オフィス設計のポイント7つ|スペースごとに意識すべきことも執筆

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. オフィス設計の必要性とは?
  2. オフィス設計のポイント7つ
  3. スペースごとに見る設計ポイント6つ
  4. オフィス設計は希望を盛り込みつつ機能性の重視もしよう!

オフィス設計の必要性とは?

昨今は、新型コロナウィルスの影響によって変革が生じる企業も多いのではないでしょうか。


「企業の繁栄」や「従業員の働きやすさ」を実現するため、オフィスの設計は重要だと言われています。設備配置・動線・コンセプトを設計して表現し、快活な営業ができる空間は誰もの利便性をUPしていきます。


空いた1室があれば、そこで自然と企業の運営が向上するわけではありません。やはり、綿密に設計された使い勝手がよい社内環境があることで、従業員と顧客が快活な空間だと感じられるでしょう。

オフィス設計のポイント7つ

オフィス設計時に理解しておくとよいポイントは7つあるといわれています。それぞれの企業に合った方法は、オフィス設計に役立つでしょう。


やはり、企業と顧客が安心快適に利用できる空間設計が重要です。大手や中小企業であっても基本を押さえておけば、末永い営業のなかで誰もがストレスを感じにくい空間となるでしょう。

オフィス設計のポイント1:コンセプトを決める

まずは企業の方針を設定しましょう。


デザインによって雰囲気が千変万化するのがオフィスですので、コンセプトを構築し、それに準じた設計を進めると運営しやすいと言われています。


コンセプトが明確であれば空間に統一感も生まれるため、まとまりが悪いオフィスにはなりません。オフィス設計事務所へ相談することによって、企業のコンセプトを織り込んだ素敵な事務所を設計してくれるでしょう。

オフィス設計のポイント2:必要なスペースのリストアップとゾーニング

企業と顧客にとって最適なゾーニング計画をしておきましょう。


ゾーニングとは、用途に対する利便度とも言い換えられます。例えば、照明や空調が企業の運営上において無意味な箇所に設置されていれば意味がありません。


設備や空間の寸法にミスがあると施工後に使い勝手が悪くなり、再工事をおこなわざるを得ない事例も少なからず存在しています。


そのため、ゾーニング計画を綿密に進めておくべく、企業ごとの必須項目をリストアップしたうえでオフィス設計を進めましょう。

オフィス設計のポイント3:無駄のない動線計画

従業員や顧客が動きやすいオフィスの設計が基本です。


例えば、顧客と対面するサービスカウンターが大き過ぎてしまい、従業員がすれ違う際にストレスを感じる設計では日々の業務に支障をきたします。仮に設計費用が嵩んでも、綿密な動線の確保はオフィス設計時の基本です。

オフィス設計のポイント4:コミュニケーション性を加味する

企業のオフィス設計が悪い場合、従業員同士がコミュニケーションを取りにくい会社になってしまうでしょう。


求人で素晴らしい人材を確保できたとしても、社内の環境が整備されていない会社では印象が暗くなりがちです。そのため、他の部署・グループとも対話しやすい設計を導入してみてはいかがでしょうか。


都会では、とくに社内の潤滑剤ともなるコミュニケーションが取りやすいオフィス設計が重要と言えるでしょう。

オフィス設計のポイント5:必要な寸法の把握

社内に設置する設備の寸法を把握しておくとよいでしょう。ごく稀に機材の寸法を間違えると、設置できず無駄な出費をしてしまいます。


例えば、書籍を入れる棚は、高さ・幅・奥行のサイズを把握しておかなければ、適切に設置できません。


空間に対して動線を確保できる設備を準備しなければいけないため、オフィス設計をおこなう際は設備品の寸法計測が必須です。

オフィス設計のポイント6:レイアウトの型を決める

オフィスを設計する際、従業員が快適な労務を遂行しやすいレイアウトが重要です。従業員同士が自在に働ける企業では、ストレスを感じにくく楽しんで労務を進行できます。


例えば、フリーアドレスという決められた座席がない自由な着座スタイルは、多くの人々が社内でのコミュニケーションを取りやすくなります。


コミュニケーションよりも業務に没頭する環境を構成したい企業では、対向型・島型という着座スタイルもあります。

オフィス設計のポイント7:デザイン性を考える

使い勝手のみではなく、見た目もよくデザイン性が高いオフィス設計がおすすめです。単に労働する空間ではなく、気分も高揚する空間づくりが大事だと言えます。


例えば、明るさを重視した色使いや、落ち着いたモノトーンで設計する方法があります。資格の有無にかかわらずデザインが得意な設計事務所があるため、1度プロの設計士に相談してみるとよいでしょう。

スペースごとに見る設計ポイント6つ

6つのポイントを見て、オフィススペースの設計に役立てましょう。


用途ごとに設計を施す必要があるため、オフィス完成後に利便度が低い空間にならないよう、ポイントを6つすべて把握しておくと安全です。

スペースの設計ポイント1:エントランスのポイント

来客を迎える大事なエントランスは、広々とした明るい空間づくりが大事です。


来社して最初に通るのがエントランスですので、天井が高くて明朗な色使いが基本と言われています。昨今では、あえてエントランスをダーク系にして、重厚感を表現している企業もありますので、経営者の方針によってエントランスを設計しましょう。

スペースの設計ポイント2:社長室や役員室のポイント

社長室・役員室は取引先との接点を持つスペースとなるため、来客が落ち着ける設計にしましょう。


社長や役員が仕事をしやすいことはもちろん、来客がフランクに入室しやすい設計は重要です。昨今では、部屋をガラス張りにするなど従業員の目にも届くよう、コミュニケーションしやすい設計にしている企業もあります。


高級品を配置した豪華な部屋にする方法もあり、いずれも社長の方針によって設計されるケースが多いでしょう。

スペースの設計ポイント3:会議室のポイント

会議室は基本的に、社内の従業員が着座でき、なおかつ全員の顔が見渡せるよう設計します。


意見交換を積極的におこなう企業は、従業員同士がすべて見渡せる設計が最適ですので、使用する場合はプロジェクターの寸法にも留意して構成してみてはいかがでしょうか。


また規模によっては、ワイヤレスマイクを使用するなどして、社内の全員が会議に参加できる環境設備の設計もおすすめです。

スペースの設計ポイント4:データ管理室(サーバー室)のポイント

企業運営に欠かせないデータは、シンプルに管理できる設計が望ましいでしょう。やがて管理する人数が増えても、ミスが生じない設計が必要です。


顧客情報の管理をはじめ商材管理も重要な仕事ですので、データ管理室の設計は集中して作業でき、なおかつ複雑な機材は使用しない方法がよいでしょう。

スペースの設計ポイント5:休憩室のポイント

従業員同士が広々と使用できる休憩室を設計しましょう。


業務の合間のひと休みは大切ですので、個室や大勢で会話もできる休憩室があると最善です。


仕事の疲れを一時的に癒すための空間ですので、ゆっくりと1人でくつろげる設計も大事です。コミュニケーションしながら休憩したい従業員もいるため、選べる休憩室があるとさらに良いでしょう。

スペースの設計ポイント6:倉庫や物置のポイント

嫌悪感なく入室できる明るい倉庫の設計が好まれます。経年劣化によっては場合により害虫が発生してしまう倉庫もあるため、従業員がいつでも入りやすい倉庫の設計が基本です。


重たい品々を管理しやすい動線を確保することも重要ですので、商品管理する場合でも扱う商材がすべて見渡せる倉庫が好ましいでしょう。

オフィス設計は希望を盛り込みつつ機能性の重視もしよう!

これから新しくオフィスを設計する企業は、従業員と顧客にとって理想的な空間となるように計画を進めるのが基本です。


紹介したようにオフィスの設計には数多くのポイントがありますので、設計ミスが生じないよう専門家による事務所設計方法が最適です。


適切なオフィス設計によって社内の動線確保や設備の使用性が向上し、おのずと企業の繁栄にも繋がることでしょう。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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