大田区のオフィス事情4つを解説|賃料相場や空室率はどのくらい?

平井 瑛(Ei Hirai)

目次

  1. 大田区ってどんなところ?
  2. 大田区のオフィス事情4つ
  3. 大田区の特徴5つ
  4. 大田区にあるオフィスの探し方
  5. 大田区のオフィス事情を把握しておこう

大田区ってどんなところ?

東京23区の南部に位置する大田区は、人口約73万7000人(2021年2月推定)、面積は約60.83k㎡とされており大規模な区です。


池上本門寺や洗足池など、数多くの歴史ある文化財が存在します。また東京湾沿いには、大田区の3分の1ほどの大きさの羽田空港が位置していて、工場も多数連なっています。


出典:令和3年2月1日現在|大田区ホームページ
参照:https://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/suuji/jinkou/setai_jinkou/oota_suji0302.html

大田区のオフィス賃料相場

大田区の賃料相場は、北部の大森・平和島エリアと、南部の蒲田・雪谷エリアで値段が異なります。


北部の大森・平和島エリアの方がオフィス賃料の坪単価は安い傾向にあります。また、オフィスの規模により坪単価はバラバラですが、全体的に規模が大きいオフィスの方が、その分坪単価も高くなる傾向にあります。

大田区のオフィス空室率

大田区のオフィス空室率は平均して3%前後なのですが、利便性の高さからか他の区よりも低い傾向にあります。大田区に隣接する目黒区の空室率は6%前後、品川区の空室率は5%前後です。


またオフィスの規模が小さくなるほど空室率が低い傾向にあります。


出典:賃料相場データ|テイクオフィス株式会社
参照:https://www.take-office.co.jp/souba/zone6.php

大田区のオフィス事情4つ

では大田区でオフィスを借りるためにはどのようなことに気を付けなければならないのでしょうか。大田区は面積が広いので、地域ごとのオフィス事情に特徴があります。その特徴を4つ紹介します。

1:大森や蒲田を中心に数多く存在する

大田区のオフィスは主に大森や蒲田などの京浜東北線沿線を中心に展開されています。特に大森周辺の地域は町工場も多く、そういった企業のオフィスが連なっています。また羽田空港の利便性を生かして、地方に本社を置く企業が羽田空港近辺に支店を構えています。

2:全般的に賃料も高めの設定である

大田区はJRや私鉄、さらには空港まであり、交通の便が非常に良いため、全体的に賃料も高めの設定です。蒲田・雪谷エリアは特に値段が高い設定になっています。


都心から大田区蒲田と同じくらいの距離(皇居からの直線距離)に葛飾区があるのですが、そこでの賃料相場が20坪以上50坪未満で約11221円/坪ということを考えると、蒲田や雪谷のオフィス賃料は高めであるといえるのではないでしょうか。


出典:蒲田・雪谷周辺の賃料相場|47株式会社
参照:https://officee.jp/price/tokyo/neighbor/ota-ku/S2/

3:個室の空室率は低い

通常のオフィスは大きな空間にデスクが並び、そこに個人それぞれのパソコンが並ぶことで自分のスペースとしています。つまり隣が見えた状態で仕事をしなければなりません。


しかし個室のオフィスでは、自分のスペースが壁で仕切られているため、周囲を気にすることなく仕事に集中することができます。


最近はこの個室型のオフィスの需要が高まってきており、空室率は通常の賃貸オフィスよりも低い傾向にあります。

4:長原にあるオフィスは金額が安め

同じ大田区でも、東急池上線長原駅沿線のオフィスは比較的賃料が安い傾向にあります。


その一例として、全国規模でレンタルオフィスを展開しているビズサークルの大田長原オフィスは、個室1名用で1か月約7,000円から借りることができるとされていわれています。同じ大田区のビズサークル蒲田オフィスでは、1か月約32,000円からあるとされており、長原にあるオフィスは相当リーズナブルであるといえます。


出典:大田エリアのレンタルオフィス|株式会社WOOC
参照:https://bizcircle.jp/office/area/tokyo/ota/

大田区の特徴5つ

大田区は、羽田空港を中心に交通の便が非常に良い土地です。交通の便だけでなく、多摩川や洗足池公園など自然が豊かな場所でもあります。


また、田園調布や山王という高級住宅街がある一方で、町工場が立ち並ぶエリアがあるなど、1つの区の中で格差が激しい場所でもあります。


そんな大田区の特徴を5つ紹介します。

1:町工場が密集しているエリアがある

大田区は、大森や平和島を中心に約4,000を超える数の町工場があるとされています。そのため古くからものづくりの町として知られてきました。


しかし近年では後継者不足やマンションが立ち並ぶことによって、今まで通りの作業が難しくなってきています。こうした状況を打破するために、大田区では大田区産業振興基本戦略を策定するなどして、支援を強化しています。

2:高級住宅街のあるエリアがある

大田区には田園調布や山王などの高級住宅街が存在します。特に山王は明治時代から開発が進み、多くの実業家や政治家の別荘地として名を馳せました。現在でも土地代だけで1億円以上の値が付く物件は少なくありません。

3:利便性が良く羽田空港が近い

大田区はJR京浜東北線、京急線、東急線、東京モノレール、都営地下鉄と鉄道会社約5社がまたがる区といわれており、都心へ向かうには利便性が大変良い立地です。


また、大田区には羽田空港があり、京急線と東京モノレールいずれかを使って簡単にアクセスすることができます。大田区は遠方地へのビジネスや旅行に便利な場所でもあるのです。

4:特区民泊を展開している

大田区では特区民泊という制度を展開しています。特区民泊とは、国が定めた国家戦略特区において、宿泊施設の旅館業法を除外しようする制度のことです。国家戦略特区には大田区のほかに、千葉市や成田市などが指定されています。


通常、宿泊期間が1か月未満の場合、フロントの設置や衛生管理などの旅館業法が適用されます。しかし、国家戦略特区に指定された地域では2泊3日以上の滞在であれば旅館業法は適用されないのです。これにより、国内外の宿泊客の様々なニーズにこたえようとしています。


出典:国家戦略特区 特区民泊について|首相官邸
参照:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/pdf/shiryou_tocminpaku.pdf

5:IoT仲間まわしによる中小企業の生産性向上に取り組んでいる

大田区は小規模の工場が密集しています。そのため1つの工場で製品製造を完結することは難しく、製造をそれぞれの工場が分担して作業する方法がとられています。これを「仲間まわし」と呼び、大田区ならではのビジネススタイルです。


最近、この仲間まわしにIoTを活用しようとする取り組みが始まりました。IoTツールを活用し、大田区の工場が1つの企業のように一体となることで仕事の効率化を目指しています。

大田区にあるオフィスの探し方

大田区にあるオフィスは大手不動産情報サイトのほかに、「ライヴェックス」や「Officee」、「賃貸事務所ドットコム」などオフィス賃貸に特化したWebサイトでも探すことができます。


大田区は交通の便が良い分、全体的に賃料が高めの設定なので、各サイトを比較して賃料を抑えるなどの工夫をするとよいです。また、耐震設備が整っているかどうかも重要なポイントになってきます。

大田区のオフィス事情を把握しておこう

大田区は利便性に優れた土地でもあり、高級住宅街が立ち並ぶ場所でもあるため、大田区にオフィスを借りようとすると賃料が気になります。しかし、大田区のオフィス事情を把握しておけば、意外とリーズナブルな穴場物件も見つけられるものです。


大田区のオフィス事情をしっかり把握して、大田区にオフィスを構えることを検討してみてはいかがでしょうか。

監修

執筆者
平井 瑛(Ei Hirai)
経歴
東京大学経済学部卒業後、三菱地所入社。三菱地所の海外事業、オフィスビル賃貸営業を経て、2018年12月にestieを共同創業。 estieでは代表取締役として不動産業界に関わる深い知識から様々なサービス開発に関わる。趣味は靴磨きで、社員の靴までも磨く。 【執筆】『ビジネスイノベーションスペースの新たな潮流とその経済価値』(一般財団法人日本不動産研究所 不動産研究第61巻第1号 特集;シェアリングエコノミーと不動産市場)
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