イノベーションとは|イノベーションを促すオフィスの作り方10選などを紹介

束原 悠吾(Yugo Tsukahara)

目次

  1. イノベーションとは
  2. イノベーションを促すオフィスの作り方10選
  3. 人的観点から見たオフィス環境の作り方2つ
  4. イノベーションを促す主なオフィス事例3選
  5. イノベーションを促すオフィスにしよう

イノベーションとは

ニュースや新聞記事の中で「イノベーション」という言葉を頻繁に聞くようになりました。「イノベーションオフィス田中」の代表である田中千秋氏などの影響で広がった言葉で、ビジネスの場でも多く使われています。


「イノベーション」とは、既存のものに新しい視点を取り入れて、新たな価値を創造することです。


情報化社会が進み、日々新しいことが生まれているビジネスの世界では、常にフレッシュさが求められます。オフィス戦略を考える上で、大変重要な観点といえるでしょう。


イノベーションを促す環境をつくるためには、いくつかのポイントがあります。

イノベーションを促すオフィスの作り方10選

イノベーションに重点を置く場合、オフィス内の環境を工夫し、変化させる必要があります。


ここで、イノベーションを促すオフィスをつくるためのポイントを紹介します。10の項目の中から取り入れやすいものを選択して実践するとよいでしょう。

1:可動式家具を取り入れる

イノベーションに重点を置いたオフィスデザインでは、人数や雰囲気を流動的にすることが欠かせません。


そのためには、簡単に動かすことのできるパーテーションや、折りたたむことで形を変えたり動かしたりできるテーブルなど、可動式家具を取り入れるとよいでしょう。


常に状態を固定させるのではなく、空間そのものを常に変化させることは柔軟な発想につながります。また、たくさんの物を置けない狭い空間でも、可動式の家具を取り入れることで空間を確保できます。

2:異なるワークスタイルに切り替えられるようにする

イノベーションを考える上で、働く時間や場所にとらわれないオフィスレイアウトも重要です。「ワークスタイルイノベーション」という言葉もあるように、柔軟なワークスタイルを取り入れることで、効率的に作業を行い様々な思考を巡らせることができるようになります。


そのため、テレワークやサテライトオフィスなどに対応したオフィスの構造にすると良いでしょう。


テレワーク時にも簡単に勤怠を管理できるノートパソコンやタブレットを支給し、家でも社内でも仕事ができるようにします。また、地方や海外の取引先とインターネット会議ができるよう、防音の個室を複数備えるのもよいでしょう。


作業場所を本社に集中させるのではなく、営業先から寄れる小さなサテライトオフィスを多数つくることも実践されています。

3:自然光が入るような設計にする

新しいアイディアを生み出そうとすると、考えが煮詰まってくることがあります。そんな時に大切なのは、ゆるやかで心地よい刺激を受けられる、リフレッシュできる環境です。


窓から自然光が入るようにすることで、光を浴びて神経を落ち着けることができ、思考に程よい刺激を与えられます。


太陽の光には思考を活性化させる「セロトニン」の分泌を促す働きがあります。屋内のオフィスでも太陽の光を浴びられる環境作りが大切です。

4:大人数でも少人数でも活動できるスペースを作る

オフィスには、個人と集団のどちらも簡単に行き来し、交流できるような柔軟な環境が必要です。


人数の調整がしやすく、さまざまな活動スタイルに合わせて変化できるスペースをつくるとよいでしょう。


個別ブースのすぐ近くに情報をシェアできる空間を作るのも一つの方法です。限られた空間の場合でも、可動式のパーテーションを使うことで、個人作業からすぐに複数人のミーティングに入ることができます。

5:植物を取り入れてみる

イノベーションに欠かせない自由な思考には、集中とリラックスの緩急が大切です。


そのためには、オフィス内に観葉植物など、自然を感じることのできるアイテムを置き、気持ちをほっと一息つけるようにするとよいでしょう。


窓をグリーンカーテンで覆うと、夏場の暑さ対策になります。また、無機質になりやすいデスクまわりに木製の製品を取り入れることで、簡単に雰囲気を変えることもできます。

6:読書ができる環境を作る

インスピレーションは無から生まれません。イノベーションに効果的に繋げるなら、インプットをしっかり行える環境も大切です。


オフィス内に本棚を置いて読書を推奨するなど、読書ができる環境、インプットしやすい場所を作りましょう。


本をインテリアとして使用するのではなく、適宜入れ替えたり、手に取りやすいところに置くようにします。また、読んだ本について情報交換が行えるよう、カフェスペースの近くに本棚を置くのもよいでしょう。

7:頻繁に使用するツールの収納場所を考える

思いついたアイディアをさっと書き留めたり、皆ですぐに共有できたりする環境があるとよいでしょう。


意見を共有するホワイトボードや書き留めておく付箋などの頻繁に使用するツールは、オフィスの取り出しやすい場所に置いておきます。


取り出すのに手間がかかると、それだけで面倒になってしまいます。少しのひらめきも無駄にしない場所作りが大切です。

8:集中力を妨げないBGMを流す

個人の作業スペースの近くに打ち合わせスペースがある場合、会話や人の出入りにより集中力が妨げられてしまうことがあります。その場合、適度なBGMが効果的でしょう。


集中力を妨げない、オフィス用のBGMがあります。


マスキング効果などがあるBGMを開発している企業もありますので、流すBGMに迷った際は、利用するとよいでしょう。

9:カフェスペースを作る

ふとした雑談からアイディアが生まれることがあります。仕事の合間に仲間で集まり会話することは、イノベーションという観点に置いてとても重要です。


オフィスにいる皆が1カ所に集まって会話をするような、ソーシャルなカフェスペースをつくるとよいでしょう。


カフェスペースはどの部署からもアクセスしやすい場所に設置します。また、カフェスペースから仕事をしているエリアが見えるようにするなど、働く刺激になる仕組みをつくることも大切です。

10:リフレッシュスペースを作る

カフェスペースの活用は、情報交換やコミュニケーションをとる上で大切ですが、気分や意識のリフレッシュにも効果的です。


複数人が集まるカフェスペースだけではなく、一人になって少し考えたり、外を眺めたりできるリフレッシュスペースも設置すると、集中力を高める効果が期待できます。


寝転がることのできる畳を敷いたり、マッサージチェアを入れるなど、狭いスペースでも導入可能なリフレッシュ家具がたくさんあります。落ち着いた色の家具で統一したり、反対にカラフルな色の家具を用いたりすることで、気分を晴れやかにすることにつながります。

人的観点から見たオフィス環境の作り方2つ

植物を置く、カフェを作るなどの物質的な部分だけではなく、人的観点からイノベーションについて考えることもできます。


ここでは、そのポイントを2つ紹介します。物質的な環境面と併せて取り入れるとよいでしょう。

部門を超えた交わりをもたせる

イノベーションでは、新しい発想や、アイディアのコラボレーションを意識したオフィス環境にすることが大切です。


部門を超えた交わりを持つ機会をつくり、ともに考えを巡らせながら作業できるようにするとよいでしょう。


例えば、閉鎖的な会議室をなくし、皆がオープンスペースで話し合いできる環境を作ることで、近くのテーブルと意見を交わしたり、一緒に考えたりできるようになります。また、部門を超えた交わりが持てるようになると、そこから新たな人脈作りに発展させることもできます。

考え方や文化が違う組織との交わり

イノベーションにおいて、社内だけでなく外部の組織と交流することも重要と言えます。


出張オフィスとしてコワーキングスペースを取り入れ、考え方や文化が違う組織との交わりが持てるよう工夫するとよいでしょう。


社内だけでなく外部に開かれたスペースを作ることも効果的です。オープンイノベーションの観点から、大企業がコワーキングスペースを借り、そこで異なるものの見方や考え方をする組織と積極的に交流している事例も増えています。

イノベーションを促す主なオフィス事例3選

イノベーションを意識したオフィス作りに取り組んでいる企業が増えています。


ここでは、リフレッシュやコミュニケーションを意識したスペースを取り入れている、3つの企業を紹介します。手軽に取り入れられるアイディア満載です。

1:リップル株式会社

リップル株式会社は、レンタルオフィス事業を展開しており、健康優良企業としても認められています。


社内には南国風の休憩室があり、リフレッシュして仕事に取り組める環境になっています。レンタルオフィスを扱い、常に働く空間作りを考えている企業ならではの工夫と言えます。

2:株式会社エヌエルプラス

株式会社エヌエルプラスの博多センターは2019年に移転しました。新しくなった博多センターは、イノベーションをとても意識した作りになっています。


休憩室には、ソファをはじめ様々な種類の椅子と飲み放題のティーサーバーが完備されており、リフレッシュや社員同士のコミュニケーションに適した作りとなっています。


他にも、移転前からリモートに対応した設備などがあり、時代の流れを先取りした環境を整えています。

3:生興株式会社

生興株式会社のリフレッシュスペースにはルーバーが設置されており、コミュニケーションを取りやすいオープンスペースと、静かに休憩できるスペースを区切っています。


生興株式会社ではこの他にも什器の配置などにも気を配っています。イノベーションをしっかりと意識したオフィス作りを実践している企業といえます。

イノベーションを促すオフィスにしよう

物やシステムの観点と人的な観点の2つの側面からイノベーションに効果的なオフィスについて紹介しました。


オフィスをただオシャレで斬新な場所にするのではなく、アイディアが生まれる流動的で開放的な場所となるようにデザインするとよいでしょう。

監修

執筆者
束原 悠吾(Yugo Tsukahara)
経歴
上智大学法学部卒業後、三菱地所に入社し経理部で連結決算やM&Aを担当。その後Rockefeller Groupに出向し、米国でオフィスや物流施設をはじめとした不動産投資に従事。 estieではコーポレート業務とビジネスサイドのセールスやマーケティングを兼務。 趣味は家探しで、物件情報を見るのが好き。
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