大型スーパーまであります。


西に足を伸ばすと、高級住宅地として知られる成城エリアなどの閑静な住宅街が広がっています。南には、豊かな自然と便利な施設に恵まれた二子玉川エリアがあり、ファミリー層に人気です。


この世田谷区でオフィスを構える場合、賃料の相場だけでなく、地域の特徴や不動産の実情を知る必要があります。それでは、世田谷区のオフィス事情と探し方について見ていきましょう。

世田谷区のオフィス賃料相場

世田谷のオフィス事情を賃料相場から見ると、30坪~50坪で約10,000円〜24,000円/1坪となっており、東京の他の区と比べてやや低めであるといえるでしょう。


30坪~50坪の賃料をエリア別に見ると、一番低い賃料は「自由が丘・田園調布」であり、次に三軒茶屋、北沢周辺と続きます。


しかし同じエリアでも、オフィスの規模によって相場が異なり、50坪~100坪になると「自由が丘・田園調布」の賃料相場は約36,000円まで跳ね上がります。

世田谷区のオフィス空室率

世田谷区のオフィス事情を空室率は、およそ14%となっています。空室率とは文字通り、空いている物件の割合のことを指しますが、これは一般的には数年ごとの更新となります。そのため現在では14%よりも変動している可能性もあります。


空室率の全国平均はおよそ19%になるといわれているため、この数値と比較すると世田谷区の空室率は比較的低いといえるでしょう。

世田谷区のオフィス事情4つ

ここからは、世田谷区の地域としての特性を踏まえながらオフィス事情を見ていきましょう。世田谷区は住居として人気が高いため、「住宅街」というイメージを持たれることも少なくありません。したがって、世田谷区のオフィス事情は他の地域とはやや異なる特徴があります。

1:下北沢や三軒茶屋といった閑静なエリアにある

世田谷区のオフィス事情をエリア視点で見ると、オフィスの多くは程よい活気と落ち着きのある下北沢や三軒茶屋といったエリアにあることがわかります。


これらのエリアには大学のキャンパスがあり、下町の個性的な飲食店やおしゃれなカフェなど若者に人気の店舗が数多く立ち並びます。一方で閑静な住宅街もあり、家族向けに便利なスーパーもあります。


店舗が多く、オフィスの数は多くありません。オフィスの立地は、住宅街エリアに混在しているケースも少なくありません。

2:住宅街の地域特性のため限られたエリアにしかない

世田谷区のオフィス事情を地域の特性から見ていくと、オフィスの場所は非常に限られているといえます。


一般的に世田谷区は、「閑静な住宅街」「高級住宅街」といったイメージを持たれる地域です。実際に、SUUMOの住みたい街ランキングで世田谷区は二位に選ばれ、その理由として「高級なイメージのある住宅街」「緑豊か」といった回答も見られました。


前項で挙げた「三軒茶屋」「下北沢」以外のエリアには、高級住宅地として知られる成城エリアや、ファミリー層に人気の二子玉川エリアがあり、世田谷区のイメージとしては同様の印象が強いといえます。


したがって、世田谷区ではオフィスのあるエリアはとても限られています。


出典:2020年の住みたい自治体ランキング関東版|SUUMO
参照:https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/data/sumimachi2020kantou_jichitai/

3:個室スペースは都心部に比べると比較的多めである

世田谷区のオフィス事情をオフィス規模の視点から見ていくと、都心部に比べて小さな個室スペースが多いといえるでしょう。


これは前述した世田谷区の地域の特性と関連しています。世田谷区は住宅街というイメージが強く、限られたオフィスも住宅街に点在しているという事情があるため、大規模なビルのオフィスよりも、マンションの一室などの小規模なレンタルスペースが数多く見られます。

4:コワーキングスペースが人気の傾向がある

世田谷区のオフィス事情をオフィスの形態から見ていくと、コワーキングスペースに人気が集まっているといえます。


大規模なオフィスが少なく、小規模の個室スペースが多い世田谷区では、長期的な賃貸オフィスよりも、時間貸しやシェアタイプのコワーキングスペースが人気です。その種類も多種多様で、会議室として使える部屋から、録音・録画に使えるスタジオのような部屋まであります。

世田谷区の特徴6つ

世田谷区のオフィス事情をさらに理解するためには、世田谷区の地域としての特徴を深く知る必要があります。


便利な街と美しい高級住宅地があるというイメージを持たれる世田谷区ですが、実際はどのような地域なのでしょうか。ここでは、世田谷区の地域の特徴をわかりやすく紹介していきましょう。

1:治安が良い

2019年の警視庁の発表に基づくデータを見ると、世田谷区の犯罪発生率は0.34%で23区中16位となっており、一番犯罪発生率の高い渋谷区の0.71%と比較すると治安は良い方だといえます。


また、犯罪発生率をより細かいエリア別に見ていくと、犯罪認知件数の高いランキング20位以内に世田谷区は入っていません。


このことから、世田谷区は東京23区内で比較的治安は良い方であるといえるでしょう。


出典:東京23区「治安」ランキング|ダイヤモンド・オンライン
参照:https://diamond.jp/articles/-/229990?page=2


出典:東京23区3109町丁、犯罪認知件数総数ベスト20
参照:https://gentosha-go.com/articles/-/28487

2:商業施設が多く買い物に便利

世田谷区は、ショッピングセンターやショッピングモールなどの商業施設が多く、買い物に便利な地域です。例えば、二子玉川ライズ、成城コルティ、玉川高島屋S・Cなどがあります。


これらの場所には、スーパーや衣料品店だけでなく、ペットショップや病院、不動産会社、保険の相談窓口まで入った施設もあり、1ヶ所であらゆるサービスを利用することが可能です。


また、中には駅に隣接した商業施設もあり、仕事帰りに立ち寄りやすい環境があります。こういった施設は、正社員の求人やアルバイト募集などで雇用を産み出すメリットもあり、働き手にとっては通勤しやすい環境となるでしょう。


さらに、年末年始まで営業している施設もあるため、利便性の高い地域に住めるケースもあります。

3:おしゃれなカフェやレストランでランチ休憩できる

世田谷区にはおしゃれなカフェやレストランが数多くあり、ランチやティータイムでの休憩に利用できます。


特に女性に人気の飲食店が集まるエリアは、三軒茶屋と駒沢です。学生や若い人が多く、カフェブームの火付け役となった店や雰囲気の良い有名レストランなどが立ち並びます。仕事の途中に一息つける場所としておしゃれな店が多いのは、世田谷区の魅力の一つです。

4:高級住宅街エリアがある

世田谷区には、成城、玉川田園調布、等々力など高級住宅街として有名なエリアがいくつかあります。


こういったエリアは元々農業の盛んな農村でしたが、明治以降の鉄道開拓によって住宅地開発が進み、徐々に名士や文化人の住む高級住宅地となっていきました。現在では、著名人、医師、弁護士など富裕層が住んでいます。


緑の多い美しい街並みは古くから維持されてきたもので、街全体で景観に配慮する取り組みがなされてきました。現在でもこのエリアの人気は衰えず、不動産地価の推移を見ると上昇傾向にあります。

5:JR線が通っていない

世田谷区は東京23区で唯一JR線も東京メトロも通っていない地域ですが、その分私鉄が多いため通勤や通学には便利です。


世田谷区の私鉄には、東急電鉄の田園都市線、大井町線、目黒線、世田谷線、東横線、小田急電鉄の小田原線、京王電鉄の京王線と井の頭線といった8つの路線があります。


新宿や渋谷にもアクセスしやすく、乗換なしで行ける場所も多いので利便性は高いといえるでしょう。

6:緑化の推進や環境保全に取り組んでいる

世田谷区の街のあちこちに緑が多い背景には、区全体の緑化推進の取り組みや、エリアごとの景観への取り組みがあります。


例えば、世田谷区にはみどりの計画書・緑化地域制度があり、建築行為等に伴う緑化基準が示され、敷地面積が250㎡以上の建築物の新築又は増築等の際には申請書の提出が必要です。


また、成城には自治会による「成城憲章」というルールがあります。このルールには、建物の高さ制限だけでなく、敷地の20%は緑を取り入れるという決まりが書かれています。


出典:みどりの計画書・緑化地域制度
参照:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/010/004/001/index.html


出典:成城憲章
参照:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/003/002/004/d00035609_d/fil/1.pdf

世田谷区にあるオフィスの探し方

オフィス数の少ない世田谷区で最適な物件を見つけるためには、世田谷区の物件を手掛ける不動産会社の物件情報をこまめにチェックし、不動産業者と密に連絡を取るのがポイントです。


住宅街が多く、商業地域内でもオフィスより店舗の多い世田谷区での物件探しは、東京23区内でも難易度は高いといえるでしょう。したがって、不動産業者と連携して物件探しに当たる必要があります。この時、世田谷区を得意とする業者に依頼することがポイントです。


パソコンを使って探す場合は、オフィス検索サイトや不動産会社のホームページでチェックしてみましょう。物件一覧を見ると、目星をつけたエリアのおおよその相場も見えてきます。


また、現地を歩いて募集看板を見つけた際には、電話番号をメモしておけば、内覧の予約がスムーズになります。

世田谷区のオフィス事情を把握しておこう

世田谷区でオフィス探しをするには、世田谷区の特性とオフィス事情を把握しておく必要があります。世田谷区は住まいとして最適なエリアが多く、そもそもオフィス数が少ないという事情があるためです。


ただ、少ない中でも魅力的な物件もあり、探し方とタイミングによっては条件にぴったりな物件に出会えることもあります。


本項を参考に、世田谷区のオフィス事情を把握した上で、最適なオフィスを見つけましょう。

監修

執筆者
束原 悠吾(Yugo Tsukahara)
経歴
上智大学法学部卒業後、三菱地所に入社し経理部で連結決算やM&Aを担当。その後Rockefeller Groupに出向し、米国でオフィスや物流施設をはじめとした不動産投資に従事。 estieではコーポレート業務とビジネスサイドのセールスやマーケティングを兼務。 趣味は家探しで、物件情報を見るのが好き。
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