msb(ムスブ) Tamachi 田町ステーションタワーN 再開発の背景とは?

平井 瑛(Ei Hirai)

目次

  1. msb Tamachi 田町ステーションタワーN基本情報
  2. 田町駅芝浦口の歴史と再開発の背景
  3. 「msb(結ぶ)」を実現する取り組み
  4. オフィス情報
  5. 終わりに

みなさんはmsb Tamachi(ムスブ田町)をご存知でしょうか。msb TamachiはJR田町駅東口の芝浦エリアにおいて、東京ガス株式会社、三井不動産株式会社、三菱地所株式会社が3社共同で進めている再開発プロジェクトの街区名称です。msb Tamachiは、「ステーションタワーS」「ステーションタワーN」「プルマン東京田町」の3つの建物からなり、2015年に着工し、2018年より順次竣工、稼働していました。そして2020年「ステーションタワーN」の竣工をもって街区全体が完成しました。今回は田町ステーションタワーNについてご紹介します。

ムスブ田町ステーションタワーNロゴ

出典:https://www.tokyogas-re.co.jp/news/f7c9ef0973b3d97e07dec41fcff9b806dad3a144.pdf

msb Tamachi 田町ステーションタワーN基本情報

msb田町ステーションタワーN 外観

出典:https://www.tokyogas-re.co.jp/news/f7c9ef0973b3d97e07dec41fcff9b806dad3a144.pdf

名称 :msb Tamachi 田町ステーションタワーN

     (スマートエネルギーセンター(Ⅰ期工事 2015年10月着工部分)を含む) 住所 :東京都港区芝浦3丁目1-1 竣工 :2020年7月 高さ :約180m 階数 :地下2階、地上36階建 敷地面積:4003.3坪 延床面積:46,083.5坪 アクセス: JR「田町」駅 徒歩3分(ペデストリアンデッキで駅直結)、都営地下鉄三田線・浅草線「三田」駅 徒歩5分

msb Tamachi(ムスブ田町) 全体概要

・田町ステーションタワーN 規模:地下2階、地上36階 基準階フロア:865.27坪 用途:オフィス、店舗、駐車場、地域冷暖房施設

・田町ステーションタワーS 規模:地下2階、地上31階 基準階フロア:936.43坪 用途:オフィス、店舗、駐車場

・プルマン東京田町 規模:地下2階、地上9階 用途:ホテル 付帯施設:レストラン、オープンスカイバー、エグゼクティブラウンジ、フィットネス、バンケット

田町駅芝浦口の歴史と再開発の背景

かつてJR田町駅周辺のオフィスは西側の三田口に集中しており、東側の芝浦口はオフィスエリアとしての決して認知度は高くありませんでした。そもそも田町駅に芝浦口ができたのは駅が開業してから17年後のことです。もとは海だったところを埋め立て、工業地帯へと徐々に発展し、駅周辺も商店街が徐々に賑わうようになります。

更に日が経ち、歴史ある商店街も徐々に老朽化しつつありましたが、そんな中今回の再開発が始まったのです。 個々で事業を行う駅前地権者などは当時も十分に商売が成り立っていたこともあり、最初はあまり前向きではありませんでしたが、協議を重ねることで、一体となって街づくりを実現していきました。オフィスビル開発事業において今まで切磋琢磨を続けてきた三井不動産と三菱地所が初めて合同となって開発するということで、大きな注目を集めましたが、あくまで「田町駅東口を良くしたい」という想いを大切に、地域の方々を第一に考えた開発が行われました。この再開発プロジェクトは、東京ガス、三菱地所、実井不動産の頭文字を取って、「TGMM芝浦プロジェクト」と呼ばれ、2020年7月のステーションタワーNの竣工をもってmsb Tamachiは完成しました。

「msb(結ぶ)」を実現する取り組み

msb Tamachiには、「ONとOFF、伝統と革新、三田と芝浦など、人・モノ・コトを有機的に「結ぶ」役割を果たし、街の発信力を高めていきたい」という想いが込められています。交通アクセスの利便性に優れた田町駅を活かし、国内外のあらゆる地域と田町を「結ぶ」という意味があります。それに加え、JR田町駅 ~ 本プロジェクト ~ 公共街区(みなとパーク芝浦・愛育病院・芝浦公園)までを繋ぐ歩行者デッキによって、物理的に街の中にインフラとして結ぶ役割を果たすものもあります。 そもそも、msb Tamachiのプロジェクトはミクストユースの開発、すなわち病院、学校、飲食店などの日常生活に必要な施設がコンパクトにまとまった街区を目指していました。そこで、田町駅芝浦口にもともと存在していた「愛育病院」や「港区立しばうら保育園」などの既存施設と掛け合わせて、新しい価値を生み出す再開発を目指しました。歩行者デッキによって駅と公共街区を結び、利便性を高め、msb Tamachiの建物だけでなく街全体の価値を向上させました。

オフィス情報

田町ステーションタワーNは最先端のスペックを備えた高機能なオフィスとなっています。例えば、約900坪という大きさを活かし、自由なレイアウトを組むことができます。それに加え、窓面は大きく開口しているためオフィススペースからの眺めも良く、柱のない設計とすることで、のびのびと働けるオフィスとなっています。他にも、オフィスエントランスの天井は約10mとデザイン性にも優れる他、利便性も高くなっています。また、非常用発電機や、地下1階~地下2階にスマートエネルギーセンターが設置されており、災害時対応も抜群のオフィスビルとなっています。

スクリーンショット 2020-09-07 20.36.43

出典:https://office.mec.co.jp/msb-tamachi/floor.html#wrapper

終わりに

いかがでしたでしょうか。今回は、東京ガス、三菱地所、三井不動産が3社一体となって田町駅芝浦口の大規模再開発が行い、その中の1つである田町ステーションタワーNについて紹介しました。オフィスだけでなく、商業ゾーンも併設しているため、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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監修

執筆者
平井 瑛(Ei Hirai)
経歴
東京大学経済学部卒業後、三菱地所入社。三菱地所の海外事業、オフィスビル賃貸営業を経て、2018年12月にestieを共同創業。 estieでは代表取締役として不動産業界に関わる深い知識から様々なサービス開発に関わる。趣味は靴磨きで、社員の靴までも磨く。 【執筆】『ビジネスイノベーションスペースの新たな潮流とその経済価値』(一般財団法人日本不動産研究所 不動産研究第61巻第1号 特集;シェアリングエコノミーと不動産市場)
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